夜更新の兵庫県豊岡市のお墓と墓石のアドバイザー、おおきた石材店、大北和彦です。

◇ お墓ディレクター1級:お墓のプロの証、1級取得者は全国で2桁
◇ 墓地管理士:お墓、納骨堂、永代供養墓の法律の専門家
◇(一社)日本石材産業協会正会員、兵庫県支部理事
◇ 石材加工技能士1級:石の加工の技能を表する国家資格
◇ 雨漏りしないお墓「信頼棺®」正規代理店
◇ 「地震に強いお墓」施工店
おおきた石材店
昭和の初めより三代続く、兵庫県豊岡市の小さな石材店。震度7の地震でも倒れなかった「地震に強いお墓」と特許技術「雨漏りしないお墓、信頼棺」の正規代理店。百年後に残るお墓を作っています。

お墓には、そのお墓に誰が納められているか、ということが結構大事で、その名前や戒名(死後の名前)を、お墓に彫刻することが普通です。
誰かが亡くなったら、お墓の戒名碑(副碑)に彫刻するんですが、これにはルールがあります。おおよそ2つのルールがあるように思えます。
家族の順番に彫刻
最初は、その家(家族)の様子がよく分かる、「家を中心としたルール」、今はほとんどこのルールで彫刻されているお墓がほとんどだと思います。

とある戒名碑です。モザイクかけてあるので、ちょっとわかりにくいかもしれません。
子ども ← 母 ← 父 ← 祖母 ← 祖父
右から左へ、その家の家族の関係に則った順番で彫刻していく方法。1代→2代→3代という風な順番です。
右ほど先祖の人から左の子孫へ、という流れになっているもの。これは最近の日本のお墓ではほとんどこのパターンです。ですから、時々一行空けて、あるいは、二行空けて彫刻ってことが起きます。
ご主人よりも奥さんが先に亡くなった場合とか、子どもが先に亡くなった場合など、ですね。
一番シンプルで、分かりやすく、一目で誰の子供、何人子供がいた、などの家族の情報が分かります。一行空いていたり、二行空いていたりすると、逆縁(子供が先に亡くなるなど)になっている、ということがよく分かります。
亡くなった順番に彫刻
最近はとても少なくなってきていますが、「亡くなった順番に彫刻」というお墓もあります。
親、子どもといったことを関係なく亡くなった人を右からどんどん彫刻していく手法です。
でもそうなると、関係(夫婦、とか、〇〇の子供か、弟かといったこと)が分からなくなります。なので、必ず「関係」を彫刻することが必要となります。

この戒名碑の一部なのですが5人の人の戒名が彫刻してあります。それぞれモザイクが掛かっている部分は①の人の名前が彫ってあります。
つまり①の人がいて、②は①の奥さん、③は①の人の娘、とここまでは普通に理解できるのですが、④は①の人のお父さん、⑤は①のお母さんと彫ってあります。???うん??
となりますが、実は、亡くなった順番に彫ってあるなら、こういう順番はあり得ます。
④と⑤の人が長命だった。①と②は夫婦で早くに亡くなって、なんとその夫婦の娘も亡くなった。④と⑤にとっては息子夫婦とその孫娘にも先立たれて、ずいぶん寂しい老後だったんだろうな、と想像できます。

別の戒名碑ですが、⑥と⑧のモザイクは同じ名前が入っています。 ⑦、⑨、⑩、⑪の4カ所のモザイクには別の人の名前が入っています。
⑧、⑨、⑩、⑪の4人の人は全部関係が入っているので、⑥か⑦の関係者ってすぐわかるのですが、⑥と⑦は名前だけで関係がないので、2人の関係が全く分かりません。さらに、その前の代との関係も名前だけでは、分かりません。
このように、亡くなった順番に彫刻するスタイルの戒名碑は彫刻のルールをしっかりと理解して、その順番を彫刻していかないと、家族の関係が分からなくなってきます。それが原因で、このスタイルが少なくなったのではないかと思われます。
戒名碑の彫刻のルール
このように戒名碑には、①家族の関係順、②亡くなった順という二つのルールがあるのですが、どちらにしても、しっかりとそのルールを守って彫らないと、せっかくの家族、一族の歴史がしっかり刻まれているのに、それが全く分からなくなってしまいます。
特に②亡くなった順はしっかりとルールを守って彫刻していかないと全くわけわからないものになってしまいます。十分考えて彫刻するべきでしょう。ただ、これは施主(お墓の所有者)ではなく、彫刻する石材店の方がしっかりとプロとしての自覚をもって追加彫刻をするなら防げる問題だと思います。
そのあたりを理解せず、適当に彫刻してしまっているお墓、時々見かけます。そのようなことがないように私自身も気を付けたいと思います。
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