鎌倉時代あたりから、ごく最近、今でも多くの方に人気の高いお墓と言えば、「五輪塔」
五輪塔というお墓はあるきまった形を指すもので、かなり制限のある形ではありますが、古くから武家階級を中心に多くの方が自分のお墓に採用され、戦国時代あたりからは、将軍、大名といった階級を中心に多くの方がこのお墓を作られてきました。

◇ お墓ディレクター1級:お墓のプロの証、1級取得者は全国で2桁
◇ 墓地管理士:お墓、納骨堂、永代供養墓の法律の専門家
◇(一社)日本石材産業協会正会員、兵庫県支部理事
◇ 石材加工技能士1級:石の加工の技能を表する国家資格
◇ 雨漏りしないお墓「信頼棺®」正規代理店
◇ 「地震に強いお墓」施工店
おおきた石材店
昭和の初めより三代続く、兵庫県豊岡市の小さな石材店。震度7の地震でも倒れなかった「地震に強いお墓」と特許技術「雨漏りしないお墓、信頼棺」の正規代理店。百年後に残るお墓を作っています。


最近、見学に行った五輪塔です。京都の石彫刻では、有名な西村石灯ろう店が作成した五輪塔だと言われています。
この形状は俗に「古代型」と呼ばれるデザインで、古くから名彫刻と言われて、現存しているものを模倣し、同じ佇まいで作っているものを総称して、「古代型」と呼ばれています。
それに対して、最近の磨きの五輪塔は「現代型」とでも呼ぶべきかどうか分かりませんが、少し形が違います。

かなり形状が違うのは分かると思います。こちらは、私がかなり昔、もう20年以上昔に建てた五輪塔です。当時は五輪塔の意味もデザインの価値もあまり分かっておらず、なんとなく、こんな形では、と考えて作ったものです。四方に梵字(種字)が彫ってありますが、そこにはこだわりがありました。ですが、今ならこのような五輪塔は建てないな、と思います。

こちらも同じ形状のいわゆる現代型の五輪塔です。笠(火輪、上から2つ目の石)が大きく、その下、水輪、つまり丸い部分に比べて、大きく張り出しているのが特徴ですね。火輪の下面が真っ平なのも特徴です。
この五輪塔は蓮華の受け台がついていて、芝台もあってかなり背が高いです。五輪塔は石と石の接着面が小さく、安定が悪いので、あまりこのような背の高い五輪塔は私は建てたくないですが、背が高いので見栄えも良く、好まれるようで、よく見かけます。ただ、普通のお墓よりも背が一つ高いので、その分、施工にはほんとに気を遣います。

こちらが「吉相墓型の五輪塔」です。決して吉相墓専用だとは思えないですが、吉相墓には、この形が多いですね。
吉相墓には、五輪塔は必ず付属します。なので、五輪塔は「供養塔」というイメージが強いのかもしれません。ただ、背が低く、全体をぴしゃんとつぶしたイメージが付きまとうので、私は古代型の方がいいですね。

古代型五輪塔は多くが、奈良県、滋賀県など、近畿地方にありますが、その代表的な五輪塔の一つがこの忍性の五輪塔です。奈良県大和郡山市の額安寺の北の墓地にあり、「五輪塔のお墓を建てたい」と言われた方のお墓をデザインするため、一度は実物を見たいと思って、奈良まで行って見学させていただきました。

それを真似て、建てた五輪塔のお墓です。本来なら、手加工(叩き仕上げ)で建てる予定だったのですが、いろいろな制約の中で、それでも五輪塔が建てたいというご要望にこたえる形で建てました。石は中国ではなく、仏教発祥の地、インドで産出された石。磨き仕上げは予算の関係もありますが、汚れが付きにくく、いつまでも美しい状態で残ってほしいという施主様のご要望にこたえる形で、このお墓になりました。
開眼法要の際、施主様が先導して、大きな和紙に「般若心経」を家族全員で写経され、4枚の写経とともに、お父様のご遺骨を納骨される様は、ほんとに見事なお墓で、私も途中の苦労がすべて消えてなくなる感動を感じました。

そして、私が一番目標としているのが、このお墓。私が作ったものではありませんが、本当に見事な、素晴らしい感動的なお墓でした。長野県にわざわざ車で出張して、見学してきました。これを超える、いや、せめて同等のお墓が作れたらな、と心から感じております。
五輪塔とは、ほんとにお墓の最高傑作であり、「お墓の王様」です。

















