花立石の加工(穴明け、水抜き穴、下場加工)


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おはようございます。
但馬、豊岡のお墓と墓石のプロ、おおきた石材店の大北和彦(stoneman-ohkita)です。

 

最近のお墓はたいがい、花立の石は大きめの穴が開いており、
(50~60ミリくらいの直径)、そこにステンレスの筒、花筒(はなつつ)とか言いますが、
それを差して、その中にお水と生花をお供えする、というのがほとんどです。

が、
古いお墓は、まだそのような大きな穴を開けることが出来ず、
ステンレスの筒も使っていなかった頃は直接生花をその石の穴に挿して
お供えしていました。

これだと、お花の水を替えるのに、石をひっくり返さないといけないし、
中まで掃除が大変です。
なかなかきれいになりませんね。
なので、最近はほとんどというより、全てこの花筒を差して使うタイプになってしまいました。
これは、大変便利です。
以前から比較すると。

ですが、古いお墓にはまだ古いタイプの花立の石が残っていて、
それに加工しなおすという工事を、お墓のリフォーム工事の際、よくやります。

今回も二組の花立の石を加工しなおしました。
とてもよくあるパターンです。

まず、花立の石に60ミリの穴をコアドリルで開けます。
DSC_0037

40ミリくらいの穴です。
しかも、手で空けてあるので、底が浅く、
深くなるほど狭く、細くなっているので、到底花筒は入りません。

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分かりにくいですが、内部の様子。
奥へ行くほど、狭くなっているのがわずかに分かると思います。

DSC_0040

右側がコアで60ミリの穴を開けました。
コアドリルで開けると、まっすぐに入るので、ステンレスの筒も簡単に入ります。
やはり道具ですね。
昔はホントに苦労して開けたんでしょうね。
ホントにご苦労様です。

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このように、大きさが全く違うので入りません。
花筒のサイズが外径がおおよそ58ミリですので。

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60ミリのコアで開けた穴はすっぽりと入ります。
深さも関係するので、筒より深く穴を開けます。

DSC_0047

穴が浅いと、この上の部分が石から浮いたようになるんですが、
しっかりと根本まで入っております。

DSC_0050

右がコアで抜いた花筒が入った花立石。
左が以前の手で穴を開けた花立石。
お供えできる花の量も多分ずいぶん違うと思います。

掃除もしやすく、
お花もたくさん供えられて、
いいことづくめですね。
これを発明した人は表彰されてもいいと思いますがね。
(^O^)

DSC_0052

ただ、
穴が全く開いてない花立石に穴を開けるのは、実は簡単なんですが、
小さめの穴が開いている石に大きめの穴を開けるのは、実は手間が掛かります。
ゼロから開けるときは、不要な部分の石を取るのは非常に簡単なのですが、
上の写真のように小さめの穴を大きくするときは、石が途中で折れてしまい、
残った底の石を取るのに非常に苦労します。

苦労して、底の残った石を取ることができても、
終わりではありません。

DSC_0058

このままでは、雨などで、穴に溜まった水が抜けないので、
冬季、凍結したりしたら、石自体が割れたりするんです。
なので、水抜きの穴を開ける必要があります。

上の写真のように花筒の穴の一番底に来るように、水抜き穴を開けます。
私は、左右外側に空けるようにしております。
穴が見えて、かっこ悪いという石屋さんもあるかも知れませんが、
裏側とか内側とかだと、石同士が密着してしまうと、
水抜き穴がせっかく空いているのに、水が抜けない、ということがあるから。
せっかく空けても、抜けないと意味ないですからね。

とここまでで通常は、完成なのですが、
いつも気になるポイントがもう一つ。

DSC_0064

奥の一組(2つ)が完成した花立石。
手前の一組(2つ)が加工前の花立石。

穴だけではないです。

       
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大北 和彦(おおきた かずひこ)
1966年生まれ。昭和元年頃から続く「大北石材店」3代目。さほどの強い動機もなく始めた石材業だったが、仕事を通じて石にかかわる楽しさ、墓の素晴らしさに目覚め、お墓のプロの証「お墓ディレクター2級試験」第1回試験に合格、その翌年初めての「お墓ディレクター1級試験」にも一発合格し、但馬で唯一の「お墓ディレクター1級を取得する石材店」となる。
本人は兵庫県でも指折りの「お墓好き」を自任するが、その大好きな墓石について、困っている、悩んでいる人が多いことに気づき、墓石についての疑問・質問に答えるため「お墓Q&A」をブログにて執筆中。
1000記事を目指している。