兵庫県豊岡市のお墓と墓石のアドバイザー

チャレンジの場~庵治ストーンフェア②

  
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チャレンジの場~庵治ストーンフェア②

いろいろな可能性を賭けて、庵治石に挑んでいる人たち。たくさんいらっしゃいます。

◇兵庫県豊岡市のお墓のアドバイザー大北和彦です

兵庫県豊岡市のお墓と墓石のアドバイザー、おおきた石材店です。

☑ 兵庫県北部で唯一の「お墓ディレクター1級」
☑ 雨漏りしないお墓「信頼棺®」正規代理店
☑ (一社)日本石材産業協会常任理事
☑ 顧客満足推進委員会委員長

おおきた石材店はお墓のことを全く知らない人にも、お墓を建てる時に大事なことをわかりやすくお伝えすることを第一に考えて情報発信しています。

庵治石をお墓だけではなく、別のものに使えないか? と考えて、ほんとにいろいろなものを生み出されました。什器とか手回り品とか、そして今回は壁材。

庵治石建材WORLD

採掘の際、必ず出る皮目という、は材を利用して「石の壁の佇まいのある空間」を作り出しています

水路。石と水の通り道。石で水路を作るって結構難易度高いのです。水漏れが起きやすいので。それを仮設でしてしまうのがすごい。職人の意気込みがすごいです。

滑り止め加工のひとつめ。高低差をつけて。これなら絶対滑らないな。一旦表面を磨いて、それ以外の部分を落とすのだと思いますが、丁寧な仕事ですね。。。

滑り止め加工の2。下の方はなんと「波紋」のデザイン。これはほんとに大変で手間がかかる。。。
多分、これはしっかりと加工しないと、中途半端に作ると悪目立ちして、見るに堪えない仕上がりになりがちなのですが、見事に仕上がっています。

これらすべて、本当に一流の職人が作ったことが一目瞭然です。安くで仕上げようと「外国加工」で発注すると、とても見せられない仕上げになります。
(そもそも庵治石は外国加工という方法がとれません)

お墓のような四角い形を磨くのなら、さほど差は出ないですが、このような特殊な形状だと一流と二流の差は歴然と出ます。でも、作る方もほんとに大変なんですよね。これを作るのは。。。
展示会のためとはいえ、本業以外で、このような加工をされている職人の皆さんに敬意を表します。

職人さんの腕と根性と熱意が詰まった「庵治石建材WORLD」でした。

「JINENBO」(自然墓)コンテスト

自然石(しぜんせき)を使ったお墓を自然(じねん)と読ませて、展示してあり、その自然墓(じねんぼ)コンテストがありました。これはすごく気に入ったお墓があったんですが、


投票用紙がなかった!!!! 

ずいぶん探したんですがなかった!!!! 

受付で頂いた書類にもなかった!!!!

初日の昼過ぎですよ。投票用紙を持っている人もちらほらいたんですが、私も投票したかった!!!

でも、安心してください。1位でした。気に入った作品が。

本小松石で作られた見事なお墓。これ、欲しかったな。。。でも、価格は結構なお値段でした。(今の私には無理。。。)

運よく製作者の皆様にお会いできることが出来ました。デザインされた真鶴石材工業所の細田さんと実際加工された職人さんです。亀ちゃん(亀川さん)に紹介していただいて、写真撮らせていただきました。

デザインセンスも素晴らしいですが、こういう自然墓って「石ありき」だな、とほんとに実感しました。どんな素晴らしいアイディアをもってしても、それに見合う石がないと、形にはなりません。石がメイン、人はサブ。
でも、その石の可能性を見出した真鶴石材工業所の皆さんもすごい。おめでとうございました。

こういうお墓を死ぬまでに建ててみたいものです。誰かオファーください。お待ちしております。

これだけではないですよ。

入賞されてなかったですが、このお墓もよかったです。色が変わっている部分が皮目。普通はこの部分はカットして、捨ててしまうのですが、敢えて利用して、魅力的なお墓になっています。

この石は岡山県で採掘される「万成石」独特の暖色系の色で、固い御影石で私も好きな石です。

でも、この写真の感じ、すごくよくないですか?石の可能性をガンガン感じられます。

全体の感じはこんな感じです。

こちらは先日紹介した、庵治石のお墓。濃い「庵治ブルー」が見事な石です。
上から下まで庵治石のはずなんですが、ずいぶん色が違いますね。これも自然のなせる業です。

そして、自然墓の中でもう一つ、気になったのがこちら。。。

お地蔵様なんですが、頭の上に何かありますね。

おりん、です。チーンって鳴らすやつ。右の花立の横の穴に指してある鳴らし棒で鳴らすわけです。

全体的に色が塗ってあります。庵治石だと思われるので、もともとお地蔵さまと同じ色だったはず。どうして色が塗られているのかは不明です。この色、ある石屋さんとお話したんですが、賛否の分かれる部分ですが、私は「アリ」だと思います。

花筒、鳴らし棒(調べたら「リン棒」と呼ぶらしい)がブラウン系でおりんは「サヌカイト」といういい音色が出る石が黒なので、敢えて色をその系統に塗って、白いお地蔵様を浮き出させている、というアイディアではないかなと思いましたが、それなら、それはうまくまとまっているので、全然ありかと。

ちょっとサヌカイトの音色を聞きたくて、おりんを鳴らしてみました。控えめすぎたか??

全体のバランス、色の引き出し方、おりんをあえてサヌカイトで作り、それも見事にデザインに納めてしまっている。

ある意味、最も見事な造形物でした。

これが、入賞でないのはなぜ??? ありえないんですけど。。。

チャレンジングな人ばかり

可能性に挑んでいる人が多いのが庵治ストーンフェア。

最近、銘石焙煎と言って、ご当地の銘石で焙煎したコーヒーを販売している石材店を見かけませんか?

全国各地の銘石で焙煎したコーヒー豆をオリジナルブレンドで販売しています。

これも、いいと思いますね。新しい試みです。

銘石焙煎茶バージョンも今後、進めるとのことだったので、そちらには興味あるな。全国の銘石でお茶やコーヒーが飲めるって、面白いですね。どんな味がするんだろ。。。

能登半島で取れる「玖珠石」(くすいし)で焙煎したコーヒーも災害支援として販売されていたので、購入させていただきました。

隣は福井県の宝木石材有限会社さんの販売されている「白亜紀珈琲」。
福井県は恐竜の化石が発掘される土地ですからね。白亜紀珈琲、いただきます。

岡山県の矢掛の小野石材工業株式会社さんの販売されている「矢掛ブルーブレンド」も頂きました。青い閃緑岩だから、ブルーなんですね。

銘石焙煎に挑んでいる人はこちらです。

ガウディさん。日本人、ではないかもしれない。
銘石焙煎にご興味ある石材店さんはこちらから。。。ガウディ

庵治石の加工に素人ながらも、チャレンジしているこちらの方も。。。

加工だけではなく、庵治石と「松原等石材」の知名度アップのため、毎日動画をアップされている
森重さん。

彼を見習って、私も投稿をがんばろう、と思わせてくれました。
(で、こうやって投稿しております)

展示会とは、基本、何かを知ってほしい、興味持ってほしいという人が集まる場なんですが、庵治ストーンフェアは普段の仕事と違って、新しいことにチャレンジしている人たちが集まる場でもあります。

チャレンジャーは応援したいですよね。

毎年、庵治ストーンフェアに来たら、会いたい人。

若いころ、お世話になった先輩には久しぶりにお話できました。元気そうでよかったな。
一番シンパシーを感じている黒い方の職人さん、声をかけそびれたけど、元気そうにスタッフをされていました。いつかは、約束を果たしたい。

私自身もチャレンジしている人達を見て、元気を頂きました。皆さんありがとうございました。

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