Q272~樹木葬のメリットとデメリットは?


今日は久しぶり&今年最後の
「お墓の文字入刻式」を実施しました。

詳しくは後日アップしますが、
いい入刻式が出来ました。
喜んでいただけました。

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一生に一度の体験です。
あなたもやってみませんか?

 

さて、
樹木葬のメリット、デメリットです。

まず、メリット。

① お墓を建てなくてもいい

費用的には、お墓を建てるよりリーズナブルな場合が多いでしょう。

② 自然の中に埋葬してもらえる
③ 自然に帰る、という気分になれる
④ エコなスタイルの葬送に感じる

逆に、デメリット(良くないと思われる点)です。
「そんなのないんじゃないの??」
って思う人もいるでしょう。

「そんなの、石屋さんが困る、くらいしか思いつかないわよ」

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と、考えるマダムもいらっしゃるかもしれません。
でも、一般には知られてないことって、どんなものにもありますよね。

 

① 埋葬区画に立ち入れない場合が多い

一つの樹木に一人(一家族)の埋葬、という場合なら、問題ないのですが、
その可能性は非常に低いですね。
また、小さな木、一本に一家族という場合でも、非常に狭い区画となります
(多くの場合ね。。。)ので、参拝のためにそこに立ち入ることができない
樹木葬墓地、実は多いようです。
昨日の記事の写真のように、遠くからお参りするだけ、という場合も結構あります。

 

② 埋葬した場所をよく覚えておかないとわからなくなる

これも、昨日書きましたが、樹木葬は基本的にお墓を建てる代わりにそれを樹木で代用する、ということです。
なので、お墓は建てません。
お墓はいろいろな役割がありますが、大きな一つの役割として、「ご遺骨が埋葬されている目印」という側面があります。
でも、その目印であるお墓がないので、しっかりと確認しておかないと、ご遺骨の埋葬ポイントが分からなくなる、ということが起きます。
樹木があるじゃない、と考えますが、樹木は生きているので、大きくなったり、枯れたり、切られたり、折れたり、いろいろなことが起きる
可能性があります。樹木がもし何らかの理由でなくなったら、どこに埋葬されたか、分かりますか?

 

③ 樹木は生きているので、メンテナンスが必要

これ、意外と忘れがちですが、樹木があり、回りに自然があるなら、そのメンテナンスを怠ると。。
けっこう面倒なことになります。
お墓に樹木を植えない方がいい、というのはいつもお伝えしておりますが、
その大きな原因は
木の根がお墓の構造物に悪影響を与える、ということ。
お墓という構造物はないですが、遺骨を埋葬しているということは、
よく意識して考えた方がいいですよ。
そして、
メンテナンスするとなると、費用が掛かって来ます。
それを誰が出すのか?
施設が出すのか?
管理者が出すのか?
それとも、使用者が出すのか?
後々その費用を負担しなくてはならない場合もあるかも?
です。

 

④ 納骨方法に問題あり

一番問題なのは、こちらです。
昨日、お伝えしたように、「納骨を見ることができない」可能性があります。
その理由は、納骨作業を見られたくない、ということ。
おそらく。
で、その作業、スコップで穴を掘るんだな、って
私なんか想像していましたが、どうやら違う場合もあるようです。。。

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これをご覧ください。
ある大規模な樹木葬墓地の納骨口です。
穴は、あらかじめ開いているんですね。
ど、土管ですか??

 

 

 

 

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私なんかは、消防用の防火水槽を思い出しますが。。。
(このように、梯子が付いていて下に降りれるようになっております)
この穴の底は土になっていて、
この中に、遺骨を遺骨袋ごと、埋葬するそうです。
(専用の埋葬ツールに入れて埋葬するスタイルの樹木葬墓地もあるようです)
これでは、見られたくないはずです。
供養という感覚からは程遠い。。。
まるで、

(遺骨の○×場ですか。。。(^_^;))

さらに、驚くことに、
このサイズ。到底一家族用とは思えないですね。
はい、
そこのあなたの予想どおり!!

この中には、一家族のみではありません。
どんどんこの中に、順番に埋葬されていくわけです。
一種の、合祀墓的な感覚。
でも、この中に入れられるって、
合祀墓より、いやだな。。。

 

⑤ 有期限墓の可能性もある

最後になりますが、
永代供養墓というお墓、名前は永代とうたっておりますが、実は有期限墓
(決められた期限が来れば、改葬され合祀される)
ということは、もう結構知られております。
樹木葬墓地もこの有期限墓の場合があるようです。
基本的には、先ほどのあらかじめ開けられた穴に納骨袋あるいは
専用納骨ツールに入れられた遺骨の場合ですが、
一定期間が来ると、取り出されて、別の合祀施設に移されることがあるそうなのです。
なぜか。
地面に穴を掘って、遺骨をその穴に埋めて、その上から土を被せる。
この埋葬方法だと、多くの遺骨が50年くらいまでになくなります。
(一部、土質等でなくならない場合もありますが)
遺骨が土中に埋まっている状態ならば、です。

でも、
先ほどの写真のように、
地中の空間に置かれただけの遺骨は、決してなくなりません。
そのまま、何年でも存在します。
土と接していないから。
土の中に埋まってしまっている状態ではないから。
だから、そのうち、満杯になって、
収納できなくなるので、期限が過ぎた遺骨を
改葬(そこから取り出して)、合祀(他の遺骨と一緒にして、一カ所に埋葬)
が必要となるのです。
全てがそういう方法を取っているわけではないですが、
必然的にそうなるのは想像がつきますよね。

もちろん、このシステムを取っている樹木葬墓地は、
そんなに多くないとは思います。
ただ、大規模な樹木葬って、ある程度、こういう一緒に埋葬しないと
それほど多くの方を収蔵できませんよね。
また、いちいち穴を掘っていると、隣の遺骨を掘り出してしまったり、
違う方の遺骨が出てきた、なんてトラブル、容易に想像できます。

私の想像する樹木葬って、
一本の大きな木に一人、あるいは
多くても3,4家族の遺骨を根っこの近くに埋めて、
その木が墓標代わりってイメージですが、
そのような樹木葬墓地は、やはり地価の安い田舎でないと
成り立たないというのは、想像できますね。
都会の地価の高い場所ではどうしてもこういう合祀的要素、
合理的要素が出てきます。

まあ、それでもいいか、となるか、
そんなのイヤだ、となるか。

樹木葬を選択するときに大きな分かれ道かもしれません。

まずは、しっかりと、情報収集。
樹木葬というイメージだけで判断しては、
後悔先に立たず、となるかもしれません。

 

       
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大北 和彦(おおきた かずひこ)
1966年生まれ。昭和元年頃から続く「大北石材店」3代目。さほどの強い動機もなく始めた石材業だったが、仕事を通じて石にかかわる楽しさ、墓の素晴らしさに目覚め、お墓のプロの証「お墓ディレクター2級試験」第1回試験に合格、その翌年初めての「お墓ディレクター1級試験」にも一発合格し、但馬で唯一の「お墓ディレクター1級を取得する石材店」となる。
本人は兵庫県でも指折りの「お墓好き」を自任するが、その大好きな墓石について、困っている、悩んでいる人が多いことに気づき、墓石についての疑問・質問に答えるため「お墓Q&A」をブログにて執筆中。
1000記事を目指している。