墓地の環境に合った墓石の選定は大事です。


梅雨が明けて、非常に暑い但馬、豊岡です。
昼間は暑すぎて、思うように仕事がはかどりません。
早くこの気候に体が慣れてくれないとね。。。(^_^;)

ところで
お墓の石を選ぶ時、
値段だけで決めてませんか?
そして、
後から後悔している人、いませんか?

墓地の環境によって、
選んではいけないお墓の石って
あるんです。

さあ、それを、
今日はご説明します。

 

この墓地は海のすぐそばにあります。
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分かりにくいですが、
漁港のすぐ近くに墓地があります。

但馬にはこういう墓地、結構あるんですが、
非常にお墓の石にとっては厳しい環境だと
言えます。

「海風」は塩気を運んできます。
また時折吹く強い風は浜の砂とともに
吹いてきます。
その砂まじりの風はお墓の石に様々な悪影響を
及ぼします。

事例①

DSC00051-3

これは、この墓地にあるお墓。
何気に高級な墓石です。

DSC00051-2

この部分、色が変わっていますね。
これは水を含んで変色している写真です。
建墓してかなり経過しているはずですが、
水分の吸収が関わっています。

この石は水はけがいいはずなので、
晴天の日が後何日間かあれば、
この黒い部分は消えると思います。

ですが、これはまだまだ序の口。

事例②

DSC00056-2

正面の文字は修正しておりますが、
その左右、角が白く変色してます。

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この赤で囲った部分。
これは、この石が良くなりやすい現象
なのですが、
角が黄色く変色して、
色が落ちる現象。

DSC00056-2-5

下の方、台石の角も
白く変色しています。
更に、

-5

青く囲った部分、
明らかに色がお墓本体と違いますね。
色が白い。
でも、この石はもともとこの色だったと
思われます。
お墓本体は水を含んで
色が濃くなったのです。
その色が濃くなった石と
あまり水を吸わず、もともとの色と
変わらない前の花立て、水鉢の部分が
これほど大きく色が違ってきます。

ここまでは通常の墓地でも
発生しますが、
この環境の厳しいお墓の場合、
もっと酷い状況が。

事例③

DSC00066-2

これも同じ墓地のお墓。
かなり酷い状況です。
白っぽい部分はぼぼ光沢が落ちてしまっていて、
磨く前の石の色になっています。
それ以外の黒っぽい部分はまだ光沢がわずかに
残っていて、色が濃く残っています。

後ろから見た写真。

DSC00074-3

こうなると、かなり酷い状況と言えます。
これは、石の選択を間違ったことが
原因です。
このような海に近い、石にとって厳しい環境なら、
それに耐えうるような石でお墓を建てなくては
このような状況になりうる、と言う事例です。

そして、

事例④

DSC00081-2

これも、酷いですね。
海風が良く当たる左側の部分のみ
真っ白になってます。
光沢は完全に落ちています。
向かって右側がわずかに
光沢が残っている状態。

これは海風があたりやすい、あたりにくいということも
あるのかもしれませんが、
石自体の性質も影響しているのかも。

ちなみに玄武岩系の石です。
この石は風化に特に弱いので
このような場所では、決して使ってはいけない
石です。

このように、

石にとって厳しい環境の墓地、

○ 海に近い(海風がまともに当たる)
○ 積雪量が多い(数ヶ月、雪に埋まってしまう)
○ 年間降雨量が多い(水分を含んだ期間が長い
○ 周囲が樹木に覆われている

と言うような墓地にお墓を建てる場合、
石材の選定には
ある程度の質の良い石を使う
とその墓地で多く使われている石を使う、
などを考慮して選ぶ必要があります。

 

       
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大北 和彦(おおきた かずひこ)
1966年生まれ。昭和元年頃から続く「大北石材店」3代目。さほどの強い動機もなく始めた石材業だったが、仕事を通じて石にかかわる楽しさ、墓の素晴らしさに目覚め、お墓のプロの証「お墓ディレクター2級試験」第1回試験に合格、その翌年初めての「お墓ディレクター1級試験」にも一発合格し、但馬で唯一の「お墓ディレクター1級を取得する石材店」となる。
本人は兵庫県でも指折りの「お墓好き」を自任するが、その大好きな墓石について、困っている、悩んでいる人が多いことに気づき、墓石についての疑問・質問に答えるため「お墓Q&A」をブログにて執筆中。
1000記事を目指している。