兵庫県豊岡市のお墓と墓石のアドバイザー

“あのとき言っておけばよかった…”墓じまいで後悔したこと

    
\ この記事を共有 /
“あのとき言っておけばよかった…”墓じまいで後悔したこと

今回はお墓工事する前、というより、お墓じまいする前に読んでほしい記事です。

お墓じまいって、今まであったものをなくす、という行為になります。

普段でも片付け慣れていない人は部屋を片付けるのは愛着のあったものを捨てる、ということが必要なので、喪失感を感じます。なおのこと、お墓は自分だけではなく、父母、祖母祖父、親戚と言った方々も大切にしてきた「お墓」をなくす、という行為なので、実は大きな喪失感を感じる人もいます。

そうなら、今まで「お墓じまい」して後悔した、という意見を踏まえておけば、より「安全に」お墓じまいが出来るのでは、と思いこの記事を書いてみました。


◇兵庫県豊岡市のお墓のアドバイザー大北和彦です

兵庫県豊岡市のお墓と墓石のアドバイザー、おおきた石材店です。

☑ 兵庫県北部で唯一の「お墓ディレクター1級」
☑ 雨漏りしないお墓「信頼棺®」正規代理店
☑ (一社)日本石材産業協会正会員
☑ お墓の法律のプロ、「墓地管理士」取得

おおきた石材店はお墓のことを全く知らない人にも、お墓を建てる時に大事なことをわかりやすくお伝えすることを第一に考えて情報発信しています。


失敗から学ぶ、納得できる墓じまいの進め方

「墓じまいしようと思ったけど、こんなはずじゃなかった」
「ちゃんと相談しておけばよかった…」

近年、少子化や継承者問題などから「墓じまい」を選択される方が増えています。
しかしその一方で、「やってみて初めて気づいた」後悔の声も多く耳にします。

今回は、実際に寄せられた失敗談や注意点をもとに、墓じまいを後悔しないために大切なポイントをお伝えします。

🥀 後悔①「親戚に何も言わずに進めて、トラブルに…」

「長女の私が決めたつもりだったけど、法事で会った親戚に怒られてしまった」
「“なんで勝手に壊したんだ!”と後から言われました…」

💡教訓:墓じまいは“家族”だけでなく、「親族」の根回しも大切

→ 本来お墓は継承者の所有物ではありますが、関係者全員、それなりに思い入れがあり、簡単に「お墓じまい」で済まされない部分があります。「お墓じまい」は特に兄弟姉妹・本家・菩提寺との関係がある場合、事前に一言あるかどうかで印象が全く違います。むしろ、丁寧すぎるほどの関係者への「根回し」が必要だと思った方が、後々のトラブルを避けることは出来ない、と思った方がいいでしょう。

🥀 後悔②「お寺に話すのが遅れて、思わぬトラブルに」

「墓じまい=お墓を壊すだけ」と思っていたら…
「お寺から“それは困る”と強く言われてしまい、話が一時中断しました」

お墓じまいに関して、お寺は一番のステークホルダー、つまり利害関係者です。お寺のご住職の了解を得ないと何も動かないということを理解しておいてください。

💡教訓:墓じまいには「お寺との丁寧すぎる話し合い」が不可欠

→ 関係者の中でも、「菩提寺」との関係は一番に重視すべきでしょう。その他の親族とは違い、お寺は檀家から抜けるか抜けないかの問題。かなり重要な決断です。安易に切り出して、お寺とトラブルになってしまっては、石材店もその関係のまま工事をすることは嫌がります。まずは「相談」という形から入ることをお勧めします。特に永代使用の関係や、離壇料(お布施)の考え方も事前に確認を。

🥀 後悔③「遺骨の行き先を決めずに工事だけ先行してしまった」

「とりあえず墓石だけ撤去してもらったけど…遺骨が家にあるまま」
「納骨先が決まっていないのに、どうにもできなくなった」

本来あってはならないことです。お墓の石は処分することは出来ますが、その中に入っているお骨は処分は出来ません。必ず次の納骨先を決めてから工事に取り掛かりましょう。ただこのあたりは石材店が専門家なので必ずアドバイスすべきなんですけどね。。。

💡教訓:墓じまいは“次の納骨先”まで決めてから動くのが鉄則

→「墓地、埋葬等に関する法律」略して「墓埋法」と言いますが、お墓、お骨等に係る法律では、お骨の引っ越し(「お墓じまい」を含む)の手続きを規定しています。場合によっては「刑法」に触れる場合もありますので、慎重に場合によっては、ご住職、石材店など専門家にも相談しましょう。特に 合葬墓、納骨堂、自宅供養、樹木葬などの選択肢を早めに検討しておきましょう。

🥀 後悔④「誰の遺骨が入っていたのか、曖昧なままだった」

「親から引き継いだお墓だったけど、誰が入っているのか把握していなかった」
「供養のときに困ってしまったし、納骨先でも説明が必要だった」

こういった部分は知っておかなくてはいけないけど、誰からも説明をしてもらってなかった、ということがほとんどです。でも、最低限知っていそうな方、親戚、知人等に聞いておくべきではないかなと思います。お墓の継承者となったら、その程度走っておいて当たり前、という認識は持たれるはずなのですから。

💡教訓:“埋葬者リスト”を作っておくと、後の手続きがスムーズ

→ 戒名や命日が記された過去の記録(過去帳や墓誌)を調べておくと◎、特に過去帳に記されていることはとても大事な部分です。おそらくあなたのご先祖でもあるはずなので、ある程度は知っておくべきなのかもしれません。

🥀 後悔⑤「気持ちの整理がつかないまま進めてしまった」

「費用や管理のことばかり考えていたけど…壊してから寂しさがこみあげた」
「“ごめんなさい”って心の中で謝ってました」

これは意外とお墓じまいされた方の感想で多い意見です。お墓じまい自体の大変さに圧倒されて、あなた自身の心とのやり取りを疎かにしてしまったことが原因かもしれません。むしろこのことが長くあなたの心に引っ掛かりを生むかもしれないので、小さなことと片付けず、大切なことと認識してください。上の①~④の後悔よりも一番長引いて、あなたの心を覆ってしまう後悔となるかもしれないのです。

💡教訓:物理的な作業より、“気持ち”の整理が先

→ 閉眼供養やお参りなど、丁寧な「区切り」を大切に。
お墓じまいをしてしまった後なら、取り戻すことは出来ません。それにこだわるよりも今できることを積極的にやっていきましょう。

📌 墓じまいは、“壊すこと”ではなく“整えること”

墓じまいというと「壊す・なくす」イメージが先行しがちですが、壊すのは「石」だけです。
本来は「これからの家族のために、形を整える」前向きな選択でもあります。

だからこそ、焦らず・一人で抱え込まず・相談しながら進めていくことが大切です。

✅ 無料相談受付中

「まだ決めていないけど、ちょっと気になっていて…」
そんな段階でも、どうぞお気軽にご相談ください。
LINEでのご相談はこちら →【おおきた石材店LINE登録ボタン】

🔖 関連記事

▶️「お墓を建てる前に、絶対にしておくべき3つの準備」
   ⇒https://ohkita-sekizai.com/archives/34241

▶️「実際にお墓を建てた方の“声”から学ぶ、後悔しない選び方」
   ⇒https://ohkita-sekizai.com/archives/34249

🔚 最後に:こんな言葉をいただきました

「あのとき、ちゃんと相談しておけばよかった。
でも、やり直せないからこそ、今誰かに伝えたい」

同じように迷っている誰かが、この記事をきっかけに「後悔しない墓じまい」を選べますように。