「お墓を建てるためにいくつかの石材店と相談し、一番信頼できそうな石材店と契約しました。でも、建てられたお墓を見に行くと、その石が石材店の担当の話と違ったんです」というご相談。
さて、そんな経験した方はいませんか? あるいは、その通りのことを体験した、という人がいるかもしれません。

◇ お墓ディレクター1級:お墓のプロの証、1級取得者は全国で2桁
◇ 墓地管理士:お墓、納骨堂、永代供養墓の法律の専門家
◇(一社)日本石材産業協会正会員、兵庫県支部理事
◇ 石材加工技能士1級:石の加工の技能を表する国家資格
◇ 雨漏りしないお墓「信頼棺®」正規代理店
◇ 「地震に強いお墓」施工店
おおきた石材店
昭和の初めより三代続く、兵庫県豊岡市の小さな石材店。震度7の地震でも倒れなかった「地震に強いお墓」と特許技術「雨漏りしないお墓、信頼棺」の正規代理店。百年後に残るお墓を作っています。

実は、このようなご相談は決して珍しいことではありません。お墓づくりに携わっていると、完成後にこうした声をいただくことが、残念ながらあります。
その方のお話をもう少し詳しく聞いてみると、こういうことでした。
契約の際、担当者から「この石は吸水率が低く、変色しにくい国産の高級石材です」と説明を受けたそうです。価格もそれなりにしたので、品質には安心していた。ところが、完成したお墓に実際に足を運んでみると、石の表面の艶や色味がカタログのイメージと明らかに違う。「なんとなく安っぽく見える」と感じて、担当者に問い合わせたところ、歯切れの悪い返答が続いたといいます。
後日、別の石材店の方に見ていただいたところ、「これは説明にあった石とは別の産地のものではないか」との見解をもらったそうです。
なぜこのようなことが起きるのでしょうか。
石材の世界には、一般の消費者にはなかなかわかりにくい慣習や構造的な問題が存在します。
まず、石には明確な「品質保証書」のようなものが業界全体で統一されているわけではありません。産地の表記についても、採掘した国と加工した国が違うというケースはよくあり、採掘された国と異なることがあります。また、同じ石の名称でも採掘場所やロットによって色や質が異なることも珍しくなく、「説明と違う」と感じやすい土台がそもそもあります。
さらに正直に申し上げると、一部の業者が意図的に仕入れコストを抑えるために、説明した石とは異なるものを使用するケースがあることも事実です。お客様には判断する知識がなく、完成後に気づいても「証明」が難しいという状況を悪用するものです。
では、こうしたトラブルを防ぐためにはどうすればよいのでしょうか。
完全に防ぐことは難しいのが現実ですが、契約前にできることはいくつかあります。
一つは、使用する石材の産地・品種・規格を契約書や仕様書に明記してもらうことです。口頭の説明だけでなく、書面に残すことで、万が一の際の根拠になります。
もう一つは、石のサンプルを実際に見せてもらうことです。カタログの写真と実物は異なります。ただ、石のサンプルも採掘されるタイミングで異なることはよくあることです。施工に使われる石と同じロットのサンプルを取り寄せて確認させてもらうと安心できます。逆にそういったことをしてくれない石材店はあまり信頼できない、という判断基準にもなります。
「立ち合い」は大切なチェックポイント
工事途中での立ちあいもできればしてもいいと思います。誠実な信頼できる石材店なら、そういった要望を聞いてくれるものです。逆に工事途中の立ち合いを拒否されるような場合は、何かしら後ろめたい理由があることがあります。工事完了後は、分からないことも工事途中では、はっきり分かることもありますので、工事途中の立ち合いはぜひ、されるべきだと思います。
そして、完成時の立ち会いは必ず行うことも大切です。工事が終わってから「なんか違う」と気づくより、引き渡しの場でしっかり確認し、疑問があればその場で伝える機会を持つことが重要です。
完成後の引き渡しが完了してしまうと、契約が完了したことになります。それまでに気になることはしっかりとアピールしておくことは大事です。
「お墓を建てること」もすべては信頼から始まる
お墓工事も契約は大事ですが、それよりも大事なのは、やっぱり人と人の関係なので、「信頼関係」つまり、信頼できるかどうか、という部分が極めて大事になります。
まずは、契約を結ぶまでに、この石材店に任せて大丈夫か? この担当は本当に信頼できるのか? 最高のお墓を建ててくれることを信じていいのか? そういったことをしっかりと見極めることが大事になってきます。
それこそまさに、「お墓選び(作り)は石材店選び」という言葉の意味です。

お墓は、大切な方を偲ぶ場所です。だからこそ、納得のいくものを建てていただきたい。このブログが、少しでもその助けになれば幸いです。

















