墓相墓について考える


おはようございます。
但馬、豊岡のお墓と墓石のプロ、おおきた石材店です。

すっかり秋、という天候になってきました。
今日は日曜日ですが、神社のしめ縄つくりをします。
来週の祭りに向けて、しめ縄8本を新調します。
雨降りですが、頑張りたいと思います。

さて、墓相墓ってご存知ですか。
こんな形のお墓です。

DSC_0149

このように、ある程度の広さのお墓を石で区切って、
小さな形が同じお墓をいくつか、設置します。

 

基本的にご夫婦、二人のお墓となっております。

 

DSC_0153

そして、基本的には、墓地内は神聖な場所なので、
立ち入りません。
もちろん、掃除の時や、納骨の時は入らないと仕方ないのですが、
お参りは、上の写真のように、墓地の前の部分から花を供えて、
線香を建てて、お参りします。

「墓相のお墓」って実は非常に一部で評判が悪いんです。
なぜか。
まず高額。
他のお墓よりも高額です。
(ほとんどの場合。例外もあるとは聞いておりますが。。。)

そして、
自分の自由になる部分が全くありません。
全て、形、サイズ、構成、どこに何を置くかまで
決まっております。

そして、もう一つは、
石材店が考えたお墓だからです。
おそらく、これは事実関係は知りませんが、
間違いないでしょう。

なぜなら、
お墓建てやすい、
お墓作りやすい、
しかも、
理にかなっているお墓だからです。

少なくとも、お墓を建てるものの意見が多く反映されている
お墓である、ことは、間違いありません。

そのあたりを何回かに分けて、お話しします。

まず基本的な部分、
お墓の構造を説明します。

※注意
この記事は墓相のお墓の全てを書いているわけではありません。
それぞれの意味合いも違うことがあります。
なので、
本来の墓相のお墓とは、違う説明があるかもしれません。
ご容赦ください。

墓相のお墓は、ある程度の広さがないと建てることができません。

下の写真のお墓は、間口と言って、お墓の正面に立って左右の幅が
約2.5~3メートル、奥行きが約3~3.5mくらいだと思います。

DSC_0149 -2

正面に、クリ段と言って、曲面を利用した階段状の入り口があります。
(青の文字)

そして、
一番外の外周に境界の石があります。
その中に、さらに、お墓の外枠の石があります。
二重構造ですね。
(黒の文字と赤の文字)

その外枠より手前に花立が一番外側に一対。
その中にロウソク立が左右に一対。
一番中に香立が一対あります。
ここから、お参りします。

中の土は、草が生えにくいように、特殊な土が入っています。

必要なものがすべてそろっていて、
無駄なものが一切ない、という感じです。

この墓相の墓は、全体で一つの家の家族、ご先祖、全てを表しています。

DSC_0149-3

赤字の五輪塔という供養塔が向かって右奥の隅に建っております。
この家の基本、基準ですね。
この五輪塔は必ず建てます。

その左隣にこのお墓の継承者のお墓。
ご夫婦なら、夫婦墓として、二人正面に戒名が刻んであります。
独り者なら、一人だけ、刻んであります。
この左隣に、その次のお墓の継承者のお墓が建ちます。
そして、
手前の右側。
お地蔵さまが向かって左向きに建っています。
このお地蔵さまは、この家に生まれて幼くして亡くなった人を
祀っております。
昔は子供がたくさん亡くなったのでね。

そして、
何も建っていませんが、向かって左手前、緑の四角い枠の部分は
家の継承者ではないのですが、
成人した後、この家で亡くなった人を祀る場所です。

継承者の兄弟で、結婚しなかった人、
継承者の叔父叔母で他に祀る場所がない人、
継承者の親族で他で祀る場所がない人、

継承者の姉妹で、婚家から何らかの理由で帰ってきた人なども
ここで祀ります。

どうでしょう。
この家にまつわるすべての人を祀れるように、
必要なものがすべて備わっている。
「墓相墓」は非常に考えらえて作られている、
とても、行き届いたお墓なのです。

しかも、
墓相墓のすばらしさはこれだけではありません。

(つづく)

 

 

 

 

       
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大北 和彦(おおきた かずひこ)
1966年生まれ。昭和元年頃から続く「大北石材店」3代目。さほどの強い動機もなく始めた石材業だったが、仕事を通じて石にかかわる楽しさ、墓の素晴らしさに目覚め、お墓のプロの証「お墓ディレクター2級試験」第1回試験に合格、その翌年初めての「お墓ディレクター1級試験」にも一発合格し、但馬で唯一の「お墓ディレクター1級を取得する石材店」となる。
本人は兵庫県でも指折りの「お墓好き」を自任するが、その大好きな墓石について、困っている、悩んでいる人が多いことに気づき、墓石についての疑問・質問に答えるため「お墓Q&A」をブログにて執筆中。
1000記事を目指している。