ホームぺージ、リニューアルしました

    お骨はお墓の中でどうなっているのか——カロートと納骨の本当の話

    「お骨はお墓の中でどうなっているのだろう」

    お墓参りのたびに、なんとなく気になっていても、なかなか調べることのない話題だと思います。

    今回は少し踏み込んで、お骨が納められる「カロート」という空間の構造と、納骨の実際についてお話しします。知っておくと、お墓選びや今後の供養を考えるときに、きっと役立ちます。

                                  

    ◇ お墓ディレクター1級:お墓のプロの証、1級取得者は全国で2桁
    ◇ 墓地管理士:お墓、納骨堂、永代供養墓の法律の専門家
    (一社)日本石材産業協会正会員、兵庫県支部理事
    ◇ 石材加工技能士1級:石の加工の技能を表する国家資格
    ◇ 雨漏りしないお墓「信頼棺®」正規代理店
    ◇ 「地震に強いお墓」施工店

    おおきた石材店

    昭和の初めより三代続く、兵庫県豊岡市の小さな石材店。震度7の地震でも倒れなかった「地震に強いお墓」と特許技術「雨漏りしないお墓、信頼棺」の正規代理店。百年後に残るお墓を作っています。

    目次

    カロートとは何か

    「カロート」とは、墓石の下にある納骨室のことです。漢字では「唐櫃」と書き、もともとは蓋付きの収納箱を指す言葉でした。

    火葬したお骨(焼骨)は骨壺に納められ、このカロートに安置されます。外から見えない部分ですが、お墓の中で最も大切な空間です。

    カロートの構造は、大きく3つに分かれます。

    • 地下型:地面の下に掘り込んで作るタイプ。関東・東北など東日本に多い。容量が大きく、複数の骨壺を納めやすい。
    • 半地下型:地面と地上の中間に位置するタイプ。排水に配慮した設計ができる。
    • 地上型:墓石の台座部分に空間を設けるタイプ。関西・西日本に多い。狭い。

    豊岡・但馬地域では地上型・半地下型が一般的です。地域によってカロートの形は異なりますので、他地域のお墓と見比べると構造が違うことに気づく方もいます。

    大北和彦

    お墓ディレクターの視点

    関西型の狭いカロート(納骨スペース)では、あまり多くのお骨を納めることが出来ません。可能な限り広くカロートをとるためにも「信頼棺®」や「地震に強いお墓」はそのカロートスペースを広げることが出来るため、おススメです。

                                  

    関東式と関西式——納骨の仕方がまったく違う

    お骨の納め方にも、地域による大きな違いがあります。

    関東式では、火葬後のお骨をすべて大きな骨壺に収め、その骨壺ごとカロートに納めます。骨壺のサイズは直径21cm前後と大きめです。

    関西式では、喉仏など一部のお骨だけを小さな骨壺(直径12cm前後)に収め、残りのお骨は火葬場に残して(もしくは共同墓地に合祀して)もらいます。カロートに納めるお骨の量が少ないため、骨壺も小さく、一つのカロートに複数の方を納めることができます。

    豊岡・但馬地域は関西式が主流です。全国から嫁いできた方や、他府県でお葬式をされた方が「骨壺のサイズが違う」と戸惑われることもあります。

                                  

    カロートの中は「密閉」されているわけではない

    多くの方が誤解されているのですが、カロートは完全に密閉された空間ではありません。

    コンクリートや石で囲まれていても、微細な隙間から外気や雨水が入り込むことがあります。特に地下型カロートでは、地下水位が高い場所ではカロート内に水が溜まってしまうケースが珍しくありません。

    骨壺が水没している状態を、納骨の際に初めて目にして驚かれるご家族も多くいらっしゃいます。お骨が水に浸かっていたという現実は、知っていても心が痛むものです。

    これはお墓の作り方や立地条件によっても差があります。水はけの良い高台にあるお墓と、低地・粘土質の地盤にあるお墓では、カロート内の環境がまったく異なります。

    大北和彦

    お墓ディレクターの視点

    納骨のお手伝いをするたびに、カロートの状態を確認します。水が入っているお墓を見るたびに、「建てるときにもっと伝えられることがあったのでは」と感じることがあります。だからこそ、この話を正直にお伝えしたいのです。カロートの防水・排水設計は、墓石の見た目と同じくらい——いや、それ以上に大切なことだと考えています。

                                  

    「大地に還る」は本当か——以前の記事との関連

    以前の記事で「お骨は大地に還るのか」というテーマを書きました。

    火葬されたお骨(ハイドロキシアパタイトという無機物)は微生物に分解されにくく、カロートという「二重のバリア」の中に納められている限り、容易には土に還りません。むしろ、長期間にわたって原形をとどめているケースが多い。

    それはある意味で、「大切なお骨をしっかり守っている」ということでもあります。だからこそ、そのカロートがどういう状態にあるのか——水が入っていないか、構造的に問題がないか——は、お骨を守るうえで非常に重要な問題なのです。

                                  

    カロートの問題を解決する新しい選択肢

    「水が入りにくいカロートを作るにはどうすればいいのか」「すでに建っているお墓のカロートが心配」——そうした声に応えるために、私が注目している技術・設計があります。

    次回の記事では、「信頼棺」というカロートの新しい考え方についてご紹介します。お骨をしっかりと守るための設計思想は、知っておいて損はありません。カロートのことで気になる点があれば、どうぞご相談ください。

                                  

    この記事が気に入ったら
    いいね または フォローしてね!

    よかったらシェアしてね!
    • URLをコピーしました!
    • URLをコピーしました!

    この記事を書いた人

    兵庫県豊岡市のお墓と墓石のアドバイザー。兵庫県北部での唯一の「お墓ディレクター1級」取得。供養のプロ、墓地管理士。「お墓」に関する記事を1500以上執筆中。現在お墓に関する記事を365日毎日更新継続中。(一日怪しい日があるが。。。)地震に強いお墓と雨漏りしないお墓を建てています。

    目次