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    お彼岸にふと気になった「このお墓、地震が来ても大丈夫?」豊岡市の地震リスクと対策

    春のお彼岸、久しぶりにお墓の前で手を合わせながら、ふとこんなことを思ったことはありませんか。

    「このお墓、地震が来ても大丈夫だろうか…」

    お彼岸はお参りの季節であると同時に、お墓の状態をじっくり確認できる貴重な機会です。今回は、豊岡市・但馬地域の地震リスクと、「地震に強いお墓」について考えてみたいと思います。


    目次

    豊岡・但馬は、地震と無縁ではない

    「但馬は地震が少ない」というイメージを持っている方もいるかもしれません。しかし歴史を振り返ると、この地域は決して地震と無縁ではありません。

    1925年(大正14年)5月23日、マグニチュード6.8の地震が豊岡市中心部付近を震源として発生しました。「北但大震災」と呼ばれるこの地震では、円山川流域の豊岡・城崎に甚大な被害が及び、420人以上の尊い命が失われました。家屋の倒壊率は4割を超え、市街地の大部分が焼失するという壊滅的な被害でした。

    また豊岡市の地域防災計画では、市内に存在する山田断層帯・郷村断層帯が活動した場合、震度6強が想定されています。100年前の教訓は、決して過去のことではないのです。

    お墓ディレクターの視点

    北但大震災から100年が経ちました。当時を知る方はほとんどいなくなり、地震への意識が薄れている部分もあるかもしれません。ただ、断層は今もそこにあります。「豊岡は大丈夫」と思い込まず、備えておくことが大切だと感じています。


    地震でお墓が倒れるとはどういうことか

    「石でできているお墓が倒れるの?」と思われる方もいます。しかし実際には、地震のたびに各地の霊苑で多くのお墓が倒壊しています。

    日本の一般的な和型墓石は、下台・中台・竿石(一番上の縦長の石)を積み重ねた構造になっています。接合部に何も固定されていない古いお墓の場合、地震の揺れで石がズレ、竿石が転倒してしまいます。竿石の重さは100kg以上になるので、倒れると非常に危険です。

    • 竿石が転倒・落下する
    • 花立・香炉が崩れて散乱する
    • 隣のお墓の石が倒れてきてぶつかる
    • 隣りのお墓に倒れてしまい、被害を与える

    さらに、倒れたお墓を復旧するには時間と費用がかかります。隣のお墓を傷つけてしまった場合は損害賠償に発展するケースもあります。

    特に注意が必要なのは、建てられてから年数が経っているお墓です。

    以前は石と石をただ積み重ねるだけの施工が一般的でした。見た目はきれいでも、接合部が劣化・風化していて、実は非常に不安定な状態になっているお墓は少なくありません。お彼岸のお参りの際に、石が傾いていないか、接合部にヒビが入っていないかを確認してみてください。


    おおきた石材店の「地震に強いお墓」への取り組み

    おおきた石材店では、新たにお墓を建てる際に「関根石材店式トップベース工法」を採用しています。

    トップベース工法とは、もともと土木工事の地盤改良に使われる工法です。コマ型の特殊なブロック(独楽)を地中深く(最低700mm)に埋め込み、荷重を広範囲に分散させることで、地盤の沈下・傾きを抑制します。これをお墓の基礎工事に応用したのが、福島県須賀川市の関根石材店が考案した工法です。

    一般的なお墓の基礎工事と比べて掘削深さが深く、手間と技術が必要な施工ですが、だからこそ揺れに対して粘り強く、長期的に安定した基礎を実現できます。

    お墓ディレクターの視点

    2022年5月、私は福島県相馬市の地震被災墓地を現地視察しました。倒壊したお墓が立ち入れないほど散乱する中で、「なぜ倒れたのか」「どうすれば防げたのか」を自分の目で確かめたかったのです。その後、東日本大震災以降の数多くの地震でも「ほとんど被害が出ていない」と評判の須賀川市・関根石材店さんに直接教えを請い、この工法を但馬・豊岡に持ち帰りました。上部の墓石を固める前に、まず「基礎から強くする」——それがおおきた石材店の地震対策の根幹です。詳しくは「地震に強いお墓」のページをご覧ください。


    「雨漏りしないお墓」信頼棺についても

    地震対策とあわせて、おおきた石材店がもうひとつこだわっているのが「信頼棺」という独自の施工です。

    一般的なお墓のカロート(納骨室)は、雨水が侵入しやすい構造になっています。雨が入り込むと、ご遺骨が水に浸かる・カビが発生するといった問題が起きます。信頼棺はこの「雨水の侵入」を防ぐことに特化した構造で、大切なご遺骨を清潔に守ることを目的としています。

    トップベース工法(地震対策)と信頼棺(雨水対策)——この2つの取り組みについて、次回以降でさらに詳しくご紹介します。


    お彼岸に、今あるお墓をチェックしてみてください

    今あるお墓が心配な方は、お参りの際にこちらを確認してみてください。

    • 竿石・中台・下台が傾いていないか
    • 接合部(石と石の間)にヒビや隙間がないか
    • 石がグラつかないか(揺らすのではなく目視で)
    • 花立・香炉がズレていないか
    • 外柵に歪みや崩れがないか

    「なんか気になる」と思ったら、そのままにせずお気軽にご相談ください。現地を確認した上で、必要な対応をご提案します。


    ご依頼・お見積もりのご相談

    ※ご依頼を前提としない、どんなご質問でもお気軽にどうぞ

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    この記事を書いた人

    兵庫県豊岡市のお墓と墓石のアドバイザー。兵庫県北部での唯一の「お墓ディレクター1級」取得。供養のプロ、墓地管理士。「お墓」に関する記事を1500以上執筆中。現在お墓に関する記事を365日毎日更新継続中。(一日怪しい日があるが。。。)地震に強いお墓と雨漏りしないお墓を建てています。

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