日本のお墓は日本で作る4つの理由


日本で建てられるお墓のおおよそ、8割から9割弱は

中国の福建省近辺で作られている、っていう話は

先日しました。

→→「日本の石でお墓を建てる4つの理由」

 

なぜ、ほとんどのお墓が中国で作られるようになったか、

それは、中国の石でお墓を作ったから。

もともと石の工芸の地場産業があったところに、

石が採れたので、そこで作ってみたら、上手く行った

みたいな感じじゃないのかな。。。

最近、中国産の石の使用が減ってきている気がしますが、

それでも加工は中国で、

という流れはしっかりとあります。

 

今のままでいいのか?

中国人に作ってもらっていていいのか?

日本人が作るべきではないのか?

誰が作っても同じだと、考えますか?

それとも、

「どうせ作ってもらうなら、日本人がいいな」って

考えますか?

 

① 日本の石は日本で 中国の石は中国で

 

地産地消と言う言葉がありますが、
これは、お墓の石に関しても、一つの真理ではないかと思います。

お墓の石が採れる場所か、
その近くで加工する、と言うことは
非常なメリットがあります。

お墓の石はいくつかのパーツに別れています。
それぞれが原石と言う地中に埋まっていた石を掘り出して、
成型、磨きと言う加工をして出来上がったものです。

工業製品と違い、そのものが大地からの授かり物である
お墓の石は時として、お墓の部材としてはふさわしくないものが
出来上がることがあります。
出来上がるまで分からないこともある、と言うのも
一つのお墓の石の加工の難しさを表しています。

さてその部材を取り替えるとなったとき、
近くで採掘しているなら、そこからふさわしい石を探して、
それをそのまま加工するとすれば、コストは最小限に抑えられますが、

必要な部材となる原石のみ、
加工工場がある場所へ輸送している、
現状の場合、
新たにその石に合う部材を探す、
探すにもそれにピッタリの石があればいいのですが、
なければ、安易に
一番近い石をとりあえず、ってことになりかねません。

そうでなくても、
ピッタリの石がなければ、
採掘場に問い合わせて、色合わせをして、
更にその石を輸送して、それから加工、と
時間もコストも大きなものとなります。

日本の石を外国に送って、加工する、という
大きな流れがある日本のお墓の業界事情で
大きなリスクの一つ目がこれです。

 

② 輸送距離が長ければ、不良品のリスクが高まる

 

石って硬いけど、欠けやすいものです。
粘りがないというのか、
硬いわりに、角(かど)や縁(ふち)って
たやすく欠損しやすいんです。
なので、輸送中の欠け、折れは起きます。

重量が大きいので、余計ですね。
輸送中における不具合へのリスクを考えたら、
中国へ一旦輸出しておいて、再度輸入って、
ありえないことかもしれません。

 

③ 国民性の違い

 

日本人と中国人の国民性は
明らかに違いますよね。

私は中国人の国民性は
直接は知らないんですが、
日本人の国民性は多少知っているつもりです。

とにかく、
日本人は仕事が細かくて、きっちりしている。
概ねですがね。

日本人は細かく完璧を目指します。
これは時に欠点になる場合もありますが、
ことお墓つくりに関しては、
日本人は最高の国民ではないか、と
思います。

中国人はどうでしょうか?

中国人の国民性はよく知りませんが、
中国人が作ったお墓はよく知ってます。
良く出来ているんです。
普段は良く出来ているんですが、
時に、
これはないだろうと思うようなものが
来たりします。

日本で、日本人が作ったものなら、
絶対ありえないものが時々ですが、
来たりします。

さて、
これはどういうことか?

熟練していない人の仕事が
商品として、出回ってしまう、のか?

あるいは、
熟練職人でも時に手を抜いて、作ってしまうのか?

どちらにしても、日本ではほとんど見られない
商習慣ではないのかな、と
思ってしまいます。

はっきりと理由が分かりませんが、
品質低下の可能性
があるのです。

もしそのようなお墓が中国から送られたとき、
当然クレーム(取り替え)となりますが、
時として気づかないこともあり得るんです。

 

④ 「お墓」に対する価値の違い

 

「お墓というもの」に対する考え方の違い。
日本と外国では大きいですね。

先日、テレビで見ていて、思ったんですが、

いろいろな国出身の若者を集めて、
葬送、お墓に関するそれぞれの国の価値と
考え方を比べていたんですが、
日本は間違いなく、
世界一、ご先祖を大切にして、
供養(お墓を建てることもその一部)する
民族だなって感じました。

日本人にとって、お墓って大切なもの。
少なくとも今まではそうでした。
粗末に扱っていいものではなかったです。

日本人の根源に関わることで
「ご先祖様に申し訳ない」
「ご先祖様のばちが当たる」
的な表現がありました。

外国にはそれはない国が多いようです。
中国はもともと儒教の生まれた国で
ご先祖を大切に、という考えは
儒教の影響が大きいと思うんですが、
にもかかわらず、
お墓に関しては、日本人の方が大切にします。

さらに、お墓参りという習慣すらない、
国もあるそうです。
(お墓参りをしない、と言う意味ではないですよ)

そういう国民性の違い、
供養という考え方の違い、
お墓に対する精神性の違い、
そういった違いのあるなかで、
お墓の石を外国で作ってしまう。
日本で採れた石を外国人が加工して、
日本のお墓として建てる。

そのことは人によっては全く考慮すべき問題ではない、
と言う人がいるのはわかりますが、

ちょっと違和感を感じてしまう、
ちょっと躊躇する問題だ、

と感じる人がいても当然だとは、おもいます。

以上、4点。

① 地産地消、お墓の石も
② 輸送コストは意外と大きい
③ 国民性の違い
 お墓への考え方

小さな問題かもしれません。
でも、
「わかりました。
それなら、少々金額が高くなっても
日本人に作ってもらいたいです」
と考える人が出て来てもぜんぜんおかしくないし、
むしろ、

「お墓で安心したいから建てるんです。
そんなに心配事があるなら、
日本で作ってもらって下さい」

と考えるのが、自然ではないのでしょうか?

 

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大北 和彦(おおきた かずひこ)
1966年生まれ。昭和元年頃から続く「大北石材店」3代目。さほどの強い動機もなく始めた石材業だったが、仕事を通じて石にかかわる楽しさ、墓の素晴らしさに目覚め、お墓のプロの証「お墓ディレクター2級試験」第1回試験に合格、その翌年初めての「お墓ディレクター1級試験」にも一発合格し、但馬で唯一の「お墓ディレクター1級を取得する石材店」となる。
本人は兵庫県でも指折りの「お墓好き」を自任するが、その大好きな墓石について、困っている、悩んでいる人が多いことに気づき、墓石についての疑問・質問に答えるため「お墓Q&A」をブログにて執筆中。
1000記事を目指している。