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    「お墓の掃除」ってどこまでやればOK?

    お墓のそうじ、って何となくやっていませんか? 

    実は、全然掃除できていない、ということありますよ。

    おおきた石材店 代表 大北和彦

    〇 お墓ディレクター1級
    〇 墓地管理士
    〇 石材施工技能士1級
    〇 技能顕功賞
    〇 一般社団法人日本石材産業協会正会員

    おおきた石材店

    昭和の初めより三代続く、兵庫県豊岡市の小さな石材店。震度7の地震でも倒れなかった「地震に強いお墓」と特許技術「雨漏りしないお墓、信頼棺」の正規代理店。百年後に残るお墓を作っています。

    お墓のそうじって、しっかりしたつもりでも、意外とできていないことあります。

    どこまでしないといけない、というものでもありませんが、いくつかレベル分けしてみてみましょう。

    目次

    レベル1 普通のお墓そうじ

    草取り落ち葉拾い墓石の水洗いくらいが最低限のお墓掃除、です。

    とはいえ、このように草が大量に生えているお墓では、草取りすら、十分にできない墓地もあります。決してレベル1だからと言って侮るなかれ。

    ここまでするのに、一日では難しいのです。しかも笹の根がかなり茂っていて、手で抜くというわけにはいかないのです。

    笹はほんとに駆除に大変で、根も抜くには大変な苦労があります。場合によっては、「草焼き」する場合もあります。

    あくまで、自分判断で。お金を頂いてする「お墓そうじ」は完璧に仕上げないとダメですが、自宅のお墓そうじなら、体と心が許す範囲で、自分目線で、「これでいいか」で、大丈夫ですよ。特に夏の炎天下、冬の季節風と雪の中のお墓そうじは、自分判断で終わりましょう。

    特に、「完璧主義」の方、あまり無理なさらずに。

    道具としては、バケツ、水、雑巾かタオル。中性洗剤。くらいですかね。笹が生えている墓地なら、剪定ばさみがあれば、なおいいです。夏は日よけの帽子、日傘、汗拭きタオル、飲み物もご用意ください。

    レベル2 頑固な汚れも落とすお墓そうじ

    納骨口を開けてみてください。おそらくここを開ける人はあまりいないはずです。なぜなら、お墓そうじのご依頼される方のお墓はたいがい、ここが全く掃除されていないから。

    このように、中から、草が生えてきているなんてことは、実はよくあること。お骨の周囲から、笹が生えていて、なんてことはよくあるのです。笹の場合、引き抜くことはなかなか難しいので、剪定ばさみを持参されることをお勧めします。

    納骨口の部分は、一番汚れもひどい部分。毎年掃除されているお墓は一目で分かります。あまり汚れていないから。

    あまりにも汚れが大量に付着している場合、こういう道具でまずは不純物を取り除きます。石に角度をつけて、刃先を当てる。そして、滑らすように不純物をそぎ取るように。 あ、必ず手袋をしてくださいね。怪我をしたら大変です。

    その後、汚れがある程度落ちたら、水洗い。雑巾やタオルなどに水を含ませて、ふき取ります。これでかなり美しく汚れが落ちると思います。それでも落ちなければ、   ⇒レベル3へ。

    お墓全体も水洗いをしましたね。更に、頑固な汚れを落とします。

    道具は、こんなもの。

    先ほどのスクレーバーという道具。ホームセンターで売っております。工具関係が置いてある場所。

    ナイロンの食器洗いなどに使うこれ。スコッチブライト。いくつか商品がありますが、私が愛用しているのは、これ。研磨粒子が含まれていて、汚れが落ちやすいです。

    洗剤は少し高価なものを使っています。どんなものでもいいのですが、高価なものほど、汚れが早く落ちるイメージですね。こちらは、比較的よく落ちます。他のモノでもいいのですが、お風呂系の洗剤が比較的落ちやすいのかな。

    そして、文字の中を掃除する道具。

    こういう歯ブラシ。とても便利です。文字内の汚れ落とし。なければ、アンパンマンの乳児用歯ブラシでも代用できますが、こちらの方がより掃除しやすいですね。

    石の表面の頑固な汚れを落とすのは、こちら。

    ナイロンブラシです。一番柔らかいのがこのナイロンですが、それ以外にも、真鍮製、鉄製と硬さが少し違うものがあります。お墓の石で、磨いてあるものは、必ずナイロン製。ガタガタの表面の石は真鍮製か鉄製のモノを使います。

    レベル2のお墓そうじは、これ以外にも、洗剤に関して、いくつか別のものも使いますが、基本的に、誰でも手に入るものを使用します。

    レベル3 お墓そうじのプロレベル

    基本的には、レベル2の道具を使用しますが、洗剤のみ、専用洗剤を使います。

    専用洗剤とはどういうものか、と言えば、超強力な洗剤、と考えてください。強い洗浄力がある分、石にも悪影響を与えます。ですから、プロが扱うとなっています。混ぜたら危険な洗剤もありますし、洗剤を使用して、汚れが落ちたら、出来るだけ速やかに洗剤を洗い落とさないと、石に悪影響を与えるものもありますし、石によっては使用不可な洗剤もあります。

    石の種類を正確に判断し、どの洗剤なら使ってもいいのか、どの洗剤は使ったらダメなのかを正確に判断しないと、「後悔先にたたず」という結果になりかねないのです。

    お墓の文字の中の汚れ、石の端や、隅の頑固な水あか、表面に付着した錆び、と言った汚れは通常の洗剤では、なかなか落ちないのですが、専用の洗剤なら、かなりしっかりと落とすことが出来ます。そこまでの完璧な清掃は、費用も掛かるのですが、そこまで落としたいという方は、ぜひご用命ください。

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    この記事を書いた人

    兵庫県豊岡市のお墓と墓石のアドバイザー。兵庫県北部での唯一の「お墓ディレクター1級」取得。供養のプロ、墓地管理士。「お墓」に関する記事を1500以上執筆中。現在お墓に関する記事を365日毎日更新継続中。(一日怪しい日があるが。。。)地震に強いお墓と雨漏りしないお墓を建てています。

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