みかげ石も劣化します
おはようございます。
但馬、豊岡のお墓と墓石のプロ、大北です。
今朝は虹が見えました。
虹ってある一定の気候の時しか見れません。
しかもその時刻、空を見上げていないと
見れません。
まあ、タイミングが合うか、合わないかで、
見れる見れないが出てくるってことですね。
見れたら、運がいい、ってことだと言えます。
虹が見れたら、誰かに守られている
見守られているっていう証拠だよって、
ばあちゃんに聞いたことがあります。
ホントそうなのかもですね。
人って独りぼっちだな、って思うと心細くなって
何もすることができなくなったりしますが、
誰かに見守ってもらっている、と思うと、
力が湧いてきて、いろいろチャレンジしてみようかな、って
思えます。
今日も何か新しいことにチャレンジしてみましょう。
また素敵な虹に出会えるために。
さて、
初めて行った墓地で
追加彫します。
うちで作ったお墓ではないんですが、
けっこう古いお墓です。
昭和38年施工です。
もう52年前くらいですね。
写真見てもらえればわかるように、
石の一部が浮いてきて剥離しそうになってます。
かこう岩(みかげ石)はこういう傷とかひび割れがあった場合、
そこに水が回って大きくなったり、このように浮き出して、
剥離する、傷が大きくなる、という風化が一番早い段階でやってきます。
これは上の台の上の面。
一部、完全に剥離しています。
今の加工技術ではこういう状態になることは
珍しいんですが、
以前、古い加工技術の頃はこういうことになりやすかったですね。
このお墓も50年以上昔で、
表面も手加工ですので、こうなるのは多少仕方ない面もあります。
一部、角もかけております。
でも、50年も経過しているので、
ある程度、これは許容範囲のレベルではないでしょうか。
当時の加工技術ではね。
今ならもう少しよくなっているはずです。
これなんかも、まだ軽い剥離ですが、
傷が内部に入っているので、ゆくゆくは大きく欠ける可能性が、
まあ、10年20年先ではあると思いますが。。。
このように、みかげ石でも50年以上経過すると
ある程度、傷とかいたみが出てきます。
加工した時はわからないことも時間とともに現れることもあります。
自然のものなので。
ときどき100年品質とか聞きますが、
「建てた時のままで100年」ってありえない、
ということです。