同業者の重鎮の皆さまと、とある新興宗教の寺院を訪問してきました。

◇兵庫県豊岡市のお墓のアドバイザー大北和彦です
兵庫県豊岡市のお墓と墓石のアドバイザー、おおきた石材店です。
☑ 兵庫県北部で唯一の「お墓ディレクター1級」
☑ 雨漏りしないお墓「信頼棺®」正規代理店
☑ (一社)日本石材産業協会正会員
☑ お墓の法律のプロ、「墓地管理士」取得
おおきた石材店はお墓のことを全く知らない人にも、お墓を建てる時に大事なことをわかりやすくお伝えすることを第一に考えて情報発信しています。
実は私は知らなかったのですが、わりと近くにあります。
とにかく規模が大きい。大きすぎる。私もかなりいろいろなところを視察していて、巨大な建造物を見てきていますが、この規模は経験がない。

海千山千のこの業界の重鎮たちが驚きのあまり、全員スマホをかざして撮影会。それほどすさまじい広さの石畳の山門前広場。

広いな。。。ただそれだけ。。。良くこれだけの広さの石を張ったな。

山門の大きさもちょっと想定外。先日行った長野・善光寺の山門もかなり巨大でしたが、それよりも一回り以上大きかったです。(まあ、大きければいい、というものでもないのですが。。。)

仁王さんの迫力もすごい。残念ながら日本人好みの仁王さんではなかったですが。。。

実物は見れなかったですが、聖徳太子堂の天井の意匠。
ほんとに凄かったですよ。集合場所から本堂を参拝、戻ってくるまでガイドさんの説明、休憩も入っているんですが、3時間半の所要時間。巨大で広くて、すさまじい規模でした。
で、皆さんの一番の驚きポイントのみ、最後にご紹介。
階段の多くに、意匠として、青海波(せいがいは)と呼ばれる波型が彫刻されているわけです。

蹴上の部分です。分かりますか?

この部分です。
波を模した文様で青海波と呼ぶらしいのですが、多くの階段の蹴上の部分に彫刻されています。
これ自体もすごすぎるのですが、これだけでは、私たちは驚きません。あ~手間かかってんな。。。くらいなのですが。。。
こちらをご覧ください。

山門の内側の階段です。石は少し違って、こちらは白系の御影石。その違いくらいで上の写真との違いは何もないはずです。文様も彫刻されていますし。
でも、よく見るとおかしいのです。
最初の階段は

分かりやすいように、赤い線を引いていますが、これが石と石のすき間。石が左右交互に設置されているのが分かりますか? こうやって、石と石のすき間が交互にずれる設置の仕方が普通なのです。
しかし、内側の石は、

石と石のすき間がまっすぐ揃っているのです。まあ、こういう設置の仕方もあるので、それは不思議ではないのですが、外側と中側で違うというのがどうも不自然だな、とよく見てみると、ある方が発見しました。
石の継ぎ目がない!!!!

赤い横線の部分は石の継ぎ目があるのに、黄緑線の部分には石の継ぎ目がない!!!
なんと、上から1,2,3,4,5段まで一つの石なのです。
しかも、この石は階段だけではなく、

上の張石一枚分も一緒の石だったのです。つまり、赤線部分すべてが一枚の石です。
これは驚愕。加工も大変だけど、設置も極めて困難。
石の重さは300トンくらいだと概算すると、これ一枚据えるのに、橋桁工事の際にやってくるすべて分解しないと一般公道を移動できないサイズの250トンサイズの巨大クレーンを2台設置して、なんとか設置できるかどうかのサイズだということです。
(M会長の概算です。)
驚きの石のサイズと大きさ。その量。
そういえば、少し昔、中国産のお墓の周囲に使われる白系のみかげ石が一時期、在庫がなくなったという噂があったような。。。(これだけ使ってたら、なくなるよ。。。)
というわけで、圧巻の見学会でした。こちらは、予約すればだれでも見学できるようなので、是非とも石材業界の皆様、一度見学されることをお勧めします。
いや、すごいわ。
