おはようございます。気持ちのいい朝が帰ってきました。兵庫県豊岡市のお墓と墓石のアドバイザー、大北和彦です。

◇ お墓ディレクター1級:お墓のプロの証、1級取得者は全国で2桁
◇ 墓地管理士:お墓、納骨堂、永代供養墓の法律の専門家
◇(一社)日本石材産業協会正会員、兵庫県支部理事
◇ 石材加工技能士1級:石の加工の技能を表する国家資格
◇ 雨漏りしないお墓「信頼棺®」正規代理店
◇ 「地震に強いお墓」施工店
おおきた石材店
昭和の初めより三代続く、兵庫県豊岡市の小さな石材店。震度7の地震でも倒れなかった「地震に強いお墓」と特許技術「雨漏りしないお墓、信頼棺」の正規代理店。百年後に残るお墓を作っています。

今日は、お墓に文字を刻む流れをご紹介します。
家族の誰かが亡くなった際、葬儀が済んだら、思い出して頂きたいことがあります。
お墓に亡くなった家族の名前を刻むこととお位牌を作ること。
お墓に名前を刻むこと
意外と時間がかかるのです。
文字彫刻前の準備、段取り
まず、石屋さんに連絡します。可能なら早めに。
その石材店さんが良くお墓のことを知っている石材店なら、おそらくすぐに分かると思います。
でも、初めての石材店さんということもあります。
① お墓の下見 → ② 文字の確認(書面、あるいは画像) → ③ 書家の先生に文字を書いてもらう
④ 文字原稿を施主様に確認してもらう → ⑤文字の間違いがなければ、彫刻へ
という流れが必要です。通常2,3週間を必要とします。その後、天候がいい日を見計らって、現場にて彫刻となります。
彫刻当日

新たにお亡くなりになられた方の戒名の彫刻をさせて頂きます。
だんだん天気が回復してきて、晴れてきました。
人の手による彫刻にこだわっています
お墓の文字って最近はパソコンの文字、プロッタという機械でのカットが多くなってきました。
確かに楽です。しかも早い。
でも、「お墓に文字を刻む」という行為は私はアナログにこだわりたいと思っております。パソコンの文字で機械でカットなら、おそらく時間は短縮するでしょう。でも、人が書いた文字を文字に移す作業です。可能なら人の手で移したいと考えています。生きていた人が亡くなり、その人の名前をお墓に刻むのですから、あまり手軽で、簡単というのは、どこか違和感がある気がするのは、気にしすぎでしょうか?
なんとなくですが、人が書いた文字で、カットは自分の手で彫刻刀で切る、ということに可能な限りこだわりたいと
今は思っております。
なので、今日も彫刻刀でカットしてきました。
石の表面を乾燥させる~意外と大事

まずは、濡れている石を乾かすために、ガスト―チでしっかりと乾燥させます。
この手間を怠ると、文字彫刻で一番大事なゴムシートがしっかりと密着せず、文字がきれいに彫刻できないのです。
石がしっかりと密着していることを確認すると、

彫刻位置の確認
隣の文字の位置を判定できるように、位置確認します。うっすら隣りの方の文字が写っていますね。
その上から書家の先生に書いていただいた原稿をコピーして、貼り付けます

原稿の貼り付けとカット ~ 出来上がりを左右する大事な工程
そして、その上から、ひたすらひたすら文字の輪郭をカット。このカットするのが一番時間が掛かるのです。
でも、一文字一文字カットしていくと、なんというのか、だんだん無の境地でもないですが、
それに近い精神統一ができる時があります。出来ない時もあります。(いろいろ考えてしまって。。。)

彫刻する部分のみ、剝がす工程~地味だけど大変
カットで来たら、文字の部分のブラストシートをはがしていきます。
これも結構コツがあって、上手にはがさないと、これまた大変なことになるのです。

彫刻~やっと本番です
剥がし終えたら、周囲を養生して、
自分も彫刻の準備(マスク、手袋など)用意して、
ブラスト彫刻開始。

コンプレッサのエアと同時にメディアと呼ばれる砂、的なもの(金剛砂、とかカーボンとか素材によって呼び名が違いますね。)を剥がした部分に当てていきます。コンプレッサの高圧の空気と一緒に表面に当たるので、
石が露出している部分(彫刻する部分)は強い圧力で当たるので、石が削れて、穴が開いていきます。
ブラストシート(ゴムシート、黄色いシートです)で覆ってある部分は、そのシートが石を守り、ゴム状の表面が跳ね返すので、石の表面のピカピカが守られます。(当然、限度がありますが)
文字彫刻を完成させ、文字の部分を色を入れ、その塗料が乾燥したら、表面を覆っていたゴムシートを剥がして、完成です。

完成~出来上がり
一番左の方が彫刻した方です。塗料の色がわずかに違いますね。
おおきた石材店の場合、スムーズに彫刻できても、半日弱かかります。
文字の大きさとか数とかで時間も違って来ますね。
おおきた石材店は、今のところ、戒名の追加彫刻は「書家の先生の文字」を原稿とし、「私自身が」彫刻刀で文字をカットし、「ブラスト彫刻」という方法で、戒名などを彫刻させていただいております。
どうしてもできない、一定のクオリティを維持できない場合、また違った手法をすることもあるとは思いますが、
現在はこのやり方にこだわっております。
お墓に文字を彫刻する、ということは流れ作業でやっていいことではなく、ただの石が文字を彫刻することでお墓になる、という「特別なこと」だと考えるからです。















