庵治石が高価な理由~お墓にならない石
庵治石が高額な理由
高価には、高価な理由があります。
おはようございます。
但馬の冬らしい雨降りの日が続いていますが、せっせとタイヤ交換始めました。
#スタッドレスタイヤ代もばかになりませんよ
先日、世界一高価な庵治石の採石場に行ってきました。
庵治石の一部が岩盤から外れてくれた。石というより岩、ですね。
その横手から、記念写真。
非常に巨大な岩盤の一部が割れて、一つの塊となりました。
素人の人だと、
「また高っかい石が採掘出来て、大儲け」
と思うかもしれません。何しろ、普通の庵治石のお墓なら、何基分になりますかね。1,000万円は下るまい。。。
そう想像して、「羨ましいことこの上ない」そう感じる人も多いと思います。
動画でわかる通り、ほんとに巨大ですが、動画に写っている職人さんに聞いてみたところ、
「いや~、ほとんどお墓の石にはならんね。一組、二組撮れればいい方じゃない? もしかしたら全く取れないかも」
とのことでした。
つまり、これは大金となるのではなく、ただの不要な石となる可能性が高いとのことです。
見学している間にも大型ダンプがひっきりなしに山を下った近くの港の砕石置き場へピストン運送しておりました。
ほんのわずかなダイヤモンドの原石でもある「お墓になる庵治石」を採掘するために、莫大な不要な石を岩盤から削り取って処分(正確にはほとんど環境石材として再利用されています)されているんです。
さて、これほどたくさんの細かい傷が入っている石。中には目では判別できず、磨き加工をしていく中で発見される場合もあるようです。
そのように磨き工程の途中で、キズとか独特の模様が出てきて、お墓に使うのは少し難があるな、という場合、どうなるのでしょうか?
(続く)