兵庫県豊岡市のお墓と墓石のアドバイザー

【豊岡西霊苑D区画】二重台と三重台のお墓の違い

    
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【豊岡西霊苑D区画】二重台と三重台のお墓の違い

おはようございます。

但馬、豊岡のお墓と墓石のアドバイザー、おおきた石材店、大北和彦です。

お盆休みウィークです。それで普段書かないお墓の構造とか、書いてます。外見からはお墓の構造って意外とわからないもの。さらに、そのお墓の特徴、いい点、悪い点などはもっとわからないと思います。それをできるだけわかりやすく書いていきます。

まず、昨日の記事で、

【2重台と3重台のお墓の違い】を説明しました。

 

それから、

 

【3重台のお墓はほとんどの芝台は四つの石を組んである】ということも書きました。

 

【隙間から草が生えたりする芝台は大丈夫?】という疑念も書きました。

2重台お墓の説明図

2重台のお墓は、内部はこういう構造です。(3つの特徴)

 

① 【お墓の納めるスペース(カロート部)は、完全に地下】になります。地下納骨ということです。(一部、特殊な構造の2重台の場合、地上納骨の場合もあります)

② 地下納骨というのは、【雨が降った時、雨水がたまりやすい場所】ということも言えます。
水というのは、低い場所に集まりやすいからです。

③ そして、もう一つの特徴は、【納骨スペース(カロート部)が狭い】という特徴です。

 

もともとお墓は2重台が普通でした。それで事足りたのです。

なぜか?

お墓は本来、個人のもの、あるいは夫婦のものだったからです。(個人墓、夫婦墓)

 

最大でも2人のためのものなので、今のような家族、一族が入るものではなかった。なので、2重台のお墓で十分なのです。今、昔のお墓の性質を色濃く残しているお墓として、【吉相墓】とか【墓相墓】というものがありますが、基本2重台のお墓ばかりです。

ごくまれに3重台の吉相墓のお墓がありますが、あれはおそらく何も知らない人が建てた【なんちゃって吉相墓】ではないかと思います。(^-^; 残念ながら。

 

ところが、現代になってきて、お墓が個人のものではなくなってきて、家族、一族のもの、特定多数の納骨されるものになってきて、従来のカタチでは、全員のお骨を納骨することが難しくなってきた。

 

そういった不具合を改良して、生み出されたのが、芝台付きの3重台のお墓です。

 

3重台お墓の説明図

3重台のお墓は、内部はこういう構造です。(3つの特徴)

 

① 【お墓の納めるスペース(カロート部)は、半分地下】になります。半地下納骨ということです。地下納骨よりも雨水の影響を受けにくいですね。

② 半地下納骨ということで、【雨が降った時、雨水がたまりやすい場所】ではありますが、比較的影響を受けにくい、水が溜まってもすぐ地下に抜けやすい構造です。

③ そして、もう一つ、最後の特徴は、【納骨スペース(カロート部)が比較的広く取れる】という特徴です。

特に③の性質は一番大事です。これが2重台から3重台へ移行した最大の原因だと思います。

 

IMG_20190809_091134

例えば、こちらの新しいお墓。サイズは8号2重台と思われます。

普通、このサイズのこのお墓なら、2基の骨壺しか納骨できないと思われます。骨壺から出しての納骨ならもう少したくさん入りますが。。。

お墓の中台の面はお墓自体の基礎部分も含んでいるので、納骨スペースがあまりに大きいとお墓の基礎部分が小さくなり構造上、不安定となります。

このサイズなら、完全にご夫婦、あるいは一人の個人のお墓です。3重台なら4基くらいの骨壺が納骨できるのかもしれませんが。

 

それだけではない、もう一つのお墓の構造の問題。

【芝台が4つの石を組んである理由とその弱点】については、また明日に。

 

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