兵庫県豊岡市のお墓と墓石のアドバイザー

Q281~デザイン墓で避けた方がいい4つのポイント②

    
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Q281~デザイン墓で避けた方がいい4つのポイント②

ポイントのふたつめは、角度です。

昔、私がこの仕事をはじめたころ、20年以上前になりますが、
その頃、父に教えてもらったことの一つに
「カドは鋭く作れ。鋭くするのが職人の腕だ」ということ。
当時のお墓の頭はほとんど陣笠頭でしたので、そのカドをいかに
美しく、鋭く作るかをずいぶん研究しました。

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カドの尖りをね。

当時は、韓国製の墓前灯ろうが輸入され始めていて、あまり角墓前も作っていませんが、
それでも何基か、作ったときも笠の角は慎重に作りました。

確かに、石職人としてはこの鋭さは大切です。
石って欠けやすいものです。
たやすく欠けます。
その欠けやすい石という素材で、難しい鋭いカドを作る、
これこそが、石職人の技能の優劣を表せる場所、だからです。
石職人としては、当然ですよね。

でも、今考えるに、
お客様の立場で考えると、それは正しいのでしょうか?

先日、父が建てたお墓の施主さんがいらっしゃって、
あるご要望を言われました。

「お父さんに建ててもらったお墓の灯ろうがね、
カドが尖っていて、先日、お墓そうじの時、頭を打って
ケガしちゃったの。
私でよかったんだけど、家族やほかの人がケガしたと
思ったら。。。
申し訳ないけど、角を丸くして、ケガしにくくしてくれない?」

こちらこそ、申し訳ありませんでした。
早急に直させていただきます。
と、お答えして、直しました。

職人として最高なものを作ったはず、ですが、
一度、お客様にお渡しして、お客様のものとなったとき、
その灯ろうのユーザービリティとしては、どうなんでしょうか?

当然、カドが鋭くない、むしろ
カドがない方がいいとなります。
お客様の立場に立てば。

デザイン墓であるので、
カドを一切なくすというのは、
あまりにも制限が厳しいというのもわかります。
でも、
それでも、
鋭いカド、鋭角な角をなくす、
どうしてもなくせないなら、何らかの対処を施す。
そういうデザインをすべきではないでしょうか?

今、おおきた石材店では、
お墓の竿石の頭は基本は
「四方丸め」という角のない形です。
お客様の希望のある場合のみ、「陣笠頭」を使わせていただいています。

また、角墓前灯ろうも、カドのない笠のデザインを利用してます。

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このように、カドに装飾を施して、とがったカドのない形状にしております。

さらに、

私が扱わせてもらっている「インターロック社」
プレミアムデザイン墓シリーズ。
この会社は、もっとも初期からデザイン墓というカテゴリを
牽引してきた会社で、
石のことも、デザインも、細部までこだわった
デザインをされています。

一例ですが、
私がこの夏、施工させてもらったお墓。

プレーチェというお墓ですが、

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実は、鋭角なカドがあるのです。

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こちらは、インターロック社のホームページからお借りした写真ですが、
石は違えど、デザインは全く同じです。
正面右側。
このように、ひだ状になっているんですが、
上の面はおおよそ、直角に近くデザインされてます。
が、
正面の部分は、鋭角なんですね。
分かりますか?
言っている意味。

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青い線の部分は、ほぼ直角です。
面は通常です。が、
黄緑の線の部分は、よく見るとわかるんですが、
実は鋭角なんです。
だから本来、欠けやすい。
だけど、このお墓をデザインした人は、おそらくどうしても
この鋭角を使いたかった。
なので、
この鋭角を使うにあたって、欠けにくくするために、
面を2倍以上の幅取ったんです。
そのため、より欠けにくくなっております。
加工だけの手間を見ると、手間が掛かっております。
細い面の方が、作る手間は少ない。
でも、欠けやすい鋭角の部分を大きめの面にして、
弱点を補強してあるわけです。

その部分を、上の写真と下の写真を比べてみれば、
とてもよくわかります。

面(カド)は、細ければ細いほど、シャープに見えて、美しいです。
でも、
ただ美しいだけで、作ってしまったら、
自己満足だけの様な気がするんですね。
(私だけかもしれませんが。。。)

いかに、使い勝手も考えて、デザインするか、
そこまで考えてあって、初めて、ホントの意味での
「価値あるデザイン墓」だと言えると思います。

3つ目のポイントは、③ 「張り合わせ」です。

※ この記事は私の主観にて書いております。
価値観の相違でそう感じない人もいるかもしれません。
その点はご了承ください。

 

 

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