「天山石」を選ぶべき墓地、その選ぶべき理由


おはようございます。
兵庫県豊岡市のお墓と墓石のアドバイザー、おおきた石材店、大北和彦です。

天山石の話題の第3弾。。。というか最後ですが、「天山石」高価な墓石です。誰でもお勧めするべき石ではない、と思っています。でも、この石を選んだ方がいい方っていらっしゃいます。そういう人にどうして「天山石」なのか、と説明します。その逆もありますよね。

 

以前書いたように、強固で、重たく、水も吸いにくい石なので、石という素材としては、いろいろな影響を受けにくい石だと思います。
平たく言えば、「強い石」ってことですが。。。(平たすぎる。。。(^_^;))

まず、海に近い墓地。

海風がお墓の石に与える影響って、極めて深刻です。特に日本海側の冬の厳しい海風はホントに強烈で石の表面に深刻な影響を与えます。
一部の外国の石、実は海の近くに建てられているお墓なんですが、もう海側は磨いたとは思えないようなガタガタの状態になっているのを見たことがあります。
いわゆる「滑り止め」加工した状態。

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まさに、このような表情になります。まだ、海と反対側の面はわずかに光沢が残っているのですが、海風に当たる面は、酷い状態でした。
完全に「滑り止め」加工した状態。

「お墓の側面に滑り止め加工してどうするんだ!!!」

怒ったおじさん2

と叫びたくなるほどの惨状でした。

海の近くにあるお墓、ホントにお墓の石の選択には細心の注意を払うべきです。そんな墓地であるからこそ、一番お勧めなのが、「天山石」です。これほど海の近くの墓地にふさわしいお墓の石はないと言っても過言ではない、と思います。

 

次に、天山石をお勧めしたい墓地の環境として、「樹木が茂っていて、日当たりが悪い、じめじめしている墓地」です。

 

きれいに管理されている霊苑、都心部の日当たりのいい寺院墓地などではなく、日当たりの悪い、あまり陽の差し込まない、湿気対策が必要な、じめじめしている、そういう墓地です。特に田舎には多いんですが、山の斜面にある墓地、たいがい後ろに樹木が茂っていて、その樹木の落ち葉が落ちてきて、敷き詰められていて、よく言えば、「自然のじゅうたん」。ふかふかの自然のじゅうたんで樹木や動植物には最適な環境ではありますが、お墓の石にとっては、「湿気が抜けなくて、いつもじめじめしていて、コケやカビが繁殖しやすい」劣悪な環境となります。

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「環境にもやさしくて、自然と共生できるお墓ってないものなのかね。」

そういうお墓を選択することもできますね。ただ、今回は今普通に建てられる「磨いてあるお墓」のことをお伝えしています。

お墓の魅力マトリックス

汚い手書きの図ですが、縦軸が「お墓の魅力」、横軸が「時間の経過」です。

左の始まりの時が「お墓を建てた時」。ピカピカに磨いてあるお墓は建てた時が一番魅力が高い、状態なんです。一方、手加工のお墓、手加工というのは、ビシャン仕上げ、ノミ切仕上げ、叩き仕上げといった、ツルツルの光沢はないけど、温かみのある昔からある加工方法ですが、そちらの加工なら、建てた時が始まりで、徐々に魅力的なお墓になっていく、という感じなんですね。

本日は「磨いたお墓」について、書いております。「手加工のお墓」に関しては、また機会があれば書いてみたいと思っております。

 

最後の一つの条件は、「雪がたくさん降る地域」ですね。

兵庫県豊岡市も実は冬、雪がたくさん降る地域なんです。近畿地方の中では。多い年には、1か月以上、雪の中に埋まってしまう、って年もあります。私の子供の頃はホントに雪が多くて、屋根から地面に向かって、雪の滑り台を作れるほどでした。いわゆる豪雪地帯だったんです。今は豪雪とは言えなくなってきましたが。。。

雪に埋もれた状態って、「水槽に石を沈めた状態」にほぼ近い環境になります。極めて石にとっては厳しい環境なんです。そういう場所で吸水率の高い、つまり水をたくさん吸収する石を使ったら、お墓の石が大量の水分を吸収してしまい、その水分を吐き出すことが出来ず、変色(黒く変色する)状態になります。こうなってしまっては、光沢もくすんできて、早く落ちてしまうでしょう。水分も石にとっては大敵なのです。「磨いた石」という条件付きですが。。。

 

 

「天山石」で建てるべき墓地のまとめ

天山石で建てた方がいい墓地というのは主として、以下の3つの条件の墓地でした。

①海風が直接当たるような墓地
②日当たりが悪い、湿気が抜けない、じめじめしているような墓地
③雪がたくさん降り、長期間雪の中にお墓の石が埋まってしまうような墓地

人口の多い地域では当てはまる条件はないな、という場合もありますが、逆の言い方をすれば、「どんな環境でも最もいい状態が長持ちする石」だということです。通常のお墓の石なら、30年くらいから光沢が落ちてきます。最近の中国加工のお墓なら、もっと早く光沢が落ちてくる可能性があります。光沢って、研磨作業の工程がいかにしっかりと正確に加工作業がしてあるか、が極めて大きく影響します。その工程に手を抜いてあると、やっぱり早く光沢が落ちてしまうのです。
天山石といえども、同じです。いい素材だとしても、その加工の工程で手を抜いてしまうと、劣化も早く来るのです。

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国産の最高品質の「天山石」を最もレベルの高い研磨加工で磨いた板石です。光沢計が「101」となっていますね。通常、100を超えることはないはずなんですが。。。黒みかげ石なら、素晴らしい磨きをしたら稀に100になるようなんですが、このグレー系のみかげ石でこの数値はあり得ない数値ですね。

いい素材、そして、腕のいい職人といい仕事。これが合わさったとき、奇跡の美しさが現れるんですね。

こんな素晴らしい天山石のお墓、私のお墓で建てたい、くらいです。。。(^_^;)

 

 
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大北 和彦(おおきた かずひこ)
1966年生まれ。昭和元年頃から続く「大北石材店」3代目。さほどの強い動機もなく始めた石材業だったが、仕事を通じて石にかかわる楽しさ、墓の素晴らしさに目覚め、お墓のプロの証「お墓ディレクター2級試験」第1回試験に合格、その翌年初めての「お墓ディレクター1級試験」にも一発合格し、但馬で唯一の「お墓ディレクター1級を取得する石材店」となる。
本人は兵庫県でも指折りの「お墓好き」を自任するが、その大好きな墓石について、困っている、悩んでいる人が多いことに気づき、墓石についての疑問・質問に答えるため「お墓Q&A」をブログにて執筆中。
1000記事を目指している。