兵庫県豊岡市のお墓と墓石のアドバイザー

個別か集合か~納骨の仕方

  
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個別か集合か~納骨の仕方

かつて、昭和30年代以前は、お墓とは、夫婦、あるいは、個人で作るものでした。
それが、家族単位で作るものへと変わってきました。


◇兵庫県豊岡市のお墓のアドバイザー大北和彦です

兵庫県豊岡市のお墓と墓石のアドバイザー、おおきた石材店です。

☑ 兵庫県北部で唯一の「お墓ディレクター1級」
☑ 雨漏りしないお墓「信頼棺®」正規代理店
☑ (一社)日本石材産業協会正会員
☑ お墓の法律のプロ、「墓地管理士」取得

おおきた石材店はお墓のことを全く知らない人にも、お墓を建てる時に大事なことをわかりやすくお伝えすることを第一に考えて情報発信しています。


今、さらに、永代供養墓、樹木葬、海洋散骨などいろいろな手法が増えています。それをもう少し分かりやすく分類できないかと思い、やってみました。

1,個別の納骨スタイル

お墓

一番多いのが、「お墓」ですね。故人のお墓、家族のお墓など。それ以上のグループのお墓は別の分類になると思います。基本は家族。場合に寄っては、個人、夫婦という場合も。このカテゴリが一番多かったのですが、少なくなりつつあります。

住まいでいえば、「一戸建て」ということになります。特に「注文住宅」にイメージが近いですね。

樹木葬

集合墓のイメージが強い「樹木葬」ですが、正確には、戸別納骨墓です。

これは、お墓というより、お墓の集合体である「墓地」のコンパクト化というもの。狭いエリアに一人分のスペース、あるいは、2人分、4人分と限られたエリアに区分けされているのですが、戸別に参拝が出来、隣りとの境界が簡単に識別もできるので、コンパクトな「戸建て」住宅というイメージ。

ただ、限界までコンパクト化されているので、かなり狭い感がありますが、これでもいい、という方は多くいらっしゃるようで、今日本で一番多い、増え続けている納骨スタイルです。

こちらは低価格な建売り住宅、形状が同じ家が並んでいる建売集合住宅、昔の「長屋」住宅みたいな、価格重視の一番簡易な住宅、に例えられますね。

コンパクト墓地

こちらは通常のお墓よりもかなり狭いが樹木葬と呼ぶには、広いし、お墓に近い形状のもの、として、私が勝手にカテゴリ化したもの。「お墓」と「樹木葬」の間、というような感じです。形状は様々で、おおきた石材店が取り扱いさせていただいている「有期限墓」のように、「一定期間後にお墓じまいする」までを契約したお墓のように、付加価値付き墓石もあります。

平屋住宅などの以前の一般的な家屋とは異なったカテゴリの一戸建てという感じですね。あくまで一戸建ての家です。こちらも人気があります。

納骨堂

寺院などにある「ロッカー式納骨堂」、一時期話題になった「機械式納骨堂」などの納骨堂も個別の納骨スタイルです。屋内に作られた非常に豪華な「ロッカー式納骨堂」もあり、簡易なものもあり、千差万別ですが、機械式は都市部のみに限られ、機械式の「立体駐車場」に近いイメージであり、実際に立体駐車場のメーカーが作っていると言われています。

この納骨堂はほとんどが屋内のもの。つまりその建物に入らないと参拝できないという他のモノとは違う条件があり、他の個別納骨とは少し異なります。更に機械式は最近のものは、お骨が実際に目の前にやってこないという(仮想的に見えるように工夫されている)ものもあり、個別納骨二分類していいのか、という疑問も残ります。

2,集合の納骨スタイル

永代供養墓

豊岡市でもかなり増えてきました。大きめの寺院にはほぼありますね。四角い建物に正面に参拝台のようなものがあり、後ろに扉があって、中はプレハブのように作らていて、骨壺ごと納骨するスタイルです。多くはその構造物の中心に合祀スペースがあり、ある程度時間が経過したらそちらに移されていくことになります。

この永代供養墓内に立ち入ることは出来ません。正面からお参りするだけ、です。

これには理由があって、多くの永代供養墓は石で制作されているので、建築確認が取れない場合が多いのです。つまり建物として、大丈夫ですよ、という確認が取れないので、不特定多数の方が建物内に立ち入ることが出来ないのです。だから、納骨もお寺の方、もしくはそれ以外の指定石材店などが代行して、施主が直接、中に入ってできないようになっています。
(注 もちろん例外もありますが、ごく少数のようです。   おおきた石材店調べ)

こちらは、アパート、マンションなどの集合住宅のイメージが近いですね。高級なものではありますが、私としては、リスクがある納骨スタイルだと考えます。

合祀墓

こちらは更にリーズナブルな納骨スタイルで、骨壺より出して、すべて同じ空間に埋蔵する、という手法。後から分けるということが出来ません。基本的には、お骨の最終納骨地となります。後戻りできないということで、最終の地となります。最近はスペース確保の観点から、紛骨にして納骨というスタイルが増えつつあります。そうなると、すべてのお骨が一緒になり、同じお骨の粉体の一部、となります。

イメージでいえば、大阪の一心寺のお骨で作成した仏様と同じスタイルですね。シェアハウスに近いのかな。

3,散骨するスタイル

海洋散骨

基本的に、散骨は「お骨を捨てる」という方法です。それを海に捨てるのか? 土に捨てるのか? それ以外の場所(宇宙?とか)に捨てるのか? という違いです。で今一番多いのが、海ですね。

ただ、この手法はいろいろ問題があります。特に海に撒く、海洋散骨は具体的にどこと特定できない場合が多く、「故人に手を合わせる」という行為がしずらい側面があります。なので、すべてのお骨を散骨する方は少なく、少し残して(分骨)、別の納骨方法を選ばれる場合が多いようです。

また、漁業権との兼ね合いもあり、どこでも散骨していいわけではありません。許可された区域のみでの散骨が許されています。

地上散骨

こちらはさらに制限されて、散骨地として許可された場所のみでの、散骨が許されています。具体的には、決められた場所に配布するだけなので、「お墓を捨てる」という感じに一番近いのかもしれません。
なお、こちらもご自身で散骨できる場合とできない場合があり、出来ない場合は、しっかりとした場所が特定できないリスクがあります。