Q212~おおきた石材店が見積に使う石は?⑧庵治石


【庵治石(あじいし)】香川県産みかげ石

日本石材産業協会の発行する「墓石用石材カタログ」には、
目の細やかさで、3種類の区分がされています。
これでは、中目、中細目、細目という分類をしてありますが、
中目、細目、極細目という分類をされている場合もあります。

庵治石細目

 

◆石材物性データ
見掛け比重 2.65 t/㎥
吸水率   0.15 %
圧縮強度  155 N/m㎡
年間採掘量  30,000 ㎥
◆特長
最大の特徴は「班(ふ)」と呼ばれる模様である。世界に類のない質の良さと希少価値から、石材の単価としては世界一と評価されている。

※ 日本石材産業協会発行 墓石用石材カタログより

 

まあ、その名のとおり、世界一高価なみかげ石だと思います。
その希少性は他に比べようがないですね。

 

庵治石中細目

 

◆石材物性データ
見掛け比重 2.663 t/㎥
吸水率   0.156 %
圧縮強度  119.33 N/m㎡
年間採掘量  500 ㎥
◆特長
細目、中目に比較して産出量は少ない。色、目合は産出場所、時期によって一定ではない。耐候性、退色性は良好。

※ 日本石材産業協会発行 墓石用石材カタログより

 

細目と中細目の区別はちょっと難しいですね。
素人には全く違いが分からないかもしれません。

 

 

庵治石中目

◆石材物性データ
見掛け比重 2.66 t/㎥
吸水率   0.1 %
圧縮強度  147 N/m㎡
年間採掘量  43,500 ㎥
◆特長
細目、中目ともに、世界に類のない質の良さと希少価値のある石材。一般的には取扱しやすい高級墓石材として評価されている。

※ 日本石材産業協会発行 墓石用石材カタログより

 

中目はよくわかります。
目が大きいですからね。
錆びが出る場合があります。
それは注意すべき点です。

 

と、ここまではよく出ている情報なんですが、
庵治石に関しては、他にもたくさんのことをお知らせすべきです。

まず、先日書いた、
「庵治石は、十分ある」と題した記事。

庵治石はもうない、という一部の墓石営業マンの言葉を
正面から堂々と批判、否定された文章をご紹介したんですが、
庵治石は本当に誰でも扱える石ではないのです。

限られたルートでしか扱えないので、
庵治石を取扱えない石材店、営業マンもあるんです。

でも、良く考えればすぐに分かりますよね。
限られた生産量の石に対して、
全国各地の石材店はおよそ1万件以上。
需要と供給があってないのです。
「100の石」を採掘して、お墓に使えるのはたった「3」

これほどの量の石を全国で扱うのは無理があります。

それから、石というものをいかに大切に扱っているか、
その部分でも、庵治石丁場はしっかりと伝統を受けついて、
守り続けていらっしゃいます。

尊拝の対象であるお墓の石が眠っている、丁場の山の中には
「トイレ」というものがありません。
お墓の石が採れる山で所用を足すというのは、もっての外、という考えです。
おしっこするときは、山を下りなければならないのです。

さらに、正月、5月、9月は山の神様に感謝するため、仕事をしてはいけない日
というのを定めていて、その伝統を守っているそうです。

まさに、庵治石は
「お墓の石となるための石」であり、
そのために、採掘される方々も敬意を払って採掘しておられるのです。

「そこまでこだわる必要はないよな」とか
「お墓にそんなの関係ないよ」とかいう声はあるとは思います。

でも、
「うちのお墓は、それくらいの思い入れのあるお墓だから、
その石で建てたい」
という人はきっといらっしゃるはずだし、
そういう人のための庵治石なんだと思います。

 

建てる人に選んでもらう石、
「庵治石」です。

 

 

       
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大北 和彦(おおきた かずひこ)
1966年生まれ。昭和元年頃から続く「大北石材店」3代目。さほどの強い動機もなく始めた石材業だったが、仕事を通じて石にかかわる楽しさ、墓の素晴らしさに目覚め、お墓のプロの証「お墓ディレクター2級試験」第1回試験に合格、その翌年初めての「お墓ディレクター1級試験」にも一発合格し、但馬で唯一の「お墓ディレクター1級を取得する石材店」となる。
本人は兵庫県でも指折りの「お墓好き」を自任するが、その大好きな墓石について、困っている、悩んでいる人が多いことに気づき、墓石についての疑問・質問に答えるため「お墓Q&A」をブログにて執筆中。
1000記事を目指している。