【石は欠けやすい】使い勝手の悪いお墓
おはようございます。
但馬、豊岡のお墓と墓石のアドバイザー、おおきた石材店です。
お盆も終わり、送り火も終わり、夏もそろそろ終盤戦ですね。
でも、安心してください。まだ「地蔵盆」がありますよ。
お盆前にお墓そうじをいくつかさせて頂きました。
そこで気付いたこと。
「使い勝手が悪いお墓」です。
とあるお墓の正面ですね。ちなみにお掃除前です。
花瓶型の花立てです。
こういう形です。真四角のカタチではなく、花瓶のカタチの花立の石です。
一見、デザイン的に凝っていて良さそうに見えます。確かにカッコいいかもしれませんね。
でも、デザインがいい、だけではなく、お墓には「使い勝手」ということがあります。
このように、まっすぐではなく、曲面のカタチなので、埃、汚れが溜まりやすいです。すき間に。蜘蛛の巣、蜂の巣もしたりします。お掃除のたびに動かしてお掃除しなくてはなりません。
そして、石は重たいので動かすと、まずいいことはありません。
この部分、分かりますか?
この部分、石が欠けておりますね。石って尖っている部分、非常に欠けやすいんです。面で当たったら、まだ大丈夫なのですが、線で当たった場合、欠けることが多いのです。
おおきた石材店の場合、こういった花瓶型の花立ては基本、建てません。また、このように石同士あたる場合、クッション材を挟みます。(耐久性があまりないので、メンテナンスが必要ですが。。。)
このお墓は建ててから10年以上経過しているので、このように欠けてしまうことはある程度仕方ないのですが、欠けにくいように対策する、ということも必要ですね。
他にもあります。
この部分、欠損しそうになっております。
もう欠けている、と言っても差し支えない状態です。これは水鉢という石ですが、おそらく重たすぎて、欠けてしまったのではないかと思います。
関西特有の「糸面」と言って、細い面取。それと重たい石が相まって欠けてしまったのかと思います。
この部分ですね。この部分の面取は細ければ細いほど、腕のいい石材店という業界での共通認識がありました。他の石同士が接することのない面はそれでいいのですが、このように、石同士が接する面、特に、この水鉢のように「納骨のたびに動かす」ような可動を前提にした部分はしっかりとした対策をしていないと、残念な結果になってしまいます。
その対策と言えば、例えば、
〇 重たい石は見えない部分で軽くする、という対策。
〇 欠けやすい石と石が接する面は大きめの面取、欠けにくい面取にする
〇 欠けやすい石の場合、クッション材を挟んで欠けにくくする
などの対策を施すべきではないかな、と思います。
今から対策を施したい、今からでも何とかなるかしら、今のお墓対策してあるか確認してほしい、という方もお問合せ下さい。
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