ホームぺージ、リニューアルしました

    10年後のお墓参り

    10年後のお墓参りはこんな感じではないかと想像して書いてみます。

    おおきた石材店 代表 大北和彦

    〇 お墓ディレクター1級
    〇 墓地管理士
    〇 石材施工技能士1級
    〇 技能顕功賞
    〇 一般社団法人日本石材産業協会正会員

    おおきた石材店

    昭和の初めより三代続く、兵庫県豊岡市の小さな石材店。震度7の地震でも倒れなかった「地震に強いお墓」と特許技術「雨漏りしないお墓、信頼棺」の正規代理店。百年後に残るお墓を作っています。

    今年もお墓参りの季節だな。みんな、そろそろ覚悟を決めておけよ。

    え、もうそんな季節なの。。。また憂鬱な季節が来たわ。。。仕方ない、頑張らないと。。。

    この家族はこの季節、7月の終わりに差し掛かると、お墓参りの用意が始まる。まず、日程を確保しなくてはならない。毎年1週間くらいかけてお墓参りするのだが、両親は毎年、1週間の休みを確保する。まだ高校生、中学生の子供たちは学校があるので、その間の休みの日を利用して全てを回らないといけない。

    まずは、私の父の実家のお墓だ。ここが一番大変なので、まずこのお墓に行くよ。お墓そうじとお参りを同時にしないといけない。草刈りと最低限のお墓そうじは地元の「おおきた石材店」さんに依頼して、やってもらっているから、落葉掃き簡単な水洗いで済む。毎年お世話になっているしね。

    そうね。それから、お義父さんが眠っている永代供養墓にもいかなくてはね。あんなに実家のお墓、大事にしていたのに、お父さん(祖父)とけんかになってしまって、勘当されてしまわれたそうね。

    そうだよ。あんなに豊岡が大好きだったのに、実家のお墓に入れてもらえず、全然関係ない近くの寺院の永代供養墓に納骨してしまったんだったな。親父と仲のいい住職だったけど。。。あれはもう少し考えておけばよかったよ。でも、そのお寺の息子の今の住職に聞いたら、もうお父さんの遺骨だけ取り出すのは無理だ、って言われたんだ。

    どういうわけか、お義父さんの実家のお墓も後継者の叔父さんが急に亡くなって、後を継ぐ人が一人もいなくなって、あなたが面倒見ないといけなくなってしまったのだものね。こんなことなら、お義父さんのご遺骨、しばらく家で保管しておけば良かったわね。

    でも、お父さん、ボク、豊岡好きだよ。但馬牛、美味しいから。それに遠いから旅行気分を味わえるしね。

    私も好き。新幹線乗れるし。。。それにもうすぐできるリニア新幹線に乗れば、日帰りもできるかもよ。

    お墓参りと全然関係ないじゃないか。真面目に考えなさい。

    まあでも、豊岡一泊はいつものことだから、仕方ないわね。で、いつもの通り、帰りに途中下車して、静岡で、お義母さんが眠っているあの樹木葬墓地へ行かないと。。。

    そうだな。今年もあそこに寄らないといけない。母さんがどうしても親父の実家のお墓には入りたくないって言って、無理やり実家近くの樹木葬墓地を買ってしまったんだよな。親父は「豊岡がいい!!」と言って頑として引かなかったから、ずいぶんあの頃、口ケンカしてたよな。家の雰囲気も悪かったよ。で、結局、母さんは一人用の樹木葬墓地を買ってしまったんだったな。

    去年は大変だったね。ゆっくりしてたおかげで、遅くなってしまって、帰りが終電ギリギリになったんだったよね。あれはお兄ちゃんが何か美味しいものが食べたいって言ったから、探すのに時間がかかったんだよね。

    大丈夫。今年は場所が分かっているからね。迷う必要がない。でも、おばあちゃん、「私のお墓参りには毎年、来てね」って何度も何度も言っていたから、お参り行かないとね。

    そうね。お義母さんの口癖だったものね。「私のお墓参りにも必ず来てね」が。

    さて、それからだ。その次はお母さんのお義父さんのお墓、というか、樹木葬だね。あの樹木葬にお参りに行くぞ。

    確か、お母さんのおじいちゃんのお墓って、何度か変わったんだったよね。小さい頃、別のお墓にお参りした記憶があるんだけど。。。

    そうなのよ。私の実家の札幌のはずれの方にお墓があったんだけど、お墓じまいして、納骨堂っていうのかしら、建物全体がお墓、みたいなところに移ったのよ。ところがそこが倒産して、裁判になって、お骨を取り戻すのにずいぶん時間がかかったってお父さん言ってたわ。それに凝りて、少し離れた田舎の樹木葬に移ったのよ。ずいぶんお墓には費用かけたな、ってお父さん愚痴ってたから。。。

    でも、私は札幌、好きだな。独身の頃、あそこで働いていたし、雪が積もるのも親父の実家の豊岡と似ているし、第二の故郷だって、勝手に思っているくらいなんだ。。。

    おばあちゃんのお墓もずいぶん遠いんだよね。晴れた時行ったら、シベリアが見えるって、言ってなかった??

    そうだったな。最北端って言われているからな。あそこは。でも、お義母さんがあそこが好きだと言って、自分の実家のお墓の隣に小さなお墓建てて、そこに少しだけでいいから埋めてほしいっていうのが遺言だったもんな。

    そうなのよ。あの頃はお母さんがそうしたい、って思っているならと思って、お義父さんの実家のお墓に納骨した残りの一部をあそこに埋めたんだけど、誰も後を見てくれなくなって、私が結局、管理しなくてはいけなくなってしまったのよね。ほっておくわけにもいかないしね。。。

    北海道、2泊のお墓参りの旅になるもんね。いつもいつも。

    もうそろそろ、このお墓参り1週間の旅、何とかしないと。一年のうち、一番生活費がかかるのよ。この1週間が。ねえ、もういっそ、1か所にまとめない?? お墓。

    そういってもな。。。みんなそれぞれ、土地にこだわりがあるしな。。。

    私、札幌、毎年行きたい。ジンギスカン大好きだもの。

    俺は但馬牛がいいかな。とても美味しいし。。。

    もう、全く。。。

    私たちのお墓、どうしたらいいの!!

    おおきた石材店にお墓工事の見積書を作ってほしい、という方は、下までスクロールしていただき、
    「ご依頼、御見積もりのご相談」の下にある、三つのボタンからお好みのものを選んで、ご依頼ください。

    この記事が気に入ったら
    いいね または フォローしてね!

    よかったらシェアしてね!
    • URLをコピーしました!
    • URLをコピーしました!

    この記事を書いた人

    兵庫県豊岡市のお墓と墓石のアドバイザー。兵庫県北部での唯一の「お墓ディレクター1級」取得。供養のプロ、墓地管理士。「お墓」に関する記事を1500以上執筆中。現在お墓に関する記事を365日毎日更新継続中。(一日怪しい日があるが。。。)地震に強いお墓と雨漏りしないお墓を建てています。

    目次