地震に強いお墓~安心のお守り
しばらくぶりになってしまいましたが、豊岡東霊苑のお墓引っ越し作業、再開します。
◇兵庫県豊岡市のお墓のアドバイザー大北和彦です
兵庫県豊岡市のお墓と墓石のアドバイザー、おおきた石材店です。
☑ 兵庫県北部で唯一の「お墓ディレクター1級」
☑ 雨漏りしないお墓「信頼棺®」正規代理店
☑ (一社)日本石材産業協会常任理事
☑ 顧客満足推進委員会委員長
おおきた石材店はお墓のことを全く知らない人にも、お墓を建てる時に大事なことをわかりやすくお伝えすることを第一に考えて情報発信しています。
雨上がりの日に下見に行ってくると、こういう状態でした。地盤改良されているので、雨水がほんとに下に下がりません。基礎コンクリートが水中になっていました。
水を全て汲み出して、基礎に下地剤を塗ります。これでモルタル(セメントと砂を混ぜたもので、外柵石と墓地全体を支えます)と基礎コンの接着力を高めます。
外柵を設置し終わりました。固定金具でしっかりと外柵の石と外柵の石を固定します。
また、外柵の石と基礎コンクリートとも金具で固定して、ずれにくくしています。
このように、
石と石を固定するのに、ステンレス製の固定金具を9か所。その固定金具を止めるステンレス製のアンカーが18本。
石と基礎コンクリートを止めるのに、ステンレス製の固定金具を12か所。その固定金具を止めるステンレス製のアンカーが24本。
これだけの数のアンカーとステンレス製の金具でお墓全体を下の基礎コンクリートと固定しています。
時々、こういう意見を頂くことがあります。
「そんなにガチガチに固定したら、解体する時、大変だろうな?」
それは愚問ですよね。
お墓じまいを想定してお墓を建てるなんて、石屋失格です。
どれだけ、自分都合のお墓を建てるんだ、って話です。
そして、私は、福島に地震直後に視察に行った時に会った女性の話が忘れられません。
数百万円かけて建てた立派なお墓が、地震で傾いて、中のお骨が外から見えているので、ブルーシートをかぶせていらっしゃった女性が、私たちが石材店だとわかったら、
「石屋さんに修理をお願いしても、なかなか来てくれない。ご先祖様に申し訳ない。何とかこのお墓を直してくれませんか?」と私たち県外の石材店におっしゃいました。
いくら、お墓のプロであろうと、機械も道具も持っていない私たちには何もできませんでした。おそらくあのお墓も建てた時と同じくらいの費用をかけて直されるのでしょう。でも、同じ建て方では、また同じ規模の地震が来たら、同じ結果になってしまいます。
どなたが建てたお墓でも多くの費用をかけて建てるわけですから、地震で倒壊、傾くお墓なんて建ててほしくないはずです。建てる時はわずかな費用を追加するだけですが、実際に地震が来たときは大きな安心となります。
地震がもし仮に来なくても、「地震に強いお墓」は後々後悔しないためのお守りという意味でも、強くお勧めします。