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    【文字彫刻】手彫とブラスト彫刻

    おはようございます。
    但馬、豊岡のお墓と墓石のプロ、おおきた石材店の大北和彦(stoneman-ohkita)です。

    日曜日ですが、今日は地元神社のしめ縄つくりをします。
    消防団の機関訓練とかぶっておりますが、こちらに来ました。
    しめ縄を新しく作って、氏神様を迎えます。

    昨日、お墓の引っ越しのための骨拾いのお手伝いをしました。
    そこで待っている時間、境内の墓地を見て回って、文字彫刻が気になったので、
    その記事を書いてみます。

    文字彫刻は、今はほとんどブラスト彫刻ですが、昔は、手彫でした。
    今、手彫できる人がほとんどいません。
    ですが、今、手彫のお墓の字を見てみると、やっぱり手彫の方が
    美しいですね。
    細部にこだわった文字彫刻です。
    その違いを是非、分かって頂きたいですね。

     

    DSC_0008-2

    こちらは、ブラスト彫刻です。
    深さはしっかりと深いです。
    ブラスト彫刻の良さは文字の輪郭がシャープに出ることです。
    この文字もとてもシャープに輪郭が出ています。

    でも、いくつか気になる部分があります。

    どこでしょうか?

     

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    まず、赤で囲った部分。
    よく見ると、そこに穴が開いております。
    文字の深さがとても深いのでブラスト中に底が見えにくくなって、
    このように穴が出来てしまいます。
    こうなると、埋めようがないので、全体的にこの深さに揃えるということをしますが、
    だんだん深くなって、また見えなくて、また穴が。。。。

    ということになって、深くなるばかりでよろしくありませんね。

    次に、青線で囲った部分。
    向かって左側部分ばかりですが、十分に文字の側面が取り切れてません。
    まだ残っているんですね。

    逆に、緑色の線の部分は
    しっかりと採りすぎていて、えぐれてます。
    鋭角に彫ってありますので、輪郭部分が多少弱くなります。
    経年すると、欠けやすくなったりします。

    このように安定して、彫刻するのはとても難しいですね。

    相対的にこのブラスト彫刻は、ある程度熟練した人の彫刻だと思いますが、
    深く彫りすぎていて、あるいは底が見えず、こうなってしまったのかもしれません。
    私も注意しなければ。。。という自戒を込めて。

     

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    こちらの文字は、白の色が塗ってありますが、(おそらく後から塗ったもの)
    手彫彫刻の文字です。
    一分、輪郭が崩れそうになっていますが、けっこう古いお墓なので、
    これは仕方ないのかも。

    手彫彫刻は、ノミでえぐっていくので、どうしてもダメージが残り、
    古くなると輪郭が崩れてきやすい。
    また、小さめのシマが欠損しやすいのが、手彫の欠点ですが、
    文字の底が非常にきれいで、美しいのが、特徴です。
    ブラスト彫刻でこのような文字底を作るのは極めて難しいですね。

    DSC_0003-2

    こちらは、崩し文字ですが、手彫の文字です。
    底を平のみでさらってあるのがよくわかります。
    非常に美しいです。
    輪郭もまだ新しいので、問題は全くありません。

    DSC_0006-2

    この文字は「家」という文字ですが、
    この中心の縦画の底、婉曲している部分ですが、
    底がとてもよくわかります。
    丁寧にノミでさらってあって、素晴らしい文字彫刻ですね。

     
    DSC_0017-2

    こっちは、おそらくブラスト彫刻の非常に上手に彫った文字。
    これは、普通の手彫よりも深い。
    ブラスト彫刻ならではの深さの彫刻ができています。
    しかも輪郭にダメージが少ないので、経年後も輪郭が崩れにくい。

    ブラスト彫刻でもこれほどの美しい文字彫刻ができます。

     

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    この「代」という文字の3画目と4画目の交差の部分。
    深さが違いますね。
    この部分がブラスト彫刻の雰囲気を残しています。
    手彫だとこういう風にはならないですね。

    さて、手彫とブラスト彫刻のいろいろな彫刻を見てきました。
    どちらの彫刻でも、熟練の彫刻と未熟な彫刻では、
    素人の方でもはっきり判別できる違いがあります。

    今は、ブラスト彫刻で文字をある程度彫ってから、
    底をノミでさらうという
    「ブラスト」+「さらい」彫刻という方法もできます。
    手彫が今、できる人がほとんどいない現状で、
    この方法が一番美しい彫刻方法ではないかと思います。

     

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    この記事を書いた人

    兵庫県豊岡市のお墓と墓石のアドバイザー。兵庫県北部での唯一の「お墓ディレクター1級」取得。供養のプロ、墓地管理士。「お墓」に関する記事を1500以上執筆中。現在お墓に関する記事を365日毎日更新継続中。(一日怪しい日があるが。。。)地震に強いお墓と雨漏りしないお墓を建てています。

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