「お墓なんて気持ちの悪いもの、よく仕事に出来るわね。。。」
初めて仕事をはじめた頃、そう言われたことがあります。
たしかに、お墓って気持ちのいいものじゃない。
そう考える人って、多い気がします。
私もこの仕事をはじめた頃、そう思っていました。
「お墓って死んだ人が入るところじゃないか。。。」
「そんなもの建てて、幽霊が出てきたらどうするんだよ。。。」
親父の仕事を手伝い始めた頃、よくそう思いました。
でも、
一生懸命、石の粉で真っ白になりながら、
お墓を作っている父。
でもその気持ちをなかなか理解できない自分。
とにかく父とは衝突ばかり。
終いには全く会話をしなくなり、
ひとこともしゃべらず一日の仕事を終える、という日が
しばらく続く日もありました。
でもそのうち、次第次第に仕事を任せられ始め、
自分だけで出来た仕事が多くなり始めて、
気づいたことがありました。
「お墓作るって、楽しいな」ってこと。
そして、だんだん父も年を取り、仕事が出来なくなって
私がほとんどの仕事をするようになって、
お墓を作ることの楽しさは益々増してきました。
今では兵庫県でも一番のお墓好き、を自称しております。
また、お墓のプロの証、「お墓ディレクター」のうち、
合格率の非常に低い1級を第1回試験で合格。
但馬でほぼ唯一の
「お墓ディレクター」1級取得者でもあります。
自分の思いどおりのお墓を作ることの楽しさは
格別なものです。
もちろん、一基のお墓を作るのは
すごく大変なことです。
原石を直角に切削して、直方体にカットし、
その中で、自然に出来たものなので、カットした後、
不具合が出て、せっかく手間隙かけて作ったのに、
お墓に使えないこともよくあります。
カットが出来ても、研磨(磨き)工程で
少しでも角が欠けたら、使い物になりません。
その角も石ってとても硬いわりに
もろいのでたやすく欠けてしまいます。
磨き工程が出来ても、
文字彫刻がうまく出来ないと
お墓には使えません。
お墓の石に文字を刻む、ということは
魂を刻む、ということ。
ただの石をお墓にするのが文字彫刻です。
大変な工程で出来上がってくるお墓。
なかなか簡単には出来ません。
それほど手間隙掛けて、苦労して建てたお墓。
そのお客様と同じか、それ以上に思い入れもあります。
なので、
どうしても
こういう方にはうちのお墓を建てて欲しくない、という方があります。
○ 「とにかく安けりゃ、どんなお墓でもいいから建ててくれ」
申し訳ないですが、どんなお墓でもいいと言われたら、
どんな石屋でもいい、ということですよね。
つまり、おおきた石材店でなくてもいい、ということ。
そういうお客様は残念ながら、ご遠慮させていただきます。
どうぞ他の石材店でお墓をお求めください。
○ 「金を払っているんだから、しっかりしたお墓を建てるのが当たり前」
もちろん、当たり前ではありますが、私たちはお客様が建てられるお墓のお手伝いをしている、というスタンスでいます。
ので全てを任せっきりではいいお墓は建ちません。
逆に
こういうお客様は大歓迎です。
○ 「予算が10万円しかないんですが、父が亡くなったので供養したいんです。お墓を建てていただけないでしょうか?」
喜んでお手伝いさせて頂きます。
それほど立派なお墓は建てられないかも知れませんが、
ご予算内で
出来るだけのお墓つくりをお手伝いさせて頂きます。
○ 「父が亡くなって、お墓を建てたいんですが、子供は娘の私一人なんです。母のためにもどうかお墓を建てる相談に乗っていただけないでしょうか?」
喜んでご相談にお乗りいたします。
いろいろなご提案が出来ると思います。
完成後、心から喜んでいただける、
「大北さんに建てていただいて、ほんとに良かった」
と言っていただける
お墓作りを日々目指しております。
私と一緒に、あなただけの、あなたに一番相応しいお墓を作ってみませんか?