お墓を建てるとき、大事な5つのチェックポイント④


(この記事は連続物です。最初の記事はこちら。。。

さあ、墓地が決まって、
使う石が決まって、
デザインが決まって、
後は、

お墓の施工ですね。
つまり、実際にお墓を建てるわけです。

お墓って、いろいろな側面がありますが、
お墓の中で一番大事なものってなんだか分かりますか?

竿石(佛石)?
台石?
基礎石?
分かりますか?
。。。
。。。

石ではなく、
そこに納める
【ご遺骨】ですね。

お墓って言うのは、
ご遺骨を納める、
安置する、
社、入れ物、家、
ですよね。

昔の個人墓、夫婦墓って言うのは、
ご遺骨を穴を掘って埋葬する。
その上に目印に石や木を置いた。
それが次第に変化して、
お墓の石になった。
という側面があります。

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つまり、
お墓の石の下、1メートル下に
遺骨が埋まっているのが、
お墓の姿でした。
なので、墓石の大きさも
さほど大きくなく、
傾いても、起こしておけば、
それでよかったのかもしれません。
シルシですからね。

ですが、
今はそうではありません。
個人のお墓が家墓となり、
家族のお墓
家のお墓となり、
巨大なお墓となりました。

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そして、
土葬→火葬と葬送方法が変わり、
地中深くに埋葬する必要がなくなりました。
お墓の石の内部に安置、埋蔵すれば
大丈夫ってことになりました。
【火葬になったこと】が大きいですね。
公衆衛生上も深く地中に埋葬しなくても大丈夫になったんです。

その影響で、個人墓、夫婦墓などのそれぞれのお墓を建てる昔の墓地の場合、

① 広い墓地面積が必要なこと(一人に一区画ですからね)
② それぞれ地中深く掘って埋葬するので掘りやすい地質であること
③ 土葬(棺おけごと埋める)ので、棺が抜ける状態になって初めてお墓を建てられるので、それまでお墓が建てられない
棺が抜けるとは~棺おけがつぶれて、隙間が埋まりその分の土が下がり、落とし穴のような穴が開く状態)
④ その理由で大きなお墓は建てづらい

といったデメリットがあります。

誰かが亡くなる度にこういった流れなので、
お墓を作るのが大変で、時間がかかる。

なので、今の家墓、代々墓が流行し出したんです。

ほぼ昔のお墓のデメリットは回避できます。

① 一基のお墓だけなので、小さなスペースの墓地でも建てられる
② 地面を掘る必要がない。むしろ強固な地盤の方がお墓が傾かない
③ 火葬なので、焼骨を収めた壷、あるいは納骨袋ごと納骨するので
火葬後、すぐに納骨できる
④ 地中に埋めるわけではないので、基礎がしっかりしていれば
大きなお墓も建てられる

※ 埋葬~地中に穴を掘ってその中に遺体、遺骨等をうめること
   埋蔵~お墓、納骨堂に焼骨を収納すること

つまり、逆に言うと
火葬するようになって初めて
今のような巨大なお墓が建てられるようになったんです。

今のお墓は普通のサイズでも総重量1トン前後あります。
とても重たいです。
しかも、和型のお墓なら、背が高く
不安定なデザインなので傾きやすい。

なので、
基礎(お墓を設置する場所の工事)がとても大事なんです。

私は今の巨大なお墓は最低でも
鉄筋コンクリート製の基礎が必要だと思います。
ですが、その基礎工事をされていないお墓もあります。

一日で完成するお墓って言うのがありますが、
その場合、基礎コンクリートがない、
というのは間違いないでしょう。

もちろん全てのお墓に必要だとはいえません。
今でも、小さなサイズ、二重台のお墓などは
なくてもいい場合もあると思います。

ですが、
基礎コンクリートがないお墓は、
後日、メンテナンスが必要になってくるのは、
覚悟しなくてはならないと思います。

もちろん、基礎コンクリートをしっかりしても
傾いてくるお墓はありますし、その場合は
地盤対策も検討しなくてはならないかもしれません。

これまでの古いお墓を見ても
これは言えると思います。

和型の三重台のお墓、
洋墓、デザイン墓でも大きめのお墓、
外柵が豪華なお墓、
後でメンテナンスをしたくないお墓などは
コンクリートの基礎工事はすべきではないかと
個人的には思います。

次は耐震、免震の考え。

 

 

お墓を建てるときに大事な5つのチェックポイント
○ お墓を建てるときに大事な5つのチェックポイント①~はじめに
○ お墓を建てるときに大事な5つのチェックポイント②~墓地選び
○ お墓を建てるときに大事な5つのチェックポイント③~石選び
○ お墓を建てるときに大事な5つのチェックポイント④~基礎が大事 (←この記事です)
○ お墓を建てるときに大事な5つのチェックポイント⑤~地震対策
○ お墓を建てるときに大事な5つのチェックポイント⑥~アフターメンテ

 

 

       
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大北 和彦(おおきた かずひこ)
1966年生まれ。昭和元年頃から続く「大北石材店」3代目。さほどの強い動機もなく始めた石材業だったが、仕事を通じて石にかかわる楽しさ、墓の素晴らしさに目覚め、お墓のプロの証「お墓ディレクター2級試験」第1回試験に合格、その翌年初めての「お墓ディレクター1級試験」にも一発合格し、但馬で唯一の「お墓ディレクター1級を取得する石材店」となる。
本人は兵庫県でも指折りの「お墓好き」を自任するが、その大好きな墓石について、困っている、悩んでいる人が多いことに気づき、墓石についての疑問・質問に答えるため「お墓Q&A」をブログにて執筆中。
1000記事を目指している。