プロのデザインの凄み~デザイン墓を建てる方に


おはようございます。
但馬、豊岡のお墓のプロ、おおきた石材店のカズ(stoneman-ohkita)です。

今日は、早朝から、大阪に出張。
今年最後の会議の後、
トンボ帰りで豊岡へ。
そのあと、今年最後の忘年会的なこと。
なかなかの移動距離ですが、頑張ります。

さて、今年もいよいよ押し詰まってきて、
どうしてもお伝えしておかなくてはならないことが
いくつか浮かんできて、
今年中に書けるかな、、、と心配なんですが、
その中でまず最初にかきたかったことはこちら。

先日、デザイン墓で4つの避けた方がいいポイント、という記事を書いたんですが、
逆に、絶対にお勧めする私の大好きなポイントをお伝えします。

数年前に建てさせてもらったインターロック社のデザイン墓です。
「祈りシリーズ」というシリーズものの一つなんですが、
このお墓、一番たくさん建ててます。
たまたま偶然なんですが、でも、お客様に選んでもらえる”モノ”を持っていると思うんです。

こちらのデザイン墓は、実は、公共施設やホテルの展示彫刻や環境デザインを数多く手がけてきた
造形作家・デザイナーである小野亮二氏とのコラボレーション。
「inori-Xシリーズ」として人気を博しているシリーズの一つです。

 

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全体のデザインとしては、地味でそんな変わった様子はないのですが、
お墓なので、そんなに奇抜なものって、飽きるんですよね。
(最近、奇抜なデザイン墓がけっこう見かけるのですが。。。。それを否定するわけではないですよ。)

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わりと、シンプルで、主張のないデザインのように見えますが、
実はこのお墓、ほとんど直線がないデザインなんですね。
(一番下の芝台や拝石は除く)
お墓本体は、曲線は非常に多用されているんですが、直線が少ないデザインです。
つまり、
まっすぐなカドがない、ということは
まっすぐな面がない、ということ。

まっすぐな平面がない(曲面だらけ)なのと、
カネ(90度の角度の2つの面)もないのです。

なので、施工がしずらいですし、
仕様を知らないと、間違った施工をしてしまいます。

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お盆に施工した、横幅広型の一番大きなLサイズの「祈りⅠ」

 

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一番最初に施工した「祈りⅠ」。サイズはMサイズ。
石はインドの濃いグレー系の石。
こちらのお墓は、外柵も供石で施工しました。

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ちょっと豪華なお墓です。

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この写真が一番、曲面の様子が分かりますね。
非常にいろいろな面が重なり合って、デザインされています。

そして、このお墓のデザインの一番の凄みは、ここですね。
私が思うに。。。

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後ろの右の角の面ですが、
このお墓のてっぺんから下に繋がる
垂直のカドが数少ないまっすぐなカドなんです。

上から見ると、

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まっすぐですよね。
しかも、3つの石が重なってできているので、
それぞれ3つの石のカドが揃うように加工、研磨しなくては、
このようにまっすぐになりません。
実は、このまっすぐは、非常に難しいんです。
下に行くほど、幅が広がっていて、末広がりのデザインです。

でも、四隅のカドがそれぞれ、上の石、中の石、下の石と
すべて、まっすぐに揃っているんです。

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こちらは、反対側の後ろのカド。

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こちらは、正面の向かって左のカド。

このように4面すべて、末広がりにサイズをきちっと合わせて加工しないと、
上から見て、まっすぐには揃いません。
これを、考えたのもすごいし、
これをデザインしたのもすごい、
そして、
これを設計図通り作るのもすごい技能がいります。

お墓のデザインって、実は、けっこうあいまいというか、
適当というか、
少々の寸法の違いってあまり気にしない場合が多いんですが、
このお墓に関しては、
私は施工してみて、ホントにすごいお墓だなって、
感じております。

一見、それほど大した形には見えないですが、
計算しつくされたデザイン、
プロのデザインのお墓の凄みを
このお墓で感じました。

こんな考え抜かれて、計算しつくされたデザインのお墓、
どうですか。
まさしく、プロの作ったお墓です。

 

 

同じ、「inori-Xシリーズ」で「詩(うた)」というデザイン墓があるんですが、
今、一番気になるお墓です。

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誰か建てさせてくれないですか?
きっと、すごいステキなお墓になると思うんですが。。。

       
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大北 和彦(おおきた かずひこ)
1966年生まれ。昭和元年頃から続く「大北石材店」3代目。さほどの強い動機もなく始めた石材業だったが、仕事を通じて石にかかわる楽しさ、墓の素晴らしさに目覚め、お墓のプロの証「お墓ディレクター2級試験」第1回試験に合格、その翌年初めての「お墓ディレクター1級試験」にも一発合格し、但馬で唯一の「お墓ディレクター1級を取得する石材店」となる。
本人は兵庫県でも指折りの「お墓好き」を自任するが、その大好きな墓石について、困っている、悩んでいる人が多いことに気づき、墓石についての疑問・質問に答えるため「お墓Q&A」をブログにて執筆中。
1000記事を目指している。