「急増する“墓じまい” 新たな弔いの形とは」を見て


昨日は地元の小学校の入学式に来賓として参加。
その後、1件お墓の文字彫刻をして、神戸に行って会議。

かなりタイトなスケジュールでしたが、
帰って来ました。。。(はず)

疲れが残っておりますが、今日も頑張ります。

昨日、NHKのクローズアップ現代+を見たという記事を書きまして、
(→→急増する“墓じまい” 新たな弔いの形とは
その続きです。

 

「お墓じまい」=「供養する文化の退廃」ではない、という話です。

テレビを見ていてまず感じたのは、
「お墓じまい」が明らかに浸透して、大きな動きとして、今後も続いて行って、
より大きな流れとなりそうだな、ということ。

これは、「お墓じまい」の知名度が上がったことも大きいのですが、
たくさんの人が
「お墓じまい」がたくさんの人がしていることを知ったことで、
「お墓じまいって、していいんだ」、
「してもかまわないんだ」と知ってしまったから、ということが大きいと思います。

タガが外れた、という感じ。

まだまだ大きな流れとなりそうな、気がします。

でも、
よく考えてみたら、
逆から考えてみたら、

たくさんの人が心の中で
「お墓じまい」したい、
お墓を何とかしたい、
お墓のことが大変すぎて、何とかならないのだろうか、
と心のどこかで思っていたということ。

 

そう言うことではないのですかね。
そう考える人が多いからなのではないですかね。

 

お墓に価値がない、のではないです。
お墓は大切。ご先祖様がいるんだから。。。
でも、
それにしても、
お墓を、
今のお墓を持ち続けるのは、あまりにも大変すぎる。
そこが何とかならないのか?

そう考える人が増えてきた。
すごい勢いで増えてきた。
そう気づいた人がすごい勢いで増えた。

そう言うことではないのかな。

 

新しい可能性に気づいた人々がそれ以前の自分に戻ることは
ありえません。

 

 

もう一つの側面では、
日本人の家族の変化がある気がします。

日本のお墓は「家族」が最小単位です。
それは日本人は家族が最小単位だからです。
かつて、「サザエさん」の磯野家のような三世代同居の時代に
建てられたお墓はいわゆる「イエ墓」です。
その家のみんなが入るお墓。
この家の人々が入っているお墓。

それが、
「サザエさん」の三世代が田舎でさえ珍しくなり、
「クレヨンしんちゃん」のような核家族で、たまにおじいちゃんが遊びに来る、
というような家族になり、
今では、「お一人様」がクローズアップされる時代。
家族が解体されているのに、
お墓だけは、「イエ墓」。
それが重荷になっている気がするんです。

イエ墓の解体。

「お墓じまい」=「供養文化の廃退」ではなく、
「お墓じまい」=「イエ墓文化の廃退」なのではないか。

イエの墓ではない、違うスタイルのお墓あるいは、お骨の安置場所を求める人が
それを求めている動きが「お墓じまい」の今の流れなのではないかな。

そんな気がします。

ご先祖が大切なのは、分かる。
ご先祖のための何かを守る日本人の文化は守りたい。

でも、

 

お墓ではなく、別のものではだめなのか?
家族の形態が変わってしまったのに、
お墓だけは昔のまま、ということに違和感、拒否感を感じている人が増えてきている。

番組を見て、そんな風に感じました。

日本人のほとんどすべての人がお墓を持つ、という時代が終焉して
たくさんの選択肢の中で、お墓もあり、それ以外もある。
イエ墓もあり、それ以外のお墓もある。

そういう時代を迎えつつあるのが、
今の日本なのではないかな、と感じました。

大きな激変期ではありますが、
新しいものができる、生み出されるのもこういう時期の特徴です。

番組最後に小谷さんがご紹介されていた、ホームが運営する共同墓、のように
全く新しいコミュニティーがお墓を持つようになる
全く新しいスタイルのお墓ができ始める、
そういう時代のスタートとなるのかもしれません。

       
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大北 和彦(おおきた かずひこ)
1966年生まれ。昭和元年頃から続く「大北石材店」3代目。さほどの強い動機もなく始めた石材業だったが、仕事を通じて石にかかわる楽しさ、墓の素晴らしさに目覚め、お墓のプロの証「お墓ディレクター2級試験」第1回試験に合格、その翌年初めての「お墓ディレクター1級試験」にも一発合格し、但馬で唯一の「お墓ディレクター1級を取得する石材店」となる。
本人は兵庫県でも指折りの「お墓好き」を自任するが、その大好きな墓石について、困っている、悩んでいる人が多いことに気づき、墓石についての疑問・質問に答えるため「お墓Q&A」をブログにて執筆中。
1000記事を目指している。