透明のブラストシート体験レポート①


透明ブラストシートの試験レポート

 

おはようございます。

但馬、豊岡のお墓と墓石のプロ、おおきた石材店のカズ(stoneman-ohkita)です。

お墓の文字を彫刻するときは、ブラストシートという、保護シートを張って
そのシートをカットして、石の表面が見える部分をブラストという方法で彫刻する
という方法を全国各地の石屋さんがしてます。
そして、その保護シートは今までは日東電工というメーカーのゴムシートが大きなシェアを持っておりました。
が、欠点もあったんです。

〇 ゴムなので、厚さが厚いので、細かい文字がカットしずらい。
〇 柔らかいので、伸び縮みして、文字の輪郭が崩れやすい。
〇 冬はゴム自体が硬くなって、シマ飛び(文字の細かい部分が飛んでしまうこと)しやすい。
〇 夏はゴム自体が柔らかくなって、ブラストの摩擦熱で溶けて、文字がぼやけやすい。

などの欠点がありました。
その欠点を解消しようと開発されたのが、このピコムというメーカーの
「Pゴム」という保護シートです。

DSC_0013

「Pゴム」となっていますが、ゴムではありません。
「ウレタン素材」なのです。
なので、

◆ 低温でも硬化しにくい。ので、冬でも同じように使える。
◆ 薄いので、細かい細字、細工も容易に彫刻できる。
◆ ブラスト耐性が高いので、シマ飛びしずらい。
◆ ウレタン素材なので、伸び縮みしないので、文字の変形がない。

という特性があります。

もちろん、欠点もあります。

〇 ウレタン素材なので、ゴムより硬いので、カットしずらい。
〇 素材の特性上、しっかりとカットしないと、切れない(シマごと抜いてしまうことがある)
〇 熱に多少弱いので、ノズルを近づけてブラスト作業すると、摩擦熱で輪郭がぼやけてしまうことがある。
などの欠点もありますが、
実際使ってみて、下の3つの欠点は気を付けておけば避けられる欠点なので、
これは使えるな、と思って、現在使っております。

 

Pゴムの新商品、透明版Pゴムの試作品

 

そのPゴムは以前はブルーの保護シートだったんです。

DSC_0011-001

これですよね。
でも、新しくできた試作品は、

透明なんです。
これは、全国各地の石材店が待っていたもの、ですね。

なぜなら、
下の石が透けて見えるから。

文字の位置合わせとか
黒玉が微妙な位置に来るとき、微調整とか、
そういう使い方ができるから。

また、文字を違った位置にカットしてしまうという
うっかりミスもほぼなくなります。
(っていうか、そんなうっかりミス、する石屋さんいないとは思いますが。。。(^_^;)
dsc_0001

で、サンプルを使って、ブラストしてみます。
暗いので分かりにくいですが、
石は「天山石」です。

どうせなら、硬い石を。。。
(ただ単に、一番使いやすい場所にあっただけ、という説も。。。)

天山石、以前自社加工して、
骨穴抜きして、残った石です。

dsc_0003

まだ、貼ってません。
裏の紙をはがしたところ。
(紙ではない、けども。。。)
裏返しております。

実は、私、今白状しますが、
プロッタでカットした保護シート、貼ったことが
ほとんどないのです。
なので、
今日、初体験。。。♡
思ったより、普通でした。。。初体験♡。

dsc_0005

で、もって、石に貼ってみました。
これ、安易に張ると、逆に貼っちゃうよな。。。
カットする前なら、どっち向きに貼ろうと関係ないけど、
カットした後の保護シートは、石に貼る時が一番緊張するでしょうね。
(当たり前のことを書いている気がする。。。
そんなの当り前だろうが!!という突込みの声が聞こえそうです。。。(^_^;)

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で、もって、剥がしていきます。

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おっと、引っかかった。
切れてないな。。。
このシートは、正確に切らないとこのように、切れてない部分を
強引に引っ張ると、残るべきシマごと剥がれるので、
こういう部分を慎重にしないと。。。

dsc_0015

切れました。
透明で下地が透けてみえるので、やや心配ですが、
厚みはしっかりあるので、大丈夫。

関係ないですが、
この文字、一文字で2カ所、切れてない部分があった。
けっこう多いです。
このサイズで2カ所も切れてないと、剥がすとき、気が抜けないな。。。
私の手切りでカットするときはまずくっ付いている部分はないですね。
特にこのサイズの文字なら。
プロッタって万能でもない、んですね。

 

dsc_0019
回りを養生テープ貼って、
ブラスト彫刻してみます。

楽しみ。。。\(^▽^)/

 

 

透明ブラストシート試験彫レポート

 

 

       
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大北 和彦(おおきた かずひこ)
1966年生まれ。昭和元年頃から続く「大北石材店」3代目。さほどの強い動機もなく始めた石材業だったが、仕事を通じて石にかかわる楽しさ、墓の素晴らしさに目覚め、お墓のプロの証「お墓ディレクター2級試験」第1回試験に合格、その翌年初めての「お墓ディレクター1級試験」にも一発合格し、但馬で唯一の「お墓ディレクター1級を取得する石材店」となる。
本人は兵庫県でも指折りの「お墓好き」を自任するが、その大好きな墓石について、困っている、悩んでいる人が多いことに気づき、墓石についての疑問・質問に答えるため「お墓Q&A」をブログにて執筆中。
1000記事を目指している。