お墓は基本的に正面に文字を彫刻することが多いです。それでは、横に書いているものや、縦書きのものなど、いろいろあります。

おおきた石材店 代表 大北和彦
〇 お墓ディレクター1級
〇 墓地管理士
〇 石材施工技能士1級
〇 技能顕功賞
〇 一般社団法人日本石材産業協会正会員
おおきた石材店
昭和の初めより三代続く、兵庫県豊岡市の小さな石材店。震度7の地震でも倒れなかった「地震に強いお墓」と特許技術「雨漏りしないお墓、信頼棺」の正規代理店。百年後に残るお墓を作っています。

いろいろな文字を彫刻させていただくのですが、ある程度、デザイン的に合う、合わない、といったものや、
こういう文字はこっちの方がいいという感じがあります。
「○○家之墓」の場合
苗字から○○家と入れる場合、縦書きが多いですが、洋墓、デザイン墓の場合、横書きもあります。

このように、 「和型」と呼ばれる縦長の背の高いお墓の場合、基本、縦書きです。
というか、縦書きするための縦長のデザインなので、縦書きしかないですね。
デザイン墓、洋墓の場合は縦書き、横書き両方あります。

縦書き、横書きどちらでも行けるデザインですが、このお墓は、縦書きで彫刻しました。

こちらは横書きですね。苗字は消していますが、横書きです。デザイン的に横が相応しい感じですね。
「言葉」を彫刻する場合
これは、上の写真のように、デザイン墓、洋墓がほとんどですが、横書きが多い気がします。


縦書きもあります。

一文字なので、縦書きか横書きか分かりませんが、デザイン的に縦書きのつもりで彫刻しました。
書体は
多いのは、「楷書体」と「行書体」ですね。


いずれも楷書体。書家の先生の文字です。


これらは、同じ書家の先生に揮ごうしていただいた行書体の文字です。とても美しく、味わい深い文字です。


上は、毛筆によるフォント文字、下は障がい者の方に書いていただいた特別な文字。
ちょっと例外的にこんなのも見つけました。

モザイクをかぶせていますが、これは活字、明朝体の文字ですね。明朝体のお墓の文字はあまり見かけませんが、デザインによってはアリなのかもしれません。

こっちは更にすごい。アルファベット? ローマ字? での文字です。字体は同じく明朝体、ではなく
serif、セリフ体ですね。ここまでくると、表札に近い感じになりますが、これもありなんでしょうね。
私としては、少し違和感を感じてしまいますが。。。
仏塔の文字は
「南無阿弥陀仏」とか「南無妙法蓮華経 」などの仏教的な題目となると、こちらは、「縦書き」で「筆書き文字」で楷書か行書、「南無妙法蓮華経」の場合は、ひげ文字という例外もありますが、この決まりは守った方がいいと思います。

「南無阿弥陀仏」などを横に彫刻しているお墓を稀に見かけますが、あれはかなり違和感を覚えるな。。。














