安易に考えてしまってないですか?


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私たちは日々、周囲の人と関係をもって、社会的に生活しています。
逆の表現をすれば、
いろいろな人と依存しあって、生きているわけです。

依存、あまり良くないことに使われますが、
ものに依存している人は実際、多いです。

例えば、たばこ。
急に明日からタバコを吸ってはいけません、と言われたら、
落ち着かなくなって、イライラして、ストレスが溜まって、
ということが起こる場合があります。
タバコ、この場合はニコチンかもしれませんが、依存しているわけです。

タバコだけではなく、コーヒーとか、大好きで毎日食べているもの、
食べ物だけでなく、スマホゲーム、ネットサーフィン、SNSなど。
お酒とか、パチンコ、ギャンブルもそうでしょうね。

では、人に依存している人は。。。
実はもっと多いと思います。
人には大きな、しかし普段は見えない依存をしています。
なぜなら、
身近な人、いやさほど身近でもない人でも、
亡くなったら、心にぽっかり穴が開いた気がします。
喪失感とでも言いますか。
それが、身内、特に自分の親、兄弟という一番近しい人なら、
大きな喪失感と心の傷が残るはずです。

その大きな穴をふさいでくれるのが、時間と儀式です。

昔の人は経験に裏打ちされていたとしか思えないのですが、
仏教的儀式が2か月間、3か月間、1年間といくつかランクがあっても
続くわけです。
その間に時間も経過し、記憶も薄れ、行事が心の傷を埋めてくれる。
そして、時間の経過とともに、その悲しみも風化していくわけですね。

ところが、最近の葬儀、供養の簡素化というより、
簡略化。
そして、早く済ませたい、
安く済ませたい、
出来れば省略したい、という流れ。

あまりに安易すぎませんか?

心はそれほど簡単に処理できません。
長年の実績に裏打ちされた供養の流れ。

決して適当ではなくて、
必要な時間と儀式。

それを省略して、頭ではそれでよし、としても、
心は決してすみません。
心に開いた大きな穴は収まりません。

散骨もいいですが、
分骨して手元供養は必要です。
お墓も安易に「墓じまい」とおっしゃりますが、
それで、あなたの子供さんは、あなたが亡くなった心の隙間を
どうやって埋めるのか。
何で埋めるのか。

お墓があって、
親のお墓参りが出来る。
お墓で亡くなった親との会話があって、
その中で、自分の心の整理ができる。
お墓参りの対象はお墓でなくてもいい。

ホントにそうですか。

お墓以外のものでお墓参り的な行為をしても
心の隙間を埋めること、
ホントにできますか。

ホントですか。

 

 

       
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大北 和彦(おおきた かずひこ)
1966年生まれ。昭和元年頃から続く「大北石材店」3代目。さほどの強い動機もなく始めた石材業だったが、仕事を通じて石にかかわる楽しさ、墓の素晴らしさに目覚め、お墓のプロの証「お墓ディレクター2級試験」第1回試験に合格、その翌年初めての「お墓ディレクター1級試験」にも一発合格し、但馬で唯一の「お墓ディレクター1級を取得する石材店」となる。
本人は兵庫県でも指折りの「お墓好き」を自任するが、その大好きな墓石について、困っている、悩んでいる人が多いことに気づき、墓石についての疑問・質問に答えるため「お墓Q&A」をブログにて執筆中。
1000記事を目指している。