先日、訪問したお寺には、いくつかの聖句が石に刻まれていました。それをご紹介します。仏教的に価値のある言葉ばかりだと思います。

おおきた石材店 代表 大北和彦
〇 お墓ディレクター1級
〇 墓地管理士
〇 石材施工技能士1級
〇 技能顕功賞
〇 一般社団法人日本石材産業協会正会員
おおきた石材店
昭和の初めより三代続く、兵庫県豊岡市の小さな石材店。震度7の地震でも倒れなかった「地震に強いお墓」と特許技術「雨漏りしないお墓、信頼棺」の正規代理店。百年後に残るお墓を作っています。

まずは、お釈迦様がなくなりになる際に、残された言葉。
「諸行は無常である(滅びゆく)。怠ることなく努めよ」という意味を刻まれた言葉。
お釈迦様の最後の言葉

意訳してありますが、現代人にもわかりやすい言葉で刻まれています。
「万物は移いゆく」
この世のすべてのもの(諸行)は、常に変化し、いずれは移ろいゆく(滅びゆく)という無常の真理を示しています。
これが、「平家物語」の冒頭にも使われている「諸行無常」の意味だと思います。
「怠りなく精進せよ」
この無常の世の中で、一日一日に感謝し、自分自身を大切にしながら、悟りを目指す修行に励むべきだ。
この悟りを目指す修行は仏教者の目指すもの。それ以外にも、精進とは自分の目指すべき目的に向かって頑張れ、という感じなのかな。
聖徳太子の言葉

いそげ人 弥陀のみふねの かよう世に のりおくれなば いつかわたれむ 聖徳太子
聖徳太子の作とされていますが、本当かどうかは分かりません。この歌は仏教、特に浄土信仰の教えを伝えるもののようです。
「いそげ人」
全ての人々よ、急ぎなさい。
「弥陀のみふねの かよう世に」
阿弥陀仏の救いという名の船が行き交っているこの世の中にいるうちに
「のりおくれなば 誰かわたさん」
その船に乗り遅れてしまったら、他に誰があなたを救って(渡し)くれるでしょうか(いや、誰も救ってはくれないでしょう)。
人々に対して、阿弥陀仏の救いを信じて念仏を唱えるよう勧める(促す)内容の歌です。

水草を かき分け見れば 月影の ここにあるとは 誰も知らまじ 聖徳太子
聖徳太子作となっていますが、正式には「古今和歌集」に納められている「読み人知らず」の作品だそうです。AIがそういっております。(ほんとか?)
現代語訳
(池の)水草をかき分けてよく見てみれば、月明かり(月影)がこんなにもはっきりとここ(水面)にあるとは、誰も気づかないだろうに。
この歌は、単なる風景描写ではなく、以下のような深い意味が込められていると解釈されることが多いです。
真理の発見
普段は気づかないような身近なところに、大切なものや真理が存在していることのたとえ。注意深く観察したり、障壁(水草)を取り除いたりすることで初めて、その存在に気づくことができます。
仏教的な教え
月影を仏の教えや悟りに見立て、日々の雑事(水草)に覆われて見えなくなっているが、少し努力して心(水面)を見つめれば、いつでもそこにあるということを示唆している、という解釈もあります。
この歌は、静かな情景描写の中に、物事の本質を見極めるための洞察を促す、示唆に富んだ一首
(以上、AIジェミニによる解説)
行基菩薩の言葉

ホロホロと なく山鳥の 声聞かば 父かとぞ思う 母かとぞ思う 行基菩薩
行基とは奈良時代の法相宗の僧侶で、仏教を広く民衆に布教し、社会インフラの整備もし、東大寺の大仏の建立をはじめ多くの寺院の建立をした日本初の大僧正だとのことです。その業績から「行基菩薩」と呼ばれるようになったと言われています。『玉葉和歌集』に収録されています。
山鳥の「ほろほろ」という鳴き声を、亡き父母の呼び声ではないかと聞き間違える情景を詠んでおり、父母への深い愛情や郷愁を表現しています。
解説では、亡くなった父が何か声をかけてくれたのかもしれない。母が何かを伝えようとしてくれているのかもしれない、というような両親の愛情や郷愁だけではない、仏教的な解説をしていただいたような気がします。
仏教の経典には、古い言葉を中国経由で伝わってきているので、理解しずらい側面があります。それを分かりやすい現代語に訳してある、というのはとても私たちにとっては、「仏教の教えを理解する」手助けにもなるな、と感じています。
最近、多くの寺院の山門の下で筆文字で書かれているものを多く見かけますね。あれはすごくいいなと、思います。
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