今週はお墓じまいウィーク


こんばんわ。
夜更新の但馬、豊岡のお墓と墓石のプロ、おおきた石材店です。

今週は、お墓じまいばかり3件連続させて頂いております。

その中で、おおきた石材店の先代(父)が建てたお墓の
お墓じまいをさせて頂きました。

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竿石を撤去して、そのあと、上台を取り外しているところです。

建墓年数は約20年前。
当然ながら、耐震施工ではありません。
おおきた石材店では、耐震施工をするようになったのは、おおよそ10年前くらいですか。
それ以前は、父に教えられた方法で施工しておりました。
つまり、
「石の上に石を乗せるだけ」

ある程度、滑り止め的なことはしていましたが、
耐震、免震と呼べるものではありませんでした。

上のお墓もそうです。

四国の銘石で建てられたお墓ですが、
全く石の上に石を置いてあるだけ。

これは、おおきた石材店だけがそうなのではなく、
周りの石材店でも同様だと思います。
もしかしたら、今現在でも、このような施工方法で建てられている石材店、
あるかも知れません。

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この写真は凄くわかりやすいですが、
雨上がりなので、石全体が濡れておりますが、
石と石が接する部分、真っ黒になっておりますね。

これは、石同士がくっついていている証。
そのわずかなすき間に埃(ほこり)が入り込んで、黒ずんでいるんですね。
耐震施工なら、シールをしてすき間をふさいでいるので、
このようにはなりません。

このように、おおきた石材店で施工したお墓でも15年以上前に建てたお墓は
耐震施工、免震施工が施されていないお墓の可能性もあります。

 

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上の台を取り除いた状態。
設置面は真っ黒ですね。

その上、クランプ(石を吊る道具)で石を吊ったら、
すぐそのまま吊れてしまいました。
まさしく、
「上に乗っかっているだけ」です。

父が建てたお墓だし、四国の銘石だったので、
お墓じまいするのは、忍びないなって、最初は思いながら、お墓じまい工事に取り掛かっていたんですが、
途中から、全く違うことを考え出しました。

もし、このお墓が建ったままで、
地震が来て、お墓参りしている施主様の方へ倒れて来たら。。。
あるいは、
となりのお墓のお墓参りしている人に迷惑を掛けてしまったら。。。

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このように、一番下の芝台も上の台石がのっかっているだけ。
全く地震対策はしておりません。

父の建てたお墓ですが、私がお墓じまい出来て、よかったのかもしれません。
施主様はすでに、遠方に引越しされ、お墓参りもできないので、お墓じまいすると
決心されたようです。

このように、おおきた石材店の施工したお墓のみならず、
但馬地方、いや、関西地方には、おそらく15年以上前に建てたお墓は
地震対策を全くしていないお墓がけっこう建っている可能性が高いです。
私自身も「日本石材産業協会」に入会して、はじめて各地方で地震対策を実施していること。
関西地方はもっともその点で遅れていることを知って、地震対策を始めたのです。

現在は「地震に強い施工」という免震施工を実施させていただいております。

お墓が凶器とならないように。
お墓で悲しい思いをする人がいなくなるように。

今後は、地震対策として、
現在使わせていただいている「礎」というツールとともに、
地盤工事と構造変更も考えていきます。

       
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大北 和彦(おおきた かずひこ)
1966年生まれ。昭和元年頃から続く「大北石材店」3代目。さほどの強い動機もなく始めた石材業だったが、仕事を通じて石にかかわる楽しさ、墓の素晴らしさに目覚め、お墓のプロの証「お墓ディレクター2級試験」第1回試験に合格、その翌年初めての「お墓ディレクター1級試験」にも一発合格し、但馬で唯一の「お墓ディレクター1級を取得する石材店」となる。
本人は兵庫県でも指折りの「お墓好き」を自任するが、その大好きな墓石について、困っている、悩んでいる人が多いことに気づき、墓石についての疑問・質問に答えるため「お墓Q&A」をブログにて執筆中。
1000記事を目指している。