お墓とは、お骨が土に還るシステム。


おはようございます。
但馬、豊岡のお墓と墓石のプロ、おおきた石材店の大北和彦(stoneman-ohkita)です。

さて、今朝も秋がずいぶん深まっている兵庫県豊岡市ですが、
皆さん、いかがお過ごしでしょうか?

 

お墓で、お骨が土に還るのか、というシリーズの三回目の最終回。

第一話 「お骨は土に還る??」
第二話 「お骨が土に還る構造のお墓とは?」

時代劇に出てくるお墓。

おっとっあん。
「私は頑張って生きていくよ。
草葉の陰から見守っていてね。」
と、お墓の前で小袖でそっと涙をふく娘。

ohakamairi_woman

(町娘ではないですが。。。)

昔のお墓は、土葬です。
ご近所総がかりで棺桶が入る穴を掘って、そこに埋葬。
すぐにではないですが、その上に石で作ったお墓を建てる。

お墓とは、その大切な人が眠っている(埋葬されている)場所を示す印。
であるとともに、

 

「ご遺体(ご遺骨)を大地に還してくれる装置」でもあるわけです。

今の斎場の機能の一部をお墓が担っていたんです。

ところが、「火葬」が流行、推奨され、日本人のほとんどが
火葬される時代。お墓に納めるものは「焼骨」しかなくなりました。

しかも、一族(家族)の墓と機能がかわってきたので、
いちいち穴を掘って遺骨を埋葬するのが大変になってきているわけです。
そこで、今のスタイル、お墓の中に骨壺ごと安置する。
というお墓のスタイルが主流となってきました。

今のお墓はお墓ではなく、個人型納骨堂(屋外タイプ)でしかありません。

 

 

最近流行しだしている新しい形の供養施設。

大まかに分けて「納骨堂」と「自然葬」に分かれると思います。

「納骨堂」とは、
機械式納骨堂などと呼ばれる屋内型の遺骨安置システム。
大きめの御寺院の中にある豪華なロッカーがならんでいるような、
ロッカー式納骨堂など。
御寺院などが境内などに建てられている「永代供養墓」も基本、納骨堂だと思います。

それに対して、

「自然葬」とは、
海洋散骨、樹木葬、桜葬、散骨など、自然に遺骨を還すという葬送です。

どちらも需要があるので、盛んになってきた葬送だと思いますが、
特に、自然葬。

自然葬がこれほど増えてきた、盛んになってきた理由の一端は、私は
「今のお墓では、遺骨を大地(自然)に還せない。
なにか大地に還せる方法がないか」
という疑問から生まれているように感じてます。

少なくとも、日本人の葬送感の潜在意識の中には、
そういうものがあるのではないか?

お墓が「遺骨を大地に還る」システムではなくなっている。
お墓では大地に還してくれない。
だから自然葬がクローズアップされている。
ならば、
お墓を大地に還すシステムに戻せばいいのでは?

そんなに難しいことではないと思います。

 

 

       
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大北 和彦(おおきた かずひこ)
1966年生まれ。昭和元年頃から続く「大北石材店」3代目。さほどの強い動機もなく始めた石材業だったが、仕事を通じて石にかかわる楽しさ、墓の素晴らしさに目覚め、お墓のプロの証「お墓ディレクター2級試験」第1回試験に合格、その翌年初めての「お墓ディレクター1級試験」にも一発合格し、但馬で唯一の「お墓ディレクター1級を取得する石材店」となる。
本人は兵庫県でも指折りの「お墓好き」を自任するが、その大好きな墓石について、困っている、悩んでいる人が多いことに気づき、墓石についての疑問・質問に答えるため「お墓Q&A」をブログにて執筆中。
1000記事を目指している。