建てた時の光沢が戻る~磨き直し加工
お墓の磨き直しを連休中に堪能しました。
◇兵庫県豊岡市のお墓のアドバイザー大北和彦です
兵庫県豊岡市のお墓と墓石のアドバイザー、おおきた石材店です。
☑ 兵庫県北部で唯一の「お墓ディレクター1級」
☑ 雨漏りしないお墓「信頼棺®」正規代理店
☑ (一社)日本石材産業協会常任理事
☑ 顧客満足推進委員会委員長
おおきた石材店はお墓のことを全く知らない人にも、お墓を建てる時に大事なことをわかりやすくお伝えすることを第一に考えて情報発信しています。
30年前に山中に建てたお墓を市営霊園に引っ越しするために、持って帰り、磨き直しをして新しい墓地へ施工する工事を実施しております。
こちらは、瀬戸内海の島から採掘された「青木石」と呼ばれる日本産の石です。加工は私自身がしました。もう20年くらい昔に建てたお墓です。
汚れてすっかりドロドロになっています。上の面の汚れの首輪のようになっているのは、竿石が乗っていた部分です。当時、石の上に石が乗っていただけで、接着していなかったので、このように汚れが入り込んでいるわけです。
上の面だけ、磨きなおしてみました。汚れが落ちていますが、それ以上に光沢も蘇っています。
磨いていない正面の蓮の華が彫刻している面と比較してみたら一目瞭然。汚れだけではなく、光沢が全く違いますね。石の色までが違っているのを確認できますか?
「お墓の石の磨き直し」と「お墓の石の洗浄(汚れ落とし)」の大きな違いはここです。
汚れが落ちるのは、どちらも同じですが、石が新しかった頃の光沢が蘇ることです。新しい石だった頃の美しい光沢が20年ぶりに戻ってきています。これは、石の洗浄では手に入れることができない価値です。費用は確かに別途かかりますが、この美しさが蘇るのなら、ぜひともお墓の石の磨き直しをしてみたいと思いませんか?
でも、こういう磨き直しを嫌う石材店もいます。
どうしてか?
自社で出来ないからです。外注と言って、加工できる石材店に任せてなくては出来ない場合、外注費がかなり掛かります。実は新しくお墓を加工するよりもかかる場合があるのです。
○文字が彫ってある面を磨き直しする場合、普通の磨きよりもテクニックが必要です。
○昔のお墓は加工に手間がかかっている場合が多いです。当然現代のお墓よりも磨き直しも手間と費用が掛かります。割り高になりやすいですね。
○昔はモルタル施工であったり、今ほど耐震、免震を意識しない工法でお墓を建てていました。現在は基本、接着剤を利用した耐震ボルトなどの工法で建てるので、いろいろな見えない部分に再加工する必要が生じる場合があるのです。
さて、こういったことが多くの場合で発生するので、「磨き直し加工」を嫌う石材店は意外と多いです。ですから、あまりメジャーな工事ではないのです。
台石を磨き直しました。とても美しい姿が蘇りました。お墓の石ってこうやってみると、ほんとにピカピカだったんですね。下の台石と比較したら、すごく良く違いがわかります。
古いお墓の磨き直し加工をさせていただいています。特に国産の石、銘石のお墓の際には、ぜひともご検討ください。