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    春のお彼岸を前に、お墓について家族で話し合ってほしいこと

    今週、このシリーズでは「お彼岸を前に、お墓について考えてほしいこと」をテーマに、6回にわたってお話ししてきました。

    地震のこと、雨漏りのこと、焼骨と大地の関係、両墓制と吉相墓、土壌と埋葬の条件——。一見バラバラなテーマに見えるかもしれませんが、すべてに共通する問いがありました。

    「このお墓は、本当に大切な人を守れているか」——。

    今回は、シリーズ全体を振り返りながら、お彼岸のお参りを前に家族で話し合ってほしいことをまとめます。

                                  

    ◇ お墓ディレクター1級:お墓のプロの証、1級取得者は全国で2桁
    ◇ 墓地管理士:お墓、納骨堂、永代供養墓の法律の専門家
    (一社)日本石材産業協会正会員、兵庫県支部理事
    ◇ 石材加工技能士1級:石の加工の技能を表する国家資格
    ◇ 雨漏りしないお墓「信頼棺®」正規代理店
    ◇ 「地震に強いお墓」施工店

    おおきた石材店

    昭和の初めより三代続く、兵庫県豊岡市の小さな石材店。震度7の地震でも倒れなかった「地震に強いお墓」と特許技術「雨漏りしないお墓、信頼棺」の正規代理店。百年後に残るお墓を作っています。

    目次

    ① 地震が来たとき、このお墓は大丈夫か

    豊岡市・但馬地域は、1925年の北但大震災で甚大な被害を受けた地域です。円山川沿いの軟弱地盤は、地震の揺れを増幅させやすく、液状化のリスクもあります。

    お墓参りのとき、墓石が少し傾いていないか、目地にひびが入っていないか——ぜひ確認してみてください。「地震が来る前から傾いているお墓」は、揺れの瞬間に一気に倒れるリスクがあります。

    基礎から強くするトップベース工法、上部を固定する耐震ボンド・金具。どちらか一方ではなく、両方を組み合わせることで、はじめて「地震に強いお墓」が完成します。

                                  

    ② 納骨室の中は、どんな状態になっているか

    お彼岸に納骨をされる方もいらっしゃいます。そのとき、カロートの中が水で濡れていたり、カビのにおいがしたりした経験はありませんか。

    これは特別に古いお墓だから起きることではなく、関西型のお墓の構造上、ほぼすべてのお墓で起きうることです。納骨口の隙間から雨水が浸入し、小さな虫が入ることもあります。

    信頼棺®は、この問題を「構造そのもの」から解決する特許構造のシステムです。豊岡のような多雨・多雪地域では、特に必要性が高い仕組みです。

                                  

    ③ ご遺骨を「どう還したいか」を、話し合ったことがあるか

    「大地に還る」という言葉を、多くの方が使います。しかし現代の火葬・埋葬の実態は、その言葉とは大きくかけ離れています。焼骨は有機成分が失われており、骨壺に収められてカロートに安置されているかぎり、大地に還ることは極めて難しい。

    それを「問題だ」と言いたいのではありません。「丁寧に安置したい」という気持ちも、「大地に還してあげたい」という気持ちも、どちらも正しい愛情の形です。ただ、実態を知らないまま選ぶのではなく、家族で話し合った上で選んでほしいのです。

    樹木葬、自然葬、カロートの構造を変える——選択肢はあります。何が自分たちに合っているかを、お彼岸という機会に話し合ってみてください。

                                  

    ④ このお墓を、誰が継いでいくのか

    お墓の「後継者問題」は、豊岡市・但馬地域でも避けて通れないテーマになっています。少子化・過疎化が進む中で、「自分の代は守れても、子どもの代はどうなるか」と漠然とした不安を感じている方は多いと思います。

    ただ、急いで結論を出す必要はありません。大切なのは、選択肢を正しく知ることです。永代供養墓や有期限墓にはどういう仕組みがあるのか。お墓じまいや改葬とは具体的に何をすることなのか。それぞれに費用・手続き・メリット・デメリットがあります。

    「知らないまま不安を抱える」より「知った上で、今は何もしないと決める」ほうがずっと健全です。お彼岸のお参りをきっかけに、家族で「どんな選択肢があるか」を話し合ってみる——それだけで十分な一歩だと思います。

                                  

    ⑤ お参りしやすい環境になっているか

    足腰が弱くなってきた親御さんと一緒にお墓参りをするとき、墓地までの道、墓所内の段差、水汲み場の位置——改めて確認してみてください。

    「お参りしたいのに、体が大変で行けなくなってきた」という声は、実は少なくありません。バリアフリーの観点でお墓や墓地の環境を見直すことも、供養を続けるために大切な視点です。

                                  

    このシリーズで、伝えたかったこと

    7回にわたってお話ししてきた中で、一貫してお伝えしたかったことがあります。

    それは、「知った上で選んでほしい」ということです。

    お墓の構造に雨漏りのリスクがあること。焼骨が大地に還るには長い時間がかかること。地盤の弱い豊岡では地震対策が特に重要なこと。後継者問題は先送りにするほど選択肢が狭まること——。これらは、石材店として「言いにくいこと」も含まれています。でも、知らないまま建てたお墓より、知った上で選んだお墓のほうが、長く、深く、納得して向き合えると信じています。

    おおきた石材店は、答えを押しつける石材店でありたくありません。正直な情報をお伝えし、お客様が自分たちに合った選択をできるよう、一緒に考える石材店でありたいと思っています。

    お彼岸のお参りの後、ぜひご家族でお墓のことを話し合ってみてください。そしてもし、気になることや聞いてみたいことがあれば、どんな小さなことでもお気軽にご相談ください。

                                  

    ※ご依頼を前提としない、どんなご質問でもお気軽にどうぞ

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    この記事を書いた人

    兵庫県豊岡市のお墓と墓石のアドバイザー。兵庫県北部での唯一の「お墓ディレクター1級」取得。供養のプロ、墓地管理士。「お墓」に関する記事を1500以上執筆中。現在お墓に関する記事を365日毎日更新継続中。(一日怪しい日があるが。。。)地震に強いお墓と雨漏りしないお墓を建てています。

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