12号というとても巨大な和型のお墓の納骨口の開け方をご紹介します。今年の暑い季節、納骨式の前、納骨口の確認のため水鉢石を動かした際の画像です。
ちなみに、このお墓は関西では普通の水鉢の奥にカロート(納骨スペース)のある、和型のお墓です。関東のお墓はまた構造が異なります。信頼棺のお墓も全く納骨口の構造が異なりますので、ご了承ください。

おおきた石材店 代表 大北和彦
〇 お墓ディレクター1級
〇 墓地管理士
〇 石材施工技能士1級
〇 技能顕功賞
〇 一般社団法人日本石材産業協会正会員
おおきた石材店
昭和の初めより三代続く、兵庫県豊岡市の小さな石材店。震度7の地震でも倒れなかった「地震に強いお墓」と特許技術「雨漏りしないお墓、信頼棺」の正規代理店。百年後に残るお墓を作っています。

今回、大きすぎて、想定外の動きをしてしまいましたが、こういった想定外は意外とあるものです。昔まだ、経験が浅い頃はこういう場面で焦って、やらかしてしまいがちでしたが。

㊤ まずは、左右にある花立石を移動します。少しだけ外に移動して、真ん中の水鉢を動きやすくします。これも左右に滑らせるのではなく、「傾ける⇒移動⇒戻す」の動き。でないと、簡単に足元が欠損してしまいます。
しかし、いきなり想定外。花立石と言えどもかなり重たいです。これも苦労しました。

そして、納骨口の蓋の役割をしている水鉢石を倒します。これは、移動させるのではなく、倒すだけ。
(左上の黒い影は撮影者の指です。。。)

全体重をかけて、手前に倒します。でも、なかなか倒れてくれません。思わず左足をお墓の芝台にかけてしまいました。(ごめんなさい)

全集中!!

やっと動いた。これでオッケー!!第一段階クリア。

手前に置いていた台の上に倒し、今回は目地テープ。納骨時はこのタイミングで施主様に納骨していただきます。もちろん場合によっては、私自身が納骨を代行させていただきます。

今回は、目地テープを貼るのが目的なので、貼っていきます。しかし、これだけ内側を切り抜きしているのに、この重さ。切り抜いていないと、どうなっていたか。。。到底こんなことでは動きません。2人で倒すか、クレーンを持ち込むか。。。

さて、きれいに貼れたら、元に戻します。戻すのも極めて慎重に動かさないと。。。簡単に欠損しますよ。

まずは正常な状態に起こして、ここからが問題。微妙に中台との間にすき間があるので、ぴっちりと密着させないと雨水が入り込んでしまいます。

足を使って。。。(ごめんなさい)

膝も使って。。。何とか密着させることが出来ました。何もない状態なら、石を移動させるのは比較的簡単なのですが、この目地テープを貼ると、極めて移動が難しくなります。このテープが滑り止め、動き止めの役割を果たすので。

まあ、そこはプロのテクニックで、何とか欠損せずに、思った場所に設置出来ました。

最後に左右の花立石を元の位置に移動させて、、、

何とか出来上がりました。


















