おはようございます。
但馬、豊岡のお墓と墓石のプロ、おおきた石材店の大北和彦(stoneman-ohkita)です。
昨日は、現代のお墓では、ご遺骨は土に還らない、という記事を書きました。
(こちらですね。「お骨は土に還る??」)
「じゃあ、大地に帰りたいという親父の遺言を尊重するにはどうすればいいんだよ!!」
「お骨がお骨のまま残るなら、大地に帰れないってことだよね。」
まあ、そうなりますかね。
少なくとも、ご遺骨はなかなか普通のお墓では、土に還りにくいですね。
納骨したご遺骨の上から土を被せる、などの方法を取れば、違うのかもしれませんが、
それにしてもそういうこともなかなか難しいですね。
さて、ではどうしたらいいのか?
穴を掘って、土中に埋めるという行為が必要なのです。
普通のお墓では、穴を掘るという行為が難しいんです。
お墓の内部は、完成された狭い納骨スペースです。
そこを掘るのは、非常に困難を極めます。
実は、そう言うことができる埋葬システムがあるんです。
一種のお墓です。
かなり普通のお墓とは違いますが、あります。
ズバリ、それは、
「墓相墓」です。
こういうお墓です。
昔、私がまだ未熟な頃(この業界に対してですよ。。。)
「なんだ、このお墓。変なの。。。(^_^;)」
とか思ってたんですが、
実は、非常に計算しつくされた、理にかなったお墓なんです。
今、普通に見かける代々墓のようなお墓は、
建てる石屋さん、
依頼する施主様の都合の良い形になってきています。
でも、この墓相のお墓は、
〇 「お墓とは、ご遺骨を収蔵し、土に還し、また新しいと遺骨を受け入れて、
同じように、収蔵し、土に還す」というお墓本来の機能。
〇 ご遺骨一柱、あるいはご夫婦のご遺骨それぞれに印としてのお墓を建て、
その聖地には、立ち入らずに、外からお参りできる構造。
〇 一目で、誰が入っているのか、誰と誰が夫婦で、誰が誰の子供で、といった
この家族の構成が一目でわかる構造。
〇 お墓の外と内をしっかりと切り分けて、聖と俗を分離した構図。
など、様々な仕組みが整って、完成された納骨システムとなっています。
このように赤枠の部分に家族のご遺骨を収めて(実際に遺骨を埋葬する部分)
右のお墓が建っている部分で、その亡くなった家族を祀っている(聖なる場所)
その両方は、石で区分けする(青の矢印)ことで、
「俗」なる外と隔てている。
で、なおかつ、
赤枠の部分は、穴を掘って、その中に埋蔵(土中に埋める)することで
ご遺骨を土に還す(大地に返す)構造になっているので、
お墓本来の意味の一番大切な部分の一つ
「ご遺骨を大地に還す」ということが可能なお墓、となっているんですね。
あ、でも墓相のお墓を建てようというお勧めではありません。
こういう構造のお墓もありますよ、という紹介でした。
◇豊岡市西霊苑でのお墓情報
① 墓地選ぶ前に知っておくべきこと
② 最も大事な墓地の構造
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