お墓の入り口、甘く見てないですか?


こんにちは。
但馬、豊岡のお墓と墓石のプロ、おおきた石材店のカズ(stoneman-ohkita)です。
今現在、ご遺骨をお持ちで、その行き先をお探しの方、あなたに一番あった安置先を探しませんか?
そのお手伝いをいたします。
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今日は午後更新ですが、大事なことなので、よく読んでもらいたいですね。

 

最近、豊岡市営墓地のうち、西霊苑で、外柵工事のご依頼が増えております。市役所生活環境課から最低限のお墓の工事をしてください、との連絡があったといずれの方もおっしゃいます。

何年もほったらかしになっていたお墓ですが、とりあえず外柵工事だけしてほしいとのことです。

 

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こういう区画ですね。コンクリートの入り口っぽい感じにはしてありますが、ほぼ手付かずですね。

 

こういう墓地の区画に外回りの境界の石を設置するわけです。

 

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こういう風になります。コンクリートの上に石が乗って、きちんと枠が決まる、というイメージです。

誰がやっても同じじゃないか?って思いますよね。形同じだし、どこが違うんだって話。(^_^;)
ところがどっこい。大違い。大変な違いがあるんです。

 

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この入り口は基本的にこの入り口を使って、墓地区域内に入って線香を立てたり、お花をお供えしたり、ということを想定しています。つまり、この階段を使って中に入るわけですね。

(※ 墓相のお墓の一部は、墓域内は神聖な場所で、土足で立ち入ることを想定してないお墓もあります。)

この段、高すぎないですか?

高すぎて、上りにくくないですか?

 

高すぎて、足の悪いおばあちゃんじゃ、登れなくないですか?

 

おばあちゃん

 

 

そういうことなんですよね。
じゃあ、この段はどうですか?

 

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高さはいいんです。でも、何か感じないですか?

 

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じゃあ、こちらの階段はどうですか?

 

狭くないですか?

 

奥行が狭くないですか?

 

足の悪いおじいちゃんじゃ、危なくないですか?

悩み2

 

階段って、簡単に段になってればいいや、って思う人もいるかもしれませんが、実は、非常に大切なんです。
足腰が元気な人でも、踏み外す、つま先が当たってしまう、ってことあるんです。ましてや、お年寄りだとか、幼児、足腰が不自由な人などは、階段が凶器となることもあります。

 

私は、こういうお墓に階段を設置する場合、一つのルールを作っております。

 

① 段の高さは低ければ低いほど良い。

これは、最初の原則なのですが、段を低くすれば低くするほど、階段に占有される面積が広くなって、墓地として使える部分が減ることになります。なので、限度があり、基本の高さは15センチ(5寸)を基本としております。最大で18センチ(6寸)。それ以上になるともう一段追加することを検討した方がいいですね。

 

② 段の高さは揃える

これも大事な原則です。階段ってリズムで登るものです。いちいち段を見ながら登りません。通常はね。なので、いちいち段の高さが違うとリズムが狂って、若い人でも階段を踏み外すことがあります。階段は、複数ある場合は、段の高さを揃える。これも大切な基本ルールです。

 

③ 段の奥行(踏みシロ)を十分取る。

写真のようにつま先しか乗らないような狭い階段は非常に危険です。できればかかとまでしっかりと乗れるように広い踏みシロのある階段を設置した方がいいと思います。ただこちらも限度があります。あまり広い踏みシロを作ると、墓地の使える面積を狭くしてしまいます。基本は30センチ(1尺)くらいの踏みシロの階段が理想ですね。多少狭くても大丈夫だとは思いますが、18センチ(6寸)以下だと大きめの足の人は半分も載らない、ということになるので、それ以上が理想ですね。

 

④足が乗る部分は滑り止め加工を

足が乗る部分は濡れたら、非常に滑りやすくなりますので、滑り止め加工は最低限すべきですね。切削(切ったままの加工)でも、雨で石が塗れていたら滑りやすいです。一番滑る組み合わせは、磨いた面の上に雪が積もっている場合。転倒の危険が非常に高いので、足で乗る面は磨き加工は絶対に止めましょう。

 

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上の写真、分かりにくいですが、一段目、地面から30センチくらいあります。しかも、一段目の足を踏む面が滑り止め加工してありません。危険ですね。

 

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こちらの階段もさっきと同じくらい高い階段ですね。しかも滑り止め加工してありません。昔のお墓はそういう部分があまり考慮されていないので、こういう階段が多いのですが、最近は多少考慮されているようです。

 

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最近建てられたと思われる外柵の階段です。一段目、二段目共に15センチ内に収まっております。段の上の面には、滑り止め加工が施されています。

 

ただ、一段目より少し2段目の方が高い。しかも、踏みシロのサイズが一段目は充分取られているんですが、2段目が狭い。完全な墓地の階段入り口とは呼べない外柵の入り口ですね。

 

       
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大北 和彦(おおきた かずひこ)
1966年生まれ。昭和元年頃から続く「大北石材店」3代目。さほどの強い動機もなく始めた石材業だったが、仕事を通じて石にかかわる楽しさ、墓の素晴らしさに目覚め、お墓のプロの証「お墓ディレクター2級試験」第1回試験に合格、その翌年初めての「お墓ディレクター1級試験」にも一発合格し、但馬で唯一の「お墓ディレクター1級を取得する石材店」となる。
本人は兵庫県でも指折りの「お墓好き」を自任するが、その大好きな墓石について、困っている、悩んでいる人が多いことに気づき、墓石についての疑問・質問に答えるため「お墓Q&A」をブログにて執筆中。
1000記事を目指している。