Q264~お墓の戒名が違うんですが。。。副碑編


お墓の文字は基本的に一度彫刻したら、元には戻りません。
なので、確認の上に、確認をします。

おおきた石材店では、追加彫彫刻では、
文字原稿が出来上がったのち、
まず、
①弊社でまず確認します。
次に
②原稿のコピーをお客様にお送りして、
お客様に確認していただきます。
③そのお客様の確認が済み次第、彫刻工事に入ります。

それでも、間違いが起こることがあるのです。

よくある間違いのパターン。

戒名の文字の間違い、
戒名の文字抜け、
没年の年月日のズレ、
俗名の文字の略字の違い、
数えと満の没年齢の違い。

戒名の文字がお寺さんの書かれた文字の場合、
読みにくくて、もう一度書いてもらったら、違う字だったということがあります。

戒名のバランスがなぜか悪く、気持ち悪い。。。
よく確認してみると、一文字抜けていた。
長い戒名だったので、よく見ないとわからないこともあります。

没年齢が四十九日法要とか、百カ日法要の時の彫刻なら間違えることがないのですが、
三回忌、七回忌、それ以降の彫刻の場合、勘違いで日にちが違っていたということもあります。

俗名も普段は略字を使っていたので、正式の文字を忘れていた、(知らなかった)
ということも。

そして、一番間違いが多いのが、年齢。
「数え年」なのか、「満年齢」なのか。
ほとんどが数え年なのですが、時々、ずっと満年齢で彫刻されていて、
じゃあ、今回も満年齢で、ということもあります。
それから、数えは満年齢+1才と思っていると、
満年齢+2才のこともあります。

そういった間違いを彫刻してしまうこともあります。

お寺さんの戒名のメモ自体が勘違いで違っていた、ということもあります。
これはどうしようもありませんが。。。

以前、生前に戒名をもらっていたのが、お寺さんも忘れていて
(そういうことがあるのかな。。。(^_^;)
2つ目の戒名を頂いてしまった、ということも。

なので、
間違えた文字を修正したいとき、どうすればいいか?

4つの方法があります。

 

①彫刻した文字を埋めて、その上から彫りなおす。

一番安上がりです。
ただ、石でないもので穴埋めをしますので、後で剥離することもあります。
表面が風化して、非常に目立つ。
逆に、
何が彫ってあるか読めなくなる、ということも。

 

 

②石を加工しなおして、もう一度彫る。

2-1 石の厚みを詰めて、もう一度同じ字を彫りなおす。

一番よくやる方法ですね。厚みを文字の深さだけカットして、
もう一度、彫刻しなおす。
出来上がりはかなり美しく、新しい戒名碑に見えます。
欠点は厚みが薄くなるので、足のサイズと合わず、
戒名碑の後ろにクサビを指すか、
完全に接着+シールをしてしまう。
どちらかをしないと、不安定になることもあります。

2-2 彫刻してある部分だけカットして、横幅を詰める

これは、一人だけしか彫刻してない場合でしか使えません。
ただ、これも非常に美しい状態で完成できます。
しかし、横幅が狭くなり、やや不格好に。

つまり、

dsc_0014-2

赤い線でカットするという方法ですね。
台の長さと不釣り合いになりがちなので、
そちらの調整も必要となることも。

③ 新しく作る

これが一番、元の石と同じ状態になります。
場合によっては、元の戒名碑よりもよくなることも。
ただ費用は一番かかります。
中国の石の場合、(インドの石であっても)トータルで新しい石を用意した方が、
安上り、という場合も実はあります。
また、場合によっては、足も交換した方がいい場合もあります。

お墓本体に彫刻してある場合は、
次回に。

       
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大北 和彦(おおきた かずひこ)
1966年生まれ。昭和元年頃から続く「大北石材店」3代目。さほどの強い動機もなく始めた石材業だったが、仕事を通じて石にかかわる楽しさ、墓の素晴らしさに目覚め、お墓のプロの証「お墓ディレクター2級試験」第1回試験に合格、その翌年初めての「お墓ディレクター1級試験」にも一発合格し、但馬で唯一の「お墓ディレクター1級を取得する石材店」となる。
本人は兵庫県でも指折りの「お墓好き」を自任するが、その大好きな墓石について、困っている、悩んでいる人が多いことに気づき、墓石についての疑問・質問に答えるため「お墓Q&A」をブログにて執筆中。
1000記事を目指している。