Q345~田舎の墓地はどうして広い?
田舎に行くほど、墓地は広い傾向が強いです。
土地が安いから。
自由に区画が仕切れるから。
広々した墓地の方が亡くなった人も喜ぶから。
いろいろ考えられるのですが、
一番の理由は、
「土葬だった名残り」です。
50年以上昔は土葬だった地域が多いのですが、
特に田舎は土地も広いので、土葬でいろいろな場所に穴を掘ってそこに埋葬していました。
なので、墓地を広めにとっておりました。
だって、ここに埋めようと穴を掘ったら、先々代のおじいちゃんの遺骨が出てきた、って
あまりいいことじゃないですよね。
ある程度広めに墓地を区切って、そのいろいろな場所に土葬していたので、
お墓の位置があちこちに散らばっております。
こんな感じで、あまりお墓同士が接近せずに、バラバラに建っております。
これが土葬時代のお墓のままの墓地です。
一方、火葬時代に入って、墓地をリフォームすると全く異なります。
お墓同士がかなり接近していて、整然と規則正しく並んでおります。
これが火葬時代にリフォームしたお墓です。
なので、広い墓地にお墓は一カ所だけという墓地が田舎にはよくあります。
空き地ではあっても、かつて土葬で埋葬したご先祖様が入っているので、
墓地でなくすことは、できないのですね。