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特殊な形の墓地

墓地によっては、区画がしっかり決まっていなくて、かなり特殊な形状のお墓がある土地があります。
特に田舎にはありがちなんですが、ご紹介するこの墓地は、従兄が住んでいて、いくつかお墓を建てさせていただいた場所です。

おおきた石材店 代表 大北和彦

〇 お墓ディレクター1級
〇 墓地管理士
〇 石材施工技能士1級
〇 技能顕功賞
〇 一般社団法人日本石材産業協会正会員

おおきた石材店

昭和の初めより三代続く、兵庫県豊岡市の小さな石材店。震度7の地震でも倒れなかった「地震に強いお墓」と特許技術「雨漏りしないお墓、信頼棺」の正規代理店。百年後に残るお墓を作っています。

私の住む土地とは少し離れた地区にあるその土地の住民の皆さんの共同墓地です。

いずれもおおきた石材店で建てさせていただいたお墓ですが土のお墓もいろいろとあります。

こちらのお墓は長方形に近い形なんですが、高低差がかなりあります。入口に階段があって、古い元の墓地の形状をそのまま石で囲った、という感じのお墓ですね。20年近く昔に建てさせていただいた、かなり苦労したお墓でした。

こちらは遠い親戚になるお墓。こちらもずいぶん昔に建てたお墓です。今なら、もう少し通路部分を狭くして、石を貼ってしまうでしょうが、当時はそういった考えもノウハウもなかった頃に建てさせていただいたお墓です。手前、階段がありますが、ここが扇型というか、斜めに傾斜になっていて、凄く苦労した覚えがあります。

こちらも、一見長方形の形に見えますが、手前が広く、奥が狭い構造のお墓です。こういう特殊な形状は外柵石をそれぞれ微妙に角度を変えて作成しないといけないので、手間がかかるのです。通路との高低差も左右で違います。

こちらも玉石を入れ過ぎています。もう少し通路部分を歩きやすいように、石を貼る部分を多く取ればよかったなと今なら反省です。

こちらはかなりすごい墓地ですが、三角形に近い形状です。実に複雑です。
まず、お墓を建てる部分は長方形にして、残りの通路の部分を石で囲うという感じですね。

入り口を作ったのですが、これも実は迷いまして。。。

角度をどうするか? 右側は直角に近いんですが、左側は少し角度をつけて設計しました。普通の形がよかったのかもしれませんが、両方直角だと少し違和感があったので、敢えて、角度を変えてました。

そして、写真の左側はこうなっています。なかなか複雑ですよね。

こちらも今なら、通路部分を砂利ではなく、板石張り、あるいは、固まる土なので、固定してしまうと思います。

このように、複雑な形状の墓地に建てるお墓というのは、極めて難しく、その都度、角度を当たってみないといけないので、ほんとに手間暇かかります。

ただ、真四角、長方形にすればいいじゃない、と考える人もいるかもしれないですが、少しでも墓地を広く使いたいというのが普通の人の感情だと思いますので、それを考慮するとどうしてもこうなります。

田舎でも多くはないのですが、稀にこういう墓地があります。その度にどうやって墓地を設計しようかと思案する毎日です。

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この記事を書いた人

兵庫県豊岡市のお墓と墓石のアドバイザー。兵庫県北部での唯一の「お墓ディレクター1級」取得。供養のプロ、墓地管理士。

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