兵庫県豊岡市のお墓と墓石のアドバイザー

「カーシェア」と 「お墓」の関係

    
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「カーシェア」と 「お墓」の関係

おはようございます。本日は日曜記事。供養の違いを分かりやすく説明します。

カーシェア、ってご存じですか?

◇兵庫県豊岡市のお墓のアドバイザー大北和彦です

兵庫県豊岡市のお墓と墓石のアドバイザー、おおきた石材店です。

☑ 兵庫県北部で唯一の「お墓ディレクター1級」
☑ 雨漏りしないお墓「信頼棺®」正規代理店
☑ (一社)日本石材産業協会正会員

おおきた石材店はお墓のことを全く知らない人にも、お墓を建てる時に大事なことをわかりやすくお伝えすることを第一に考えて情報発信しています。

「共有」が増えてます

カーシェアとは、一台、あるいは数台の車を何人かの人々で共有する仕組みです。新しい車の利用の仕方だといわれていますが、これってどう思われますか?

車って所有するもの、という常識があって、なかなか受け入れられないと思っていたんですが、都市部ではかなり広がっているようです。

でも、メリットは大きいですね。

車は自分で購入して乗ります。最近はいろいろな購入方法があるけど、初期投資はある程度必要です。ランニングコストもかなり掛かります。ガソリン代、任意保険、税金も安くはないです。長い間乗っていれば、不具合がおこり、メンテナンスも必要となります。数年に一度は「車検」という検査も受けないといけません。雪が降る地域では、スタッドレスタイヤへの交換も必要。

これら膨大な費用、コストを考えて「車っていらない」と考える人が増えてきています。
でも、豊岡市など田舎では車がないと困るので、「カーシェアリング」という方法を選択される人も今後増えてくるかもしれません。

これって、お墓も一緒だと思いませんか?

お墓は「マイカー」派です

マイカー派は「お墓」です。

日本は長らくお墓は自分(家族、一族)固有のものでした。だからどんなお墓でもいい。自分好みのデザインで自分好みの石で、好きなように建てられたのです。(多少の制限はありますが。。。)

費用をかけて豪華なお墓を建てることもできます。逆に簡素なお墓でも構いません。

しかもお墓自体は建ててしまえば、車ほどランニングコストはかかりません。お墓は建ててしまえば、費用はほとんどかかりません。新しく亡くなった人があれば、その方の文字の彫刻に費用が掛かるくらい。年間の墓地管理費は掛かりますが、それ以外はほぼ必要なくなります。

新しい供養は「カーシェア」のようなもの

それに対して最近の新しい供養のスタイルは大まかに言うと、「費用は抑えめだけど、多くの人と共有」がキーワードとなります。アパートとかマンションなどの集合住宅も同じ考えかな。

永代供養墓、樹木葬、納骨堂、海洋散骨,合祀墓も広い意味で同様です。みんなでシェアしあう仕組み。まさに「カーシェアリング」と同じ仕組みです。

メリットデメリットも近いものがあります。

メリットは

初期費用は少し抑えめ。良くよく調べれば、かなり費用は抑えてお骨を納めることができます。

デメリットは

一方、デメリットは「共有」という部分。自分所有ではないので、いつでもどこでも好きなように、とはいきません。

お盆とかお彼岸とかは規模が大きい施設であればあるほど混み合い、すぐにお参りできるとは限りません。駐車場が込み合って、停められないということもあるかもしれません。納骨するスペースは個人専用であっても、所有ではないので、勝手に改造とかはできませんし、場合によってはどこが個人専用かを確認できない場合もあります。合祀墓などは個人専用部分すらありません。ご遺骨自体でさえ、シェアしあう状態となります。

故人とゆっくり向き合う場、として考えている場合は相応しい場ではない、こともあります。

まとめ

さて、どちらがいい、とかどちらが悪いとかいう問題ではないのです。

「あなたはどちらを選びますか?」 という問題です。

どんな世の中になっても、所有したい。所有して自分なりの供養を追求したい。プライベートな空間で亡くなった故人との交流の場を持ちたい、という方は「マイカー」派。お墓を建てるべきだと思います。

そうではなく、少しでも費用を抑えられて、管理もすべて行き届いて、「私がいなくても安心して任せられる」方法がいい、という方にはもしかしたら「新しい供養のスタイル」があっているのかもしれません。

注意するポイント

「新しい供養」のすべてがベストだとは限らないということ

本当にトータルで費用は抑えられますか? 管理はほんとに行き届いていますか? 安心して任せられる施設ですか? そのあたりをしっかりと確認することは極めて大事です。

ご遺骨はどうなりますか? 

納めてしまったご遺骨は、施設の所有物となる場合があります。つまり、後から「やっぱり普通のお墓にするので、お骨を返してください」と言っても、返してもらえない場合があります。もう永久にそこへ納めるつもりなら、構わないですが、返してもらう可能性があるなら、確認しておいた方がいいですよね。

納めてしまってから後悔しても遅いのでね。