兵庫県豊岡市のお墓と墓石のアドバイザー

「満年齢」と「数え年」の違い

    
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「満年齢」と「数え年」の違い

あまり知られていないので、この問題を詳しく説明します。意外と昔の方が合理的だと感じるかもしれませんね。


◇兵庫県豊岡市のお墓のアドバイザー大北和彦です

兵庫県豊岡市のお墓と墓石のアドバイザー、おおきた石材店です。

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昭和の中期くらいまでは、よく使われていたのが「数え年」という年齢の表し方がありました。

特に「日本」と「中国」ではよく使われていたようです。中国では現在はどうなっているのかは知らないのですが、日本では「数え年」という年齢の数え方はほぼなくなっています。

生まれた時が違います

一番大きな違いはまずは、生まれた瞬間、数え年は1歳、満年齢は0歳という部分が大きく違います。

赤ちゃんは生まれる前、十月十日お母さんのおなかの中にいますね。その部分をカウントしているのが、「数え年」。

逆に、お母さんから生まれた瞬間から人生スタート。そこが0歳ね、というカウントの仕方が「満年齢」です。

こういうと、なんだか数え年の方が合理的だな、と感じる人もいそうですね。つまり、姿かたちはまだない(お母さんのおなかの中)んだけど、命という意味ではもう存在しているので、存在が始まった時点で0歳。でもって、おなかの中から外の世界へ出てくるのが、十月十日後。おおよそ10か月少々、うーん、ややこしいな、じゃあ生まれた時点で1歳でいいんじゃない? というスタイルが数え年のカウントスタイルとなっています。だから、今でいう満年齢よりは少なくとも大体1歳年上になる、はずです。

歳神(としがみ)様がやってくる

「数え年」の時代、お正月には、必ず「歳神(としがみ)」様という神様がやってきました。この神様はその名の通り、日本人すべての人に、分け隔てなく、1歳という年齢を与えてくれました。
つまり、正月が来ると、すべての日本人は「1歳」歳を重ねることになっていたのです。

一方、現在主流となっている「満年齢」はその人その人固有の誕生日が来ると、「1歳」加わるというシステムですね。つまり、「満年齢とは。。。」

となります。

一方、「数え年」チームは「誕生日」など、あまり重視しません。

江戸っ子はあまり誕生日を重視しなかったのかもしれません。むしろ、

「どいつもこいつもみんな違う誕生日なんて、覚えるのが大変。こちとらそんな暇じゃねえ!!」とか言って、忘れてしまう人もいたのかもしれません。

逆に、歳が変わる「大祓(大晦日)」と「元旦」の間のことはかなり重視していたようです。何しろ、年が変わる上に、日本人全員が一歳の年を重ねる「歳神様」がやってくる。つまり、今でいう

「年越しカウントダウンライブ」と「誕生日パーティ」が一緒にやってくる、見たいなもの。しかもその「誕生日パーティ」は日本人全員のパーティなのですから。

まとめ

というわけで、昔の日本での「数え年」と今の日本の「満年齢」では、年の進み方が多少違っていました。

まとめると、

①「数え年」は生まれた時は+1歳。なので、「満年齢」よりも基本、1歳年上となります。

②正月を迎えると、更に+1歳となるのが、「数え年」。この時点で「満年齢」よりも2歳年上となります。

③誕生日を迎えると「満年齢」が+1歳となるので、その差は1歳に戻ります。

ということで、

とそういう風になります。これが「数え年」と「満年齢」との違いとなります。