お墓に文字を彫刻する時に気を付ける11のポイント

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お墓には必ずそこに眠っている人の名前が刻んであります。
刻んでないことはほぼないです。
そのため、最近では、その名前だけを刻んだ「副碑」とか
「戒名碑」というものがお墓本体とは別に設置することが多いです。

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このようなものですね。
このように、板に彫刻するのが、通常ですが、
お墓本体にも彫刻したりもします。

 

お墓本体に彫刻するにも工程はほぼ同じです。
このようにブラストシート(青いゴム板のようなもの)を
石自体に張って、それから文字を切り抜いて
準備完了。

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ブラスト彫刻という方法で、そのゴムに勢いよく空気と一緒に
メディア(砂鉄の様な物)を当てます。
ゴムの部分は弾力で跳ね返りますが、
石が見えている部分は石に当たって、
石が傷つき、その傷がだんだん大きくなって穴のようになります。
その角度をいろいろ変えて、場所もいろいろ変えて、
文字彫刻にします。
なかなかすぐにできるものではなく、
根気もいりますが、
熟練の技術も必要とします。

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このように彫刻しました。
彫刻直後には白い色をしていますが、
風化によってすぐに色が付き、以前の文字と同様になります。

ただ、簡単に彫刻しているように思えますが、

 

① 文字の間違いがないか

② 文字の位置、大きさに間違いないか

③ ブラストシートがしっかり石に付いているか

④ 彫刻自体がある程度、経験がないと、文字の輪郭がぼやけて
文字がひどい字になったり、場合によっては、読めない文字になります。

⑤ 均等に等しく一定の深さで掘れているか

⑥ 正面から見てまっすぐに彫ってあるか

 「シマが飛」んでないか
俗にそう呼びますが、周囲を彫刻して残したい部分を「シマ」と呼びます。
それが小さいと、非常に飛びやすく、彫刻が難しくなります。

⑧ 最近はカッティングプロッタでゴム板をカットしますが、手切もまだたくさん存在します。
(私も実は手切派です。)
そうなると、先ほどのシマが飛びやすくなります。
ただ今のところ手で彫刻することにこだわって行きたいと思っています。

さらに、現場彫刻(お墓のある場所で彫刻すること)だと注意しないといけないことも。

⑨ お墓の灯ろうとか、副碑とか隣のお墓が邪魔で文字彫刻できない場合があります。
下見して、彫刻できるか、できないか。できなければどう対処するか。
下見してないとその部分が難しいです。

⑩ 彫刻後、メディア(彫刻のための砂鉄のようなもの)が散乱して非常に汚くなる場合があります。
工事終了後、墓地内をしっかり清掃できているか?

⑪ 騒音がある程度、うるさいのでその対処も必要ですね。

など、いくつかの難しいポイントがあります。
いずれも実際に彫刻する場合、当然考慮して、対処方法を決めておかなくてはなりません。

それらを踏まえず彫刻するといろいろ問題が出てきます。
そういったことを踏まえて、
それなりの金額を頂いております。
ご了承ください。

「お墓に戒名を後から彫刻する」
http://ohkita-sekizai.com/?p=11623