「お墓じまい」の見積金額は、大きく変わる可能性があります。


おはようございます。

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今朝の我が家の庭です。

昨日、お墓じまいを一日で済ませました。
見積では2.5日の予定でしたが、かなり短縮されました。
お蔭で、今日は別の工事が出来そうです。

但馬、豊岡のお墓と墓石のプロ、大北です。

「お墓じまい」、
簡単に言えば、お墓の撤去ですが、
やってみないと分からない部分が非常に大きいので、注意が必要です。

「お墓じまい」の費用が大きく変わる部分として、

① お墓の石の量
② お墓の石の施工方法
③ お墓の石の基礎部分の状態

さらに、
④ お骨上げ(土中から遺骨を探して掘り出す作業)

が影響します。
(④は今回は触れません)

お墓の石の量は、その量、
お墓の大きさ、お墓の数、などで変わります。
これは、見て、サイズを測ればおそらく分かります。

ですが、分からないのは、②と③
②お墓の石の施工方法ですが、関西、特に但馬地方では最近まで、
「耐震」とは無縁でした。
お墓の石の上にお墓の石を積み上げただけ。

であるなら、
お墓を外して、もってかえるのは簡単ですね。

でも、最近の「耐震」「免震」施工なら、
外す、石同士を外すのが、なかなか手間取ります。
完全にお墓の石を割ってしまうのなら、
それほどの時間は必要ではないですが、
それでも、いくらかの時間は余計にかかってしまいます。

さて、それは工事前にわかるのか?
おそらくよく見ると、分かる場合と
よく見ても分からない場合もあります。
外から見て、分からない場合もあるのです。

③、お墓の基礎部分は、おそらくそのお墓を建てた人しかわからないでしょう。
自分の建てたお墓なら、ある程度分かると思いますし、忘れていても、思い出すでしょう。

でも、
誰か他の石材店さんが建てたお墓の場合、見当が付きません。
しっかりと基礎コンクリートが施工。しかも非常に配合の良いコンクリートが施工されていたら、
まず通常の方法では、対応できません。
工事現場でよく見かけるエアチッパーとか、コンクリートエアハンマーといったものがなければ、
おそらく、無理でしょう。
鉄筋も当然入っているでしょうしね。

これがしっかり施工してあるか、
逆に、関西ではよくあるんですが、
「基礎コンクリート」自体、しない。
基礎コンクリートは施工しない、というお墓もあるのです。

この違いによって、ずいぶんというか
場合によっては、見積金額の半額、というような場合もあります。

私が昨日したお墓などは、
外柵がけっこう新しい様子だったので、
(中国製みかげ石、G623だったので、15年くらいまでかな?と仮定)
基礎コンクリートもしっかりと施工されているものだと仮定して、
見積を設定しました。

しかし、実際に工事にかかると
基礎コンクリートは全くなし。
採石の上にモルタル(セメントと砂、水を混ぜたもの)を敷いて
その上に石を施工してありました。
これで、全然違ってきます。

結局、3割強、工事費が安くなりました。
当然、請求額が全然違います。
その分、値引した請求額の請求書を作成し、
なおかつ、どうして安くなったのかを説明する文書も添付。

見積金額は基本的にその金額内で工事を完了しなくてはなりません。

施主様にも予算とか心づもりがあり、
そのための見積ですから。
私は、その見積額を超えない様できるだけの努力はしています。
もちろん、追加工事が発生したりした場合はあります。
その場合は、しっかりと金額を積算し、合計支払い金額はいくらになりますが、
よろしいでしょうかと文書で提示し、理解が得られた場合のみの工事となります。
(弊社のお客様は、ご紹介が多いので、その部分は必要ない、と言われることも多いですが。。。)

まあ、金額が高くなると、クレームは出ますが、
安くなる分には今だかつてクレームが出たことはないので。

既存の構造物を撤去、取り外し、解体という仕事は
お墓以外でもありますが、
基本、やってみないと正確な金額は算定できないものです。
なので、どうしても見積額が高めになります。

ご理解ください。

 

       
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大北 和彦(おおきた かずひこ)
1966年生まれ。昭和元年頃から続く「大北石材店」3代目。さほどの強い動機もなく始めた石材業だったが、仕事を通じて石にかかわる楽しさ、墓の素晴らしさに目覚め、お墓のプロの証「お墓ディレクター2級試験」第1回試験に合格、その翌年初めての「お墓ディレクター1級試験」にも一発合格し、但馬で唯一の「お墓ディレクター1級を取得する石材店」となる。
本人は兵庫県でも指折りの「お墓好き」を自任するが、その大好きな墓石について、困っている、悩んでいる人が多いことに気づき、墓石についての疑問・質問に答えるため「お墓Q&A」をブログにて執筆中。
1000記事を目指している。