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    墓石の『為替リスク』を考える―円安時代の墓石選び

    「1ドル=150円突破」――経済ニュースでよく耳にする為替の話題。しかし、それが「お墓」にも関係しているとは、なかなか思いつかないのではないでしょうか?

    実は、日本で建てられる墓石の約8割は輸入品。つまり、お墓の価格は為替変動の影響をダイレクトに受けているのです。

    目次

    なぜ墓石が為替の影響を受けるのか

    日本の墓石の8割は輸入品

    墓石のサプライチェーン

    1. インドや中国で原石を採掘
    2. 中国の工場で加工
    3. 海上輸送で日本へ
    4. 日本の墓地で施工

    この流れの中で、原石代金、加工費、輸送費のすべてがドル建てで取引されています。

    為替が変わると価格も変わる

    具体例:100万円の墓石の場合

    輸入コストが50万円(約5,000ドル)と仮定すると:

    • 1ドル=100円の時代:5,000ドル=50万円
    • 1ドル=150円の現在:5,000ドル=75万円

    同じ墓石なのに、為替だけで25万円も高くなる計算です。

    円安はいつから始まったのか

    2022年以降の急激な円安

    2012年〜2021年頃は1ドル=100円〜115円程度。しかし2022年以降、日米の金利差拡大などにより1ドル=150円を突破し、現在も140円〜150円台で推移しています。

    墓石価格への影響

    2021年以前:100万円の墓石
    2024年以降:120万円〜130万円

    同じ内容の墓石が、2割〜3割高くなっているのが現実です。

    為替以外の価格上昇要因も重なっている

    円安だけでなく、複数の要因が重なっています。

    1. 中国の人件費上昇
    2. 中国政府の補助金削減
    3. 海上輸送費の高騰
    4. エネルギーコストの上昇

    これらすべてが重なった結果
    2020年と2026年を比べると、同じ墓石が30〜40%高くなっているケースもあります。

    為替リスクから逃れる方法

    選択肢1:国産石材・国内加工を選ぶ

    メリット

    • 為替の影響を受けない
    • 価格が安定
    • 納期が短い(1〜3ヶ月)
    • 品質が確実

    注目すべき変化
    円安と中国のコスト上昇により、国産墓石との価格差は縮小中。

    選択肢2:見積もり時の為替レートを確認

    石材店に見積もりを依頼する際、**「この見積もりは何ドルで計算していますか?」**と確認しましょう。

    重要なポイント

    • 見積もり時の為替レート
    • 見積もりの有効期限
    • 為替変動による価格改定の有無

    経済ニュースとお墓の意外なつながり

    • 「アメリカが利上げ」→ 円安 → お墓が高くなる
    • 「原油価格高騰」→ 輸送コスト増 → お墓が高くなる
    • 「中国経済の動向」→ 人件費・納期に影響

    普段何気なく聞いている経済ニュースが、実は家族のお墓にも関係していたのです。

    賢い購入タイミングの見極め方

    「円高になるまで待つ」は正解か?

    多くの経済専門家は「当面円安傾向が続く」と予測しています。つまり、「もう少し待てば安くなる」という保証はありません。

    現実的な判断基準

    為替を予測するのではなく、以下の視点で判断しましょう:

    1. 必要性:お墓は本当に今必要か?
    2. 予算:現在の価格で予算内に収まるか?
    3. 選択肢:国産墓石も検討したか?
    4. タイミング:春のお彼岸前の今、石材店に余裕がある

    2026年の賢い選択

    パターン1:予算重視
    中国加工でも信頼できる石材店を選ぶ。為替リスクは受け入れる。

    パターン2:安定重視
    国産墓石を選ぶ。初期費用は高めだが、為替リスクがない。

    パターン3:バランス重視
    中国産の原石を使い、一部の加工を国内で行う。

    今年の特徴
    中国加工の価格上昇により、国産墓石との価格差が縮小。これまで「高すぎる」と思っていた国産墓石が、選択肢として現実的になってきています。

    お墓ディレクターの視点

    パターン3は限られた選択肢です。例えば、蓮華台とか、レリーフ的なものとか、加工費が極めて高くなるものを別加工でする、という場合です。ほとんどの場合、パターン1かパターン2のいずれかの選択肢を選ぶ、ということになると思います。

    石材店への質問リスト

    為替関連

    □ この見積もりは何ドルで計算していますか?
    □ 見積もりの有効期限はいつまでですか?
    □ 契約後、為替変動による価格改定はありますか?

    石材の産地

    □ 原石の産地はどこですか?
    □ 加工地はどこですか?
    □ 国産石材の選択肢はありますか?

    よくある質問

    Q:円高になるまで待つべき?
    A:為替の予測は困難で、他の要因も上昇中。必要性があるなら、今検討を始めるべきです。

    Q:契約後に為替が変動したら価格が変わる?
    A:契約時の価格が原則。ただし契約書に「為替変動条項」がある場合も。契約前に必ず確認を。

    Q:国産墓石なら為替の影響は全くない?
    A:国産石材・国内加工なら為替の影響はほぼありません。

    まとめ:為替を知り、賢く選ぶ

    お墓と為替。一見無関係に思える二つが、実は深く結びついています。

    2026年の状況

    • 円安が続いている
    • 中国のコストも上昇
    • 国産墓石との価格差が縮小

    賢い選択のために

    1. 為替の影響を理解する
    2. 国産墓石も選択肢に入れる
    3. 石材店に詳しく質問する
    4. 「待てば安くなる」という幻想は捨てる
    5. 必要なら、今動き出す

    為替は重要な要素ですが、それだけで判断せず、品質、納期、アフターサービスなど総合的に考えることが大切です。春のお彼岸を前に、経済ニュースにも少し耳を傾けながら、お墓について考えてみませんか?


    今すぐできること

    □ 中国加工と国産、両方の見積もりを取る
    □ 石材店に為替について質問してみる
    □ 家族と予算について、現実的な話し合いをする

    為替を理解することで、より賢い選択ができます。

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    この記事を書いた人

    兵庫県豊岡市のお墓と墓石のアドバイザー。兵庫県北部での唯一の「お墓ディレクター1級」取得。供養のプロ、墓地管理士。「お墓」に関する記事を1500以上執筆中。現在お墓に関する記事を365日毎日更新継続中。(一日怪しい日があるが。。。)地震に強いお墓と雨漏りしないお墓を建てています。

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