お墓仕舞いする時、した後、秘かに後悔してしまうことって、あるような気がします。
そんなことを集めてみました。

おおきた石材店 代表 大北和彦
〇 お墓ディレクター1級
〇 墓地管理士
〇 石材施工技能士1級
〇 技能顕功賞
〇 一般社団法人日本石材産業協会正会員
おおきた石材店
昭和の初めより三代続く、兵庫県豊岡市の小さな石材店。震度7の地震でも倒れなかった「地震に強いお墓」と特許技術「雨漏りしないお墓、信頼棺」の正規代理店。百年後に残るお墓を作っています。

断捨離とか、ミニマリストとか、自分の持っている「モノ」をできるだけなくして、シンプルな生活を目指す人がいます。それ自体は大切なことだと思います。ものが増えすぎるのは良くないな、と思います。
でも、お墓もその「捨てるモノ」の一部にしてしまうのは、正しいのでしょうか? モノをなくすことは、心が軽くなり、前向きになれると言われています。でも、お墓を仕舞ってしまうと、同じような気持ちになれるでしょうか?
後悔してしまうこともあるような気がします。そんな気持ちを集めてみました。
「一部、お骨を残せないですか?」

墓仕舞いというのは、お墓をなくすことですが、正確には「墓石を処分」することであって、その中に納まっている「お骨」を処分することは出来ません。
しかし、実際は多くの場合、永代供養墓、樹木葬、海洋散骨などの施設に改葬することで、自分で所有することを放棄し、他者に管理を委ねることにする方がほとんどです。それって、一種の「お骨仕舞い」ではありませんか?
大切な人、ご先祖様と繋がっていることを感じるためにお骨の一部を残すことは出来ますよ。
分骨という方法もあります。
ごく小さなお骨収納器が今はあります。祭壇にする必要もないものもあります。
アクセサリーの内部に納めるタイプもあります。
完全になくなった方とのつながりを断ってしまうのではなく、ほんの少しでも、ほんのわずかの時間でも、大切な家族、つないでくれたご先祖様とのつながりを持ち続けることが出来ます。
「私が入る場所はどうなりますか?」

意外と忘れていて、後になって、
「あれ、私が亡くなったら、どうなるの?」と気づく人もいます。
もし、永代供養墓とか樹木葬などに納骨されたなら、そこへ納骨されるのがよいと思います。追加で一緒に納骨、が無理でも、その隣りに納骨することは出来るでしょう。その場合も早めに手配した方がいいと思います。
でも忘れてはいけないのは、契約はしても、実際、その時になった際の手配をしてくれる人がいるか、いないか大事。いるならいいですが、いないときは。。。専門の方にご相談ください。
でも、ふと思ったんですが、事後の手配すべて任せることが出来る人がいるなら、お墓仕舞いも含めてその方にお任せしたら良かったのでは? そんな気がしませんか?
「お墓仕舞いした後、皆さんどうされていますか?」

「懸案だったお墓の問題が済んで、ほっとしました」
ほんとに皆さん、そう思いますかね。あなたはどうですか?
「周りの人がお墓仕舞いした方がいいよ、って言われたので、あまり良く考えず決めてしまいました。今考えたらもう少しじっくり考えて、決めても良かったかも、って後悔しています」
そう感じている人も少なくない気がします。
あなただけの問題ではない、にもかかわらずあなただけで決めてしまっては大変すぎます。ご家族とは、ご相談の上、決めても決して遅くはないし、むしろギリギリまで遅らせても一向にかまわない問題ではないかと思います。
ただ、「意思表示」だけはしておきましょう。どうしたいのか、ということ。
「まるで、ご先祖様との関係を断ってしまう気がする」
もし、そう感じてしまったら、一度立ち止まって、よく考えてみるのも一つの方法です。
お墓仕舞いとは、心に引っ掛かったもやもやを晴らし、すっきりと前を向けるためにするものです。お墓仕舞いすることで、なにかもやもやして、後ろめたい気分になることではありません。
その気持ちをしっかりと受け止めて、心の整理をしてから、行動に移しましょう。
「何か記念に残せないですか?」

「お墓仕舞いして、何もかもなくなり、少し寂しい」という感想を持たれる方もいらっしゃると聞いています。
そこで、おおきた石材店では、弊社でお墓仕舞いしていただいた方のみではありますが、「お墓の石の一部」を利用して、一輪挿しを作成して、プレゼントするサービスを始めました。彫刻などは有償となりますが、大切だったお墓の一部を手元に残したい、というお気持ちにお答えするサービスです。
ぜひご検討ください。














